韓国、中国とのサプライチェーン強化のための協議体(会議)がスタート・・米国を意識し、会議の内容は非公開に

一応続報になるので、お伝えします。10日にエントリーしましたが、中韓の「サプライチェーン強化のための協議体」。早くも初めての本会議がスタートしました。同じメディアの10日付の記事に「協議体新設のための会議を開いた」となっていましたが、22日付の記事に「協議体を開催した」(協議体新設のための会議ではなく、協議体としての会議を始めた)となっているので、かなりのスピードです。国民日報によると、前回と同じく、当局は「半導体関連はこの協議体の範囲に入らない」としていますが、会議は非公開で行われており、明らかに米国を意識してのことだと書いています。

内容が非公開で、政府が「半導体は対象ではない」としている以上、これ以上の情報を期待するのは難しいでしょう。しかし、いままでの関連記事を読んでみると、『先端分野』という言葉が何度も出てきます。右側とされる総合編成チャンネル、チャンネルAは去年7月29日、「チップ4に参加するかわりに、中国とのサプライチェーン強化を進めており、先端素材なども含まれる」、と報じました。米国が主導するいわゆる「チップ4」参加に関して、中国の反発を最小化するため、『中国とは、先端素材などのサプライチェーンを強化する協力方案を肯定的に議論中であることが確認されました(原文のまま)』、と。

 

記事には、「先端素材生産に代表される先端産業をはじめ、気候環境対応、デジタル産業、シルバー産業など多様な分野で中国と協力できる」、「中国とのサプライチェーン安全管理チャネルを強化、企業の中国進出、中国への投資活性化が成し遂げられる代替案を設けている」なその話もありました。他に、パクジン外交部長官が訪中(外相会談)する前だったこともあり、「政府は、パク長官の中国訪問以前に、半導体対話参加について実務級レベルで中国側に説明する方案も議論中だ」という内容なともあります。そしてその直後、8月、両国は政府レベルでMOUを締結しました。

当時、MOUは「サプライチェーンの不安定において、政策意見を共有し、協力を強化する。 両国政府の国長級関係者が参加するサプライチェーン協力調整協議体も新設することにも合意した」、などの内容でした。個人的には、MOUとはいえ、なんでこのタイミングでやるかな・・と疑問でしたが、案の定、中国の官営メディア グローバルタイムズ(環球時報の英文版)は、「核心製品を輸出できる市場が中国にはある」としながら、半導体と直接言及することは無かったものの、先端、核心などの言葉を使って報じました。

 

このような流れの結果で始まった、サプライチェーン強化のための協議体。果たして、それが尿素水など『半導体以外』のものに限られるものなのか。本当にそんな条件で中国側が協議体に応じたなら、相応の外交実績とも言えるのに、なんでほとんど記事にならないのか。というか、なんで非公開会議なのか。いろいろ、「うーん(ユーン)?」 なところであります。日米台協力ばかりで、チップ4関連の話はほとんど聞こえてこなくなった今、果たして、中韓の間ではなにが動いているのでしょうか。もうオチは書いたつもりなので、以下、<<~>>で引用して、そのまま終わりにします。

<<・・企画財政部が先週、第1次・韓中サプライチェーン協力調整協議体を開催したことが、21日、確認された。両国の経済当局がサプライチェーン協力をテーマに別途協議体を稼動したのは、ユン政権がスタートしてから初めてだ。尹政権が、本格的なサプライチェーン多様化政策に乗り出したという分析が出ている。企画財政部は、15日に中国政府とオンラインでサプライチェーン協議体会議を開いたと明らかにした。 企画財政部と中国国家発展改革委員会の局長レベルがそれぞれ会議に参加した。両国は初会議で、尿素水事態再発防止対策など、全般的なサプライチェーン協力に対する意見を交換したと伝えられた・・

 

・・ただし、サプライチェーン政策の主務省庁である産業通商資源部は、会議に出席しなかったという。政府は、サプライチェーン不安を備えた議論チャンネルとして、協議体を続けて運営する計画だ。企画財政部は今回の会議を非公開で進めた。昨年8月、チュギョンホ副首相兼基金部長官が中国の国開委主任との経済長官会談で、韓中サプライチェーン協議体新設に合意したという内容を大々的に広報したのとは、全く違う姿だ。グローバルサプライチェーンをめぐって中国と競争を続けている米国を刺激しないための意図だと解釈される。企画財政部は、今後の韓中協議体で半導体分野の議論はないという立場だ・・>>

 

 

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