1992年文藝春秋の記事『日本が謝罪するほど、日韓関係は悪くなる』

どうしてこうなったかは自分でもよく分かりませんが、いくつかの記事を読みながら時間を遡った結果、1992年文藝春秋3月号に載っている記事(当然、日本語です)を韓国東亜日報が韓国語に訳して要約した記事を、私が日本語に訳し直してブログで紹介することになりました。

ほかはともかく、『さすがに時代が反映された単語はいくつか目につくけど、まるで昨日の記事のようだ』と思ったからです。92年にも「嫌韓」という単語があったんだ、というのも興味深かったですが。文藝春秋の記事は『謝罪をすればするほど悪くなる日韓関係』という題で、要は、謝罪してやればやるほど、韓国は日本に対して何かを要求する『テクニック』を身につけるようになり、それが関係悪化に繋がるというものです。

東亜日報の要約・紹介記事は、『日本の知識人たち、逆に韓国を批判』という題で、1992年2月11日付です。ちなみに、東亜日報の記事を書いた人は、現在「共に民主党」代表のイ・ナギョン氏です。当時は東亜日報日本特派員でした。

 

<・・以下は、日本の総合月刊誌文藝春秋3月号に載った『謝罪するほど悪くなる日韓関係』という題の対談の主要内容である。

・冷戦後の日韓関係は、いつも韓国の「謝罪要求」と日本の「謝罪」の繰り返しであり、日本人の反韓・嫌韓が増大しただけだ。首脳会談(1月)のもっとも重要な議題が慰安婦の補償問題だったとは、実に情けない。植民地支配されたという悔しい思いなら分かる。でも、それは魂の次元の問題であろう。それを物やお金の外交交渉の時限まで引きずり下ろしていいのか。

 

・日帝36年を盾にし、テーブルを叩きながら大声を出せば日本人を脅すことができ、日本はすぐ謝罪・譲歩するという、ある種のテクニックを韓国側は身につけた。実際、今回の宮沢総理、海部総理、北朝鮮に訪れた金丸氏も、実に簡単に謝罪してしまった。そんな日本政治家の安易な姿勢が、韓国側にそのような交渉術を覚えさせたのだ。

・韓国が日本に提起している要求は、もし韓国が植民地にならなかったら発展できたはずの部分を、日本が賠償しないといけないとする考えに基礎している。発展可能性というのは計量できないものであり、韓国側の論理に従うなら、日本側は無限大に補償するはめになる。

 

・宮沢総理の訪韓の際、韓国大衆は天皇の人形を燃やし、日本大使館に卵を投げつけた。在日韓国人処遇問題だろうが従軍慰安婦問題だろうが、その人たちに対して今まで韓国政府がどれだけ関心を示し、同情を抱いてきたのか。ほとんどゼロではないか。それを自分たちの都合に合わせて利用するなんて、あまりにもひどい。

 

・1965年に締結された「財産及び請求権に関する問題の解決及び経済協力に関する日本国と大韓民国間の協定」第二条には、『両締約国及びその国民の権利と利益及び国民の間の請求権に関する問題は完全かつ最終的に解決されたことを確認する」と記録されている。そして日本は有償無償の政府借款5億ドル、民間借款3億ドルを韓国側に提供、計8億ドルで36年間の植民地支配問題は終了した。75年までこの5億ドルを含めて23億ドルの借款が提供され、朴正煕大統領はこの借款を実に有効に活用、漢江の奇跡と呼ばれる経済発展を成し遂げた。朴大統領は条約締結11年後の1976年12月、500ページに及ぶ「請求権資金白書」を発刊し、その中で55~56ページに徴用者への分配金を一覧表で発表した。だから従軍慰安婦だった方々への補償も本来は韓国政府が行うべきである。日本はすでに請求権資金を支払ったため、それを被害者にどう分配するかは韓国の主権に属することだ。

 

・にもかかわらず、韓国政府は日本に補償せよと要求している。日本と被害者が直接交渉するようにするというものである。自国が結んだ条約を簡単に無視できると思っているところから、韓国の『甘え』の構造ができたのだ。

・朴(※正煕)大統領時代の韓国には、誇りがあった。朴氏には韓国を立派な国にしたいという熱意と計画があった。日本側もその熱意に共感し、かなり協力した。しかし全(※斗煥)氏や盧(※泰愚)氏には朴氏のようなビジョンや熱意が感じられない。朴氏の遺産から甘い汁を吸おうとしているだけの印象だ。そのようなビジョンが無いからこそ、『日帝36年』という過去が利用されるのだ。それはある種の行き詰まり現象だ。過去問題以外には、貿易不均衡と技術移転に関する要求だけだ。

 

 

・韓国人には、口では反日、反日しながらも、重要なことは日本に任せっぱなしの傾向がある。普通、人間は不信の対象とは関係を断つ方向に動く。反面、要求するという行為は、対象に近づくという意味であろう。しかし、韓国は日本に対して。「お前は悪いやろうだ。だから協力を要求する』という思考だ。

・先端技術の移転だってそうだ。日本企業が莫大なお金を使って開発した技術を日本政府が意のままに渡すわけにはいかないのだ。また技術移転をすると当然、部品と原料も伴うものであり、日本の輸出が増える。韓国は『技術くれ。輸入超過は無くせ』と要求しているから、これは最初から話にならない要求だ。韓国がやるべきことは、日本の技術を受け入れることではなく、逆に独自の技術を作って日本でも売れる製品を作ることだ。そうでこそ対日赤字も解消されるであろう。>

※一行だけの追記・・隣の記事に、文藝春秋の「対談」に参加した方の名前がありました。これで全員なのかは分かりませんが、「田中明 拓殖大学教授」と「佐藤勝巳 現代コリア研究所所長」です。

明日の朝早くの更新はございません

 

 

 

 

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