韓国メディア「日本が李在明大統領の誕生を懸念している」・・次期大統領候補としてダントツ1位52.4%

当然と言えば当然ですが、次期大統領関連でも注目が集まっています。いまは尹大統領弾劾とか、与党のスタンスなどに関する話題に強すぎで、そこまで具体的な話が出ているわけではありませんが、既存の「次期大統領として選好する人物(いくつか似たような調査があって、定期的に行われています)」において、李在明(イジェミョン)共に民主党代表の支持率が、大幅に上昇しています。唯一のライバルとされていた韓東勲(ハンドンフン)与党代表への支持は、大幅に下がりました。ファイナンシャルニュース(記事1記事2)は、黒田勝弘産経新聞論説委員の言葉として、「日本では、李代表が大統領になると、大変だとされている」と記事を載せました。記事本文より『李在明大統領になると大変だ』とする記事1の『題』のほう、どことなく喜んでいるニュアンスに見えなくもないですが・・気のせいでしょうか。記事2は次期大統領関連調査結果関連です。以下、2つの記事から引用します。

<<・・非常戒厳宣布により尹錫悦(ユンソンニョル)大統領が退陣するピンチに追い込まれると、日本内で懸念の声が上がっている。10日、NHKによると、最近3日間(6~8日)1224人対象の電話世論調査を行った結果、回答者の66%が尹大統領の非常戒厳宣言による混乱が日韓関係に及ぼす影響を「『非常に』または『ある程度』懸念」する」と答えた。憂慮しないという回答は18%、全く憂慮しないという回答は7%だけだった。黒田勝弘、産経新聞ソウル駐在客員論説委員は9日、読売テレビに出演して、韓国の戒厳事態を置いて「ユン大統領が退くことは確かなため、大統領選挙は来年3月あたりに行われると思われる」とし「(米韓、日韓関係が)心配だ」とした。

 

続いて、「イジェミョン共に民主党代表が大統領になれば、日本にとって大変なことになる」とし「与党は大失敗したため、政権交代は避けられない流れだ。日本との関係が難しくなると懸念している」と話した。ユン大統領が「水コップ論(※いつもの『半分満たしたから、残りの半分は日本が満たすべき』とするあれです)」を基盤に・・・・日本に宥和的だった反面、文在寅前大統領など民主党政権の時は日本との関係が難しかった点を意識した解釈だと見られる。黒田委員は今回の非常戒厳宣布に対しては「本当に虚しい」と述べた。いったいなにがしたかったのか」とし「野党をなんとかしたいからといって、このようなやり方でできることではないだろうに」と指摘した(ファイナンシャルニュースその1)・・>>

 

<<・・尹錫悦大統領の非常戒厳事態後、彼の早期退陣を要求する声が高まる中、現在次期大統領候補とされる人物のうち、選好度の先頭を走っているのは李在明共に民主党代表(52.4%)だった。2位のハンドンフン国民の力代表は9.8%にとどまった。世論調査専門機関メディアリサーチがニュースピムの依頼で8日・・・・1007人を対象に進行した調査で、「次期大統領として誰が最もふさわしいと思いますか」と尋ねる質問に、回答者の52.4%はイジェミョン代表を選んだ。続いてハンドンフン代表9.8%、オセフン ソウル市長6.7%、チョグク代表5.5%、ホンジュンピョ大邱市長4.9%、キムドンヨン京畿知事3.9%・・・・の順だった。「その他の人物」は6.1%、「なし」5.5%、「よく分からない」2.2%だった。

李代表は全年齢層で高い支持を得た。 18~29歳51.7%、30代50.4%、40代62.7%、50代56.3%を占めた。特に保守政党の支持者が相対的に多い高齢層でも、李代表を選ぶ人が多かった。60代でも50.2%、70代以上でも39.6%が李代表を支持した。圏域別では、ソウルで50.9%、京畿・仁川55.4%と、首都圏で李代表を積極的に支持していた。大田・忠清・世宗も61.2%だった。保守の本拠地とされる大邱・慶尚北道でも44.8%、釜山・蔚山・慶南(※大邱・慶尚北道ほどではないけど、これらも一般的に保守が強いとされる地域です)でも47.3%の支持を得た。共に民主党の基盤である光州・全南・全北では56.8%だった(記事2)・・>>

 

あくまで一般論ですが、首都圏(ソウル、京畿、仁川)、特にソウルで高い支持を得る候補が、大統領になりやすいと言われています。保守が強い地域ではどうせ保守が勝つし、左側が強い地域では左側が勝つからです。ソウルは有権者が多く、「左右」の揺れも他の地域より少ないとされています。ハンドンフン与党代表の場合、ソウルでの支持率は12.3%です。また、大邱・慶尚北道で民主党系(今は共に民主党)大統領候補の支持がこんなに上がるのは見たことがありません。実際に選挙になるとどう動くのかわかりませんが、少なくとも今のデータだけみると、政権交代はほぼ決まったと言えるでしょう。しかし、そもそも李在明代表には裁判日程という問題があるので、とりあえず「スピード」が求められています。毎週弾劾案を出すと宣言したのも、実はそういう理由からでしょう(『秩序ある退陣』を待っていては、時間があまりない)。

 

日曜に1日休んだばかりなのに、明日また1日休みをいただくことになりました。次の更新は、12日木曜日のいつもの時間になります。休み過ぎで申し訳ございません。 あと、いつもの告知ですが、久しぶりに新刊のご紹介です。本当にありがとうございます。新刊は「自民党と韓国」という題です。岸田政権・尹政権になってから、「関係改善」という言葉がすべての議論の前提になりました。果たして、本当にそうなのでしょうか。いや、それでいいのでしょうか。じゃ、同じ路線でないのは、たとえばこれから日本政府の路線変更があった場合は、それは「改善」ではないのでしょうか。そんな疑問に対する考えを、自分なりに、自分に率直に書いてみました。リンクなどは以下のお知らせにございます。

 

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