ドイツの小さな町、ハーケンクロイツ入りの鐘を『戦時に私たちを助けてくれた鐘だ。撤去などできない』

市民団体関連の人が書いた様々な文の中で、珍しく『読んでよかった』と思えるものがあったので、紹介します。デジタルタイムズというネットサイト、延世大学医科大学教授出身で現『正しい社会運動連合』諮問委員、イ・ソンナク氏の寄稿文です。韓国は何かあれば日本に対して「ドイツを見習え」と騒ぎますが、この寄稿文は、『新日清算とやらこそ、ドイツを見習ったらどうだ』な皮肉を展開しています。以下、部分引用してみます。

 

<・・ドイツ社会は、反ユダヤ感情とは過酷なほど距離を置きます。2016年には94歳の高齢者を、アウシュビッツ収容所警備員を務めたという理由で、法廷に立たせました。彼はナチス親衛隊員(SS)で収容所警備勤務しながら、ユダヤ人虐殺犯罪を幇助したことで、高齢であるにもかかわらず5年の実刑となりました。

しかし、そうでない場合もあります。私たちに馴染みの巨匠、ヴィルヘルム・フルトヴェングラーと、ヘルベルト・フォン・カラヤンは、ナチス統治下のベルリン交響楽団を指揮しました。ヒトラーは同志たちと一緒に、ベルリン交響楽団を何度も訪れました。しかし、二人の音楽家は、戦後も「ナチス戦犯」と後ろ指をさされたりしません。

 

画家エミール・ノルデは、ナチス党員だったという事実が明らかになりました。しかし、驚くべきことに、ドイツ総理室の壁を飾っていた彼の絵一点だけが降ろされ、それ以外の騒ぎは一切聞こえてきませんでした。その頃、私は気になって「エミール・ノルデ記念館」を訪れました。政治の風に荒らされ、エミール・ノルデの作品がどのような影響を受けているのか、調べてみるためです。ところが、記念館は、以前と変わらず、満員でした。

フルトヴェングラー、カラヤン、ノルデ、すべてナチ時代の傷痕を持っている人物です。しかし、ドイツ人は誰でも、彼ら芸術家の生涯に傷をつけようとしません。

 

そのような脈絡で、最近、ドイツ社会を驚かせたある事件があります。ドイツ中部の、人口1000人の小さな町、ヘルクスハイム・アム・ベルクでの出来事です。そこのプロテスタント系礼拝堂の鐘身に、「ALLES FURS VATERLAND / ADOLF HITLER(すべてを祖国に捧げる/アドルフ・ヒトラー)」というフレーズとともに、「ハーケンクロイツ(Hakenkreuz)」が鮮明に刻まれていることが、明らかになりました。ハーケンクロイツは他でもない、ナチスの旗章です。

小さいながらも、1000年の歴史の痕跡を誇る小さな教会が所有するその鐘は、ヒトラー時代の1934年に製作されたもので、別名「警察鐘(Polizei Glocke)」と呼ばれています。戦争の時、敵の飛行機が出現すると、鐘を鳴らし、市民に知らせていたので、そういう名前が付けられたそうです。

 

住民の愛を受けている鐘とはいえ、ヒトラーの「痕跡」が残っているようでは、気まずいことになります。そこで、その地域の教区は、費用を教区が負担するから、その鐘を撤去しようと提案しました。ところが、住民たちの主張は違いました。

「戦争という困難な時期に、警報機能を果たし、多くの住民の命を救ってくれた鐘だ。義理上、撤去などできない」というのが、住民たちの考えだったのです。紛争は、その地方の高等行政裁判所まで進みました。そして、裁判所の判決は、「現状のまま存置しても問題ない」でした。

 

昨今、私たちの社会は、「親日作家論議」で揺れています。日本植民地時代にオーケストラの指揮者として特定の曲を作曲して指揮したという理由で、『鮮展』最優秀賞を受けて、震える声で当選の所感を表明したという理由だけで、「親日作家」に責め立てるという、当惑しかない風土になっています。これは、私たちの社会が克服しなければならない、新たな課題ではないでしょうか・・>

教授の文章が、どことなく『疲れている』ように見えました。気のせいでしょうか。

 

 

 

 

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