つい最近、「米国は韓国にクアッド参加を要請した」というニュースがありました。確か、朝鮮日報の記事が発端だったと思いますが、これは文政府の安保・外交に疑問を抱いていた人たちにとっては結構大きな事案でした。なぜなら、韓国は今まで「参加要請を受けたことは無い」と強調していたからです。
なぜ韓国にとって「クアッド参加要請」があってはならないのか。その理由は簡単です。要請があったなら、「応じた/応じなかった」を示さなければなりません。だから「要請は無かった」が、今の韓国に取れる唯一の選択だからです。それがよく分かる記事がありました。昨日のものですが、ソウル新聞から部分引用します。
<<外交部は、中国を狙ったものと知られる、米国主導の協議体「クワッド」参加要請を受けたことがないと改めて確認した。正式に参加要求を受けなかったため、韓国政府が拒否したというのも全く事実ではないとした。米中対立の構図の中で、顔色を気にしすぎではないのかという指摘が相次ぎ、ついに外交部も声を出し始めたとみられる。
外交部当局者は6日、記者たちと会って、「私たちが域内協力について参加、貢献が『低迷している』、『消極的である』または『自ら孤立を招いた』とするような主張には、同意しない」と述べた。米・日本・オーストラリア・インドなど4カ国協議体であるクワッドについては「公式参加要請を受けたことがない」と言い切った。クワッドをめぐる議論が、不本意ながら韓米間の不協和音が発生したように見られることもありえるので、これ以上 論議が広がらないように、政府の立場を説明したものと解釈される。
政府は、クワッド拡大するかどうかの参加国間の意見の一致が行われなかったと判断している。クワッド参加国の利害関係がそれぞれ異なり、方向性など内部を固めることに焦点を合わせる状況で、韓国が先に合流するかどうかを言及することは適切ではないというのだ。ただし、クワッドと、事案別の協力の可能性は開かれているというのが政府の説明だ。コロナ19ワクチン委託生産、気候変動対応部門では、韓国が役割を果たすことができると見ている。これらの分野は、先月クワッド首脳会議でも議論された。この当局者は「私たちは新・南方政策があり、私たちの地域協力構想を中心に域内の他の構想とも協力を積極的に推進中だ」と述べた。
現在、政府は、安全保障の分野でRIMPAC(環太平洋訓練)、Cobra Gold、Pacific Vanguardなどインド太平洋地域の海上テロ防止や平和維持を目的とする12個の多国間訓練に参加している。可能な場合は追加の参加も検討するという立場だ。最近、米、インド太平洋司令部は、韓国の多国間訓練参加のための説明を聞いた後、これだけこの地域で積極的に参加しているとは知らなかったという反応を見せたと伝えられた>>
「はい」でも「いいえ」でもなく、要請そのものがあってはならない。しかも、その要請があったことがマスコミに漏れ、焦って政府が記者たちに繰り返し「なかった」と強調。なんという醜態でしょう。こんな状態で「なんで韓米同盟は日米同盟より『下』扱いなのか」と不満を言う。それが韓国の外交です。
これを「バランス取り」と呼ぶなら、それもまた「本当にバランス取りなのかどうかではなく、バランス取りということにしないといけない」状況かもしれません。ちなみに、いざ韓米軍事訓練はコンピューターシミュレーションだけで、しかも結果はボロボロでした。
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