「もはや地域経済レベルの問題」・・韓国メディア、相次いでバガジ(ボッタクリ)問題を指摘・・日本の祭りを分析するメディアも

韓国では、ボッタクリ価格をバガジ料金と言います(普通に「バガジ」と言います)。バガジとは、もともとはヒサゴを半分に切ったもののことで、水を汲む道具として使います。お金を、バガジでたっぷり汲んで(?)払わないといけないという意味で、バガジ料金という表現になった、と言われています。最近、地域祝祭、すなわち日本で言うお祭りで、バガジが話題になっています。お祭り価格という言葉もあるし、ある程度は分かりますが・・写真付きの実例を見てみたら、子供の手のひらサイズのネギチヂミ2枚が2000円だったり、たしかにバガジりすぎます。日本語、便利ですね。

韓国の地域祝祭にも、桜まつり、もみじまつりなど明確なテーマで開かれる祭りもありますが、ほとんどはこれといったテーマが無く、似たようなものばかりです。料理とかも、名物料理などは無く、どこからも手に入るもの、その場所以外でも食べられるものがほとんどです。そんなものでバガジられると、それはいい気分にはならないでしょう。これは、外国人観光客にとっても同じです。国際新聞というメディアは、これに「Kバガジ」という言葉を紹介しています。売れているものだけKを付けずに、こういうのからなんとかすべきだ、という趣旨です。以下、各紙、<<~>>で引用してみます。

 

<<・・一部の外国人コミュニティでは「韓国旅行の際に『Kバガジ』に気をつけなければならない」という文章が、少なくない。観光地商品のとんでもない高い価格を皮肉った言葉だ・・・・バガジ料金は、一発を狙う一部商人だけの問題かもしれない。だが、その波及力は大きい。イベント全体はもちろん、地域経済、さらには国家経済に影響を及ぼすことだってありうる。観光客が二度と探さない理由になる。 新型コロナの間、特需を得た済州島(※新型コロナの間、済州島だけ観光客が集中しました)」は、バガジ料金で問題になった。最近、済州空港を行き来する国内線座席は一日平均で5500席以上減ったという。一方、東南アジアや日本旅行客は大幅に増えた。済州島観光協会が各種割引の恩恵と、バガジ対策を出してきた。このニュースは示唆するところは大きい。音楽、半導体など韓国だけ強みのあるところだけ「K」を付けるが(※付けるのもどうかと思うが、という意味で)、「Kバガジ」だけはマジで勘弁してほしい(国際新聞)・・>>

 

こんな中、ユーチューバーなどを中心に、「日本ではどうなのか」という指摘も出ており、一部のネットメディアなどが記事を出しています。ここからは、金剛日報というメディアの記事です。大手には同じ趣旨の記事はありませんでした。 <<・・去る3日、日本文化YouTubeチャンネル「アンヒョプショ」に「日本の祭りにバガジがない理由」というタイトルの映像が掲載された。該当映像で紹介された日本の祭りで販売する食べ物の価格は、ほとんどが5千ウォン内外で、1万ウォンを超えるものはほぼないことが確認できた。映像によると、日本の祭りでは、食品販売のために地域保健所に登録及び計画書を提出して許可を受けなければならず、保健所で教育を履修しなければならない・・・・修了証を受けた後も管轄保健所職員の前で、どのように商売を行うかを実証しなければならず、テーブル放熱板、照明、地域露天商加入と管轄警察署の道路使用許可などの手続きが必要である。また、食中毒を予防するために、刺し身、生クリーム、生野菜など加熱していない食べ物については販売しないことが確認できる(金剛日報、h外したURLはこちらです: ttp://www.ggilbo.com/news/articleView.html?idxno=977849)・・>>

 

言い換えれば、上記のことを「していません」ということでしょうか。まずはこういう制度からちゃんとしたほうがいいかもしれません。バガジることの問題は、連鎖です。G8連結というか、バガG連鎖です。されていくわけでして。1人だけバガジるならまだ分かりますが、ほぼすべての店が、事前にみんなでバガジればこわくない、と決めておいたりします。

 

 

おかげさまで、新刊が発売中です!今回は、マンションを買わないと『貴族』になれないと信じられている、不思議な社会の話です。詳しくは、新刊・準新刊紹介エントリーを御覧ください。経済専門書ではありませんが、ブログに思いのままに書けなかったその不思議な「心理」も含めて、自分なりに率直に書き上げました。以下の「お知らせ」から、ぜひ御覧ください。ありがとうございます

・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
エントリーにコメントをされる方、またはコメントを読まれる方は、こちらのコメントページをご利用ください。以下、拙著のご紹介において本の題の部分』はアマゾン・アソシエイトですので、ご注意ください。

   ・様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2023年3月1日)からですが、<韓国の借金経済(扶桑社新書)>です。本書は経済専門書ではありませんが、家計債務問題の現状を現すデータとともに、「なぜ、マンションを買えば貴族になれるのか」たる社会心理を、自分なりに考察した本です。・新刊として、文在寅政権の任期末と尹錫悦政権の政策を並べ、対日、対米、対中、対北においてどんな政策を取っているのかを考察した<尹錫悦大統領の仮面 (扶桑社新書)>、帰化を進めている私の率直な気持ちを書いた<日本人を日本人たらしめているものはなにか~韓国人による日韓比較論~>も発売中です。・刊・準新刊の詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。・ンシアリーはツイッターをやっています。ほとんどは更新告知ですが、たまに写真などを載せたりもします ・当に、本当にありがとうございます。書きたいことが書けて、私は幸せ者です。それでは、またお会いできますように。最後の行まで読んでくださってありがとうございます。