韓国紙「大丈夫だ、米国が解決してくれる」

東亜日報が、「『ボールが韓国側にある』とする主張は、主導権が韓国にあるという意味だ」と主張しました。両国関係も、米国が解決してくれるから問題ない、と。どうしてそう言い切れるのかというと、8年前は立場が逆だったから分かる、とのことです。

東京特派員が書いた記事ですが、記者さんによると、6月29日(現地時間)、NATO首脳会議で日米韓首脳会談が開催されましたが、その場で、岸田総理はものすごく固い表情のままで、それは、日米首脳会談のときとは違うものだった、とのことです。すなわち、尹錫悦(ユンソンニョル)大統領がいたからである、と。しかし、それは、8年前に朴槿恵大統領が、安倍総理に対して行ったのと同じ反応である、と記事は主張します。

 

2014年、オランダハーグで開かれた核安保首脳会議を契機に開かれた日米韓首脳会談で、朴槿恵大統領は、韓国語で挨拶してきた安倍総理に何も返事をせず、目をそらしました。記事は、それを『安倍総理の作戦だった』としながら、それを見た米国が、朴政権を批判するようになった、としています。記事は、当時の韓国政府が、安倍総理がしかけた『いわゆるコリアファティーグ(疲労)』作戦にうまく対処できなかった、とします。

しかし、安倍総理はその間、米国上下院合同演説、オバマ大統領の広島訪問などを経て、日米同盟をアップグレードされた、とも。しかし、今現在は、立場が逆であり、尹大統領の努力から目をそらしているのは岸田総理であり、だから米国は2014年と同じ反応を示し、今度は韓国側に立ってくれるだろう、というのが記事の要点です。ここからは<<~>>で引用してみます。

 

<<・・マドリードでの韓米日首脳会談を高く評価する米国バイデン政権が、韓米日協力を世界平和の中心軸にするという韓国と、韓日関係発展に「努力しよう」としたのか「努力してほしい」としたのか語尾を気にする日本、どちら側に立つのか、わざわざ説明する必要もないだろう。日本がそんな姿を繰り返すほど、国際社会で韓国が出すポジティブなメッセージの価値が上がるだけだ。

岸田首相としては、韓米日首脳会談で笑えなかった。表では韓国が解決策を持ってこなかったからだとしているが、選挙を控えて少しでも笑顔を見せるわけにはいかなかった、というのが日本内の分析だ・・・・経済が成長し、何度も政権が変わり、日本に対するコン◯レックスを少しずつ克服している韓国とは異なり、日本は、韓国の調査船に「容認できない」と震え、佐渡島の金山のユネスコ文化遺産の推薦を置いて「避けられない歴◯戦だ」と言う。韓日関係を、自尊心がかかった試合としながら韓国が行ってきた失策を、今は日本がやっているのだ。

 

日本は「ボールは韓国にある」というが、言い換えれば、関係変化の主導権が韓国にあるという意味でもある。尹錫悦(ユンソンニョル)大統領と目に合わせようとしなかった岸田首相をせめる必要もない。日本に向けた韓国内の多様な世論に耳を傾け、東アジアをはじめとするグローバル情勢を正確に判断し、韓米日協力など課題に主導権を積極的に取り組めば良いのだ。自国の支持層だけを気にし、国際情勢を見なかった結果がどうなるかは、ここ数年間、韓国は勉強してきた>>

実はこの記者さんの記事、1月にも紹介したことがあります。あのときは、「どうせ選挙が終われば岸田は韓国に対話を持ちかけてくる。政治基盤を固めた岸田首相が、いよいよ自分の色を表わすことができる。そのときまで『待ってやる』ことも必要である」という内容でした。未読の方は、過去エントリーをお読みください(※ブログのレイアウトを決めるプログラム『テーマ』を変える前のものなので、表示が不安定になる可能性もあります)。

 

<<・・今年(※2021年)の日韓関係は全く改善されなかった。岸田首相は「外交的解決法を模索しよう」という韓国側の提案に応じていない。このような姿勢は来年7月、参議院選挙まで続く可能性が高い。それまで岸田首相は、前任安倍晋三、菅義偉首相の外交安全保障政策を踏襲し、支持層の結集を誘導しなければならないからだ。もし来年参議院選挙でも自民党が勝利すれば、状況が変わるものと見られる。政治基盤を固めた岸田首相が、いよいよ自分の色を表わすことができる。今、韓国側に必要なのは、雰囲気が熟するまで、待ってやる知恵であろう>>

二つの記事から見えてくる共通点は、「こちらからは、何もする必要はない」です。選挙が終われば勝手に解決される。米国が介入するから勝手に解決される。どちらなのか(そもそも、選挙もまだ終わっていませんが)は分かりませんが、とにかく結論は「何もしなくていい」です。ひょっとすると、この結論に合わせているだけかもしれません。

 

2014年の日米韓首脳会談のことですが、もし本当にそんな朴大統領の反応を見た米国が「これではいけない」と思ったなら、時期的に、その結果は日韓合意(2015年)だと見るべきでしょう。そのときの日本外相が岸田総理です。

また、米韓首脳会談に比べて、日米首脳会談のほうが完全に『上位交換』だったと言われていますし、ブリンケン長官と会談した直後に何も考えずGSOMIA正常化しますと言い出して、急になんのことだと外交部・国防部両方を困らせたのもパクジン外交部長官です。どこをどう見ても、『何もしなくていい』が言える状況には見えませんが。 次の更新は明日(7日)の11時頃になります。

 

 

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