米国、日本などに対中・印関税引き上げを要求か・・メキシコはFTA国以外に最大50%の関税(日本はFTA締結済み)

無関係というほどではありませんが、韓国関連からちょっと離れた内容です。K-ァン税と書けばそれっぽく見えるかもしれませんが。なんというか、世界が関税無双状態になりつつあります。まず、米国が、日本などG7に対中関税の引き上げを要請した、という記事がありました。ニューシース(12日)です。詳しくは、ロシアから原油を輸入する中国、そしてインドからの輸入に対しての関税になります。ちなみに、EUにも同じ条件での大幅な関税引き上げを要請していますが、EUが応じる可能性は大きくない、とも言われています。また、デイリアン(11日)によると、メキシコが、FTAを締結していない国に対して最大50%の関税をかける、とも。メキシコの件も、結局は対中牽制の一環になると言われています。メキシコもずいぶん多くの国とFTAを結んできた国ですが、中国、韓国とはFTAを結んでいません(日本とは結んでいます)。

メキシコは韓国にとっても貿易規模10位の国で、すでに韓国側と交渉の下準備に入っている、というニュースもあります(ソース記事にはそういう内容はありませんが)。気になるのは、ロシア産原油と言ってますけど、「対中」もまた大きな理由ではないのか、そんなところです。中国関連で関税がどうとかの話になった場合、というか、韓国にもいずれ同じ話があるはず・・またはすでにあった、と思われますが。その場合、「心はいつもG8」韓国は、どうするのでしょうか。シェイシェイではなくジェイ(税)ジェイになりつつある今日この頃です。以下、<<~>>で引用してみます。




<<・・メキシコが、自由貿易協定(FTA)を締結していない国に最大50%に達する高率の関税をかけることにした。中国がメキシコを対米輸出の迂回経路として活用してきた点を意識したものだという解釈が優勢だが、メキシコが中南米最大の貿易国である韓国も、少なくない影響を受けるという懸念が出ている。ロイター通信などによると、メキシコ政府は10日(現地時間)国家経済発展を先導できる17の戦略的分野の1463品目に対して、世界貿易機関(WTO)規定が許容する最高水準の関税をかけると明らかにした。自動車と自動車部品、鉄鋼、アルミニウム、繊維、家電、プラスチック、家具など分野で現在0~35%の関税率を、最大50%まで高めるというのが核心内容だ。

これにより、メキシコ全体の輸入の8.6%に相当する520億ドル規模が、関税引き上げの影響を受けると推算される。ウォールストリートジャーナル(WSJ)によると、メキシコは米国とカナダ、欧州連合(EU)、日本など50カ国以上とFTAを締結した状態だ。一方、韓国と中国、インド、ロシアなどとは協定がなく、直接的な影響が避けられない見通しだ。現在議会の承認だけが残っている状態だ・・・・ドナルド・トランプ米行政府を意識したメキシコ政府が、事実上、中国を牽制するための決定だとの解釈も出ている。米国はこれまで、中国が米中対立以後、メキシコを対米輸出の迂回経路として活用してきた点などを問題とし、関税の引き上げを強く要求してきた(デイリアン)・・>>




<<・・米国が、ロシア産石油を購入するインドと中国に対して高率の関税をかけるよう、主要7カ国(G7)に圧迫をかけてきた。これは、ウクライナ事態の終結のためにロシアを交渉テーブルに引き出すためのむ試みの一環である。11日(現地時間)フィナンシャルタイムズ(FT)は、情報筋を引用して、G7財務長官が12日に開かれるオンライン会議で、米国のこのような提案を議論する予定だと報道した。ドナルド・トランプ米大統領は、ウクライナ事態終了のためにロシア産の石油購買国への全方位的な圧迫を強化してきた。今週初めには、欧州連合(EU)に中国とインドに最大100%の関税を課すよう促したが、この圧迫がG7同盟国にまで拡大したのだ。

米財務省の広報担当者は、「中国とインドのロシア産石油購入はプーチンへの支援となり・・・・EU同盟国も、事態を終わらせるために関税を引き上げなければならず、関税はウクライナ事態が終わるとすぐに撤回されるだろう」と明らかにした。続いて「トランプ大統領の平和と繁栄行政府は準備ができており、G7同盟国も私たちと一緒に出なければならない」と強調した。スポークスマンは具体的な関税率は公開しなかったが、情報筋は米国が50~100%水準の関税を提案したと明らかにした。米国は先月、インドのロシア産石油購入を理由に、インド産輸入品関税を50%に引き上げた。また4月には中国産輸入品に3桁の高率関税をかけたが、市場の反発で5月一部撤回したことがある。EU関係者も、中国とインドに対する二次制裁の必要性には共感するものの、両国との緊密な貿易関係と経済的影響を懸念して、積極的に出ていない(ニューシース)・・>> 明日は1日休みをいただきます。次の更新は、14日(日曜)の11時頃になります。

 




ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。

おかげさまで、「日刊SPA!」にも、4日から3回連続でシンシアリーの記事が載ることになりました。新刊の内容の抜粋となります。
プレジデントオンラインに、記事が載りました。よろしければお読みください。新刊の内容の一部です。
・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
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