韓国、「次期大統領は誰がふさわしいですか」世論調査・・1位は37.3%で李在明(イジェミョン)氏

韓国、『次の大統領にふさわしいのは誰だと思いますか』という世論調査の結果、李在明(イジェミョン)氏が1位となりました。国会の逮捕同意案でも、野党内で離脱票が多くてギリギリでセーフだったばかりですが・・ソース記事ニューシースによると、去年12月の同じ調査のときとあまり変化がない、とのことでして。まだまだ1位だということもそうですが、しかも支持率に変化が無いとは、驚きです。ただ、この調査、記事本文にも書いてありますが、いくつか考慮すべき事項はあります。

まず、まだまだ次の選挙に興味を抱く人がほとんどいないこと。次に、調査対象になった人物は与党側が6人、野党側が3人だったので、与党支持の票が分散されたことです。また、私見ですが、まだ与党側からは有力候補とされる人が出ていないこともあります。この前の政党代表選挙で、いわゆる「尹心(尹大統領派)」のキム・ギヒョン氏が選出されたものの、その過程で、対立していた安哲秀(アン・チョルス)氏は、政治の基盤をほぼ失いました。前の大統領選挙、かなりの接戦だっただけに、安哲秀氏の候補単一化は大きな力になりました。そこで、アン・チョルス氏が次の与党側大統領候補になるのではないか、そんな予想もありましたが。

 

いま与党側の次期大統領候補(非公式)とされる人は、ハン・ドンフン法務部長官です。かなり人気があると聞いていましたが、今回の調査では2位になりました。2位といっても、1位とはダブルスコアですが。ハン長官は、財閥企業の総帥などに関する案件で相応の実績を出した人です。また、尹大統領と仲が良く、朴槿恵大統領の例のタブレット関連捜査でも同じチームにいました。いつだったか、テレビ番組かなにかに長官の部屋が映ったことがありますが、スラムダンクやワンピースのフィギュアが並んでいて、ネットで話題になったこともあります。以下、<<~>>で引用してみます。

 

<<・・国を率いる次期大統領適合度に関する世論調査で、イジェミョン『共に民主党』代表が1位、ハン・ドンフン法務長官が2位を占めた。ニューシスが世論調査専門機関国民リサーチグループとエースリサーチに依頼して、11~23日、全国満18歳以上の男女1020人を対象に「今後国を率いる次期指導者の適合度」を尋ねた結果、イ・ジェミョン代表が37.3% で1位を占めた。 ハン・ドンフン長官は16.4%で2位を走った。

続いてホン・ジュンピョ大邱市長(7.2%)、オ・セフン ソウル市長(7.1%)、ウォン・ヒリョン国土交通部長官(5.6%)、アン・チョルス議員(4.2%)、イ・ナギョン元「共に民主党」代表(4.1%)、ユ・スンミン前議員(3.5%)、キムブギョム前国務総理(1.6%)などが続いた。 「支持候補なし」は6.5%、その他は4.1%、よく分からない2.5%・・

 

・・『国民の力(※与党)』支持層に限ってみると、ハン・ドンフン長官(33.9%)、オ・セフン市長(13.3%)、ホン・ジュンピョ市長(12.1%)、ウォン・ヒリョン長官(9.9%)、アン・チョルス議員(6.3%)などの順だった。共に民主党支持層だけで見ると、イ・ジェミョン代表(75.3%)、イ・ナギョン元代表(5.4%)、支持候補無し(4.1%)、ハン・ドンフン長官(3.2%)、ユ・スンミン元議員・キムブギョム前国務総理がともに2.2%だった。

「支持政党無し」の場合は、イ・ジェミョン代表(35.7%)、支持候補なし(16.6%)、ハン・ドンフン長官(7.6%)、ウォン・ヒリョン長官(6.5%)、ホン・ジュンピョ市長(5.6%)、オ・セフン市長(5.5%)の順だ。前の調査(昨年12月27~29日)結果と比較すると、イ・ジェミョン代表はほぼ変わらず、オ・セフン ソウル市長が0.9%p、アン・チョルス国民の力議員が0.7%p上がった。ハン・ドンフン長官は1.4%p下がった。ホン・ジュンピョ市長とユ・スンミン元議員はそれぞれ3.1%p、1.7%p下がった(ニューシース)・・>>

 

例の解決法関連で、一部の原告たち(※全員ではないそうです)が、政府の案の合法性を問う訴を起こすとしています。尹政権は、もし受け取らない場合、供託する形で解決できるとしていますが、これが本当に法的手続きとして問題ないのか、そこを突く、というのです。ご存知、こういうのは、政権が変われば判決も変わります。繰り返しになりますが、まだまだ次の政権がどうなるかは、見えていません。『有力』とされる与党側の候補もまだ出ていないし(『誰もいない』だけかもしれませんが)、イジェミョン氏の野党内での基盤も、前とは違います。しかし、もし政権交代になったら・・また、全てが変わるでしょう。交代にならなくても、支持率次第では現政権のうちに変わるかもしれませんが。

あと、ちょっとした告知ですが、3月1日に発売されたばかりの拙著の一部が、今度はダイヤモンドオンラインに掲載されましたので、ご紹介します。例の半地下関連の部分です。こちらになりますので、よろしければ、ぜひお読みください。映画『パラサイト』で世界的に広まった、半地下の住民。だが、実は「それでも居住地があるだけマシ」という声もある・・そういう内容です。

 

 

おかげさまで、新刊発売です!今回は、マンションを買わないと『貴族』になれないと信じられている、不思議な社会の話です。詳しくは、新刊・準新刊紹介エントリーを御覧ください。経済専門書ではありませんが、ブログに思いのままに書けなかったその不思議な「心理」も含めて、自分なりに率直に書き上げました。以下の「お知らせ」から、ぜひ御覧ください。ありがとうございます

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