韓国一部メディア、「港湾」を「沖」と報道・・保守系メディア「処理水関連で『怪談』を広げるためのもの」

12日のものですが、「一部のメディアが、『港湾内』をわざと『沖』と報道した」との記事がありました。保守系メディア「ペンアンドマイク」です。2週間ぐらい前、福島第1原発の「港湾内で捕れたクロソイから、セシウム基準値180倍」というニュースがありました。この件は野党はもちろん各市民団体のデモが活発化する大きな要因にもなりました。ペンアンドマイクによると、これは「港湾内」のことなのに、地上波メディアMBC、一時韓国で「もっとも信頼される」ニュースとされた大手ケーブルテレビ局YTNなどが、「沖」と報道した、とのことです。

韓国でも港湾内は「ハンマン、ハンマンネ(港湾、港湾内の韓国語読み)と言いますが、沖は「アッパダ(近い海という意味)」と言います。記事によると、港湾内は「そこから魚が外に出られないように網などで制御されている」まるで養殖場のような状態で、港湾内ならそんなこともありえる、とのことです。実際、この件は日本でも報道されましたが、注意喚起レベルで、そこまで大きな話題にはなりませんでした。しかし、「沖」は、そこの魚などをコントロールすることはできません。ペンアンドマイクは、「日本側のメディアは港湾内とちゃんと書いてあるし、聯合ニュースなども港湾内とちゃんと記述しているのに、一部のメディアは明らかに『怪談』を広げる目的で、沖と報道した。この影響で、政府は「水産物の輸入は止めています」と改めて発表しなければならなかった」としています。以下、<<~>>で引用してみます。

 

<<・・福島沖で捕まったクロソイでセシウム基準値の180倍を超える1万8000ベクレルのセシウムが検出されたという報道が、6日から8日まで国内で流れ、国内で「怪談」が再び拡散された。ところが、そのソース記事と言える日本メディアの報道は、「沖合」ではなく「港湾で」捕まったクロソイだと明らかにしており、国内の該当報道がこの部分をわざと変えたのではないか、との指摘が出ている。日本のマスコミは、該当クロソイが福島「沖合」のような曖昧な表現ではなく「港湾内」あるいは「港湾で」捕まったと明らかにしている。

 

一例として、福島民報は去る5日の報道で「東京電力は5日、福島第一原発の港湾内で5月に捕獲したクロソイでで日本食品衛生法が定める基準値の180倍となる1万8000ベクレルの放射性セシウムを 検出したと発表した」とし「魚が港湾外に出ることを防ぐ網を複数設置するなど、対策を取っているという」と伝えた。共同通信も7日「東京電力は・・・・問題のウルクが原発1-4 号機、海側の防波堤に囲まれたところで捕まった」とし「ここは放射性物質濃度が比較的高い排水が流れるところだ」と明らかにした。

一方、6日、該当ニュースを報道したMBCニュースは、これを正確に報道せず、「沖合」という表現を使用した。アンカーと記者の間の問答形式の記事で、アンカーと記者は「ところで福島沖で捕まったクロソイとアイナメからセシウムがかなり多く出てきたという報道がありました」「 基準値の180倍の1万8000ベクレルのセシウムが検出された」と会話した。7日、該当ニュースを伝えたYTNも「福島原発沖合の魚で基準値を大きく上回る・・・・日本で論議が起きた」とし、「港湾内で」捕まったという正確な表現を使用しなかった。ハンギョレも「沖合い」という表現を使い、8日釜山市民たちのデモを報じる記事でも同じ表現を使った。

 

だが’沖合’と’港湾内’は明らかに違うという指摘だ。 「沖合」は、海岸線が166.55kmに達する福島県の沖合すべてで基準値を超えるクロソイが捕まるというイメージを与えることができる。一方、今回捕獲された魚は防波堤と網で塞がれており、海水の循環がうまくいかない原発の港湾の中で捕まったものだ。特に、網が張られており、外にまったく出られない養殖場のように、中だけで育った魚のセシウム検出量が高いのは当然だとの指摘だ(ペンアンドマイク)・・>>

このことはかなり影響し、記事は「ユン政権は8日、水産物を輸入しないと改めて発表せずを得なかった」としています。また、聯合ニュースは「港湾内」とちゃんと書いてある、とも。韓国側の記事には「ウロク(オオノガイなど)」となっていますが、同じタイミングの日本側の記事には「クロソイ」になっていたので、クロソイにしました。これは間違いという意味ではなく、私が魚の種類・名称などに無知なだけだと思われます。すみません。有名な寿司ネタしか知りませんので。原文はソース記事リンクから確認してください。今日の更新はこれだけです。次の更新は、明日の11時頃になります。

 

 

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