韓国メディア、また「習近平主席のプレゼント袋に注目しましょう」

27日に引用した記事にも、経済評論家が「習近平主席が、すばらしいプレゼント(原文ではこちらも『プレゼント袋』)をたくさん持ってくるだろう」と話す部分がありましたが・・なんか、トランプ大統領より習近平主席に期待だ、という論調の記事が目立ちます。ただ、目立つといっても、まだまだ多くのメディアの最大の関心事は関税交渉です。個人的に、「習近平主席に期待」記事が目立つようになったのは、日米首脳会談(トランプ大統領の日本訪問)が成功したからではないのか、そんな気がします。ああ、昨日秋晴れとともにきれいに晴れていた心が一気に・・(笑)。習近平主席は日本には行かないから、そこを強調する、といったところでしょう。今回は、今日のノーカットニュース(キリスト教放送『CBS』で一般ニュース部門を担当するメディア)、国立外交院という国策シンクタンクの米州研究部の教授が、また同じ発言をしました。プレゼント袋に注目しよう、と。

記事で教授は、米国、日本との関係がもっとも重要なのは事実だけど、もうそれ範囲を広げるときがきた、としながら、「そのためにもっとも重要なのは中韓首脳会談だ」としています。すでに日本、米国との関係はすごく良いから(政権スタート時に心配していたほどではないにせよ、大して関係が良いと言う理由もありませんが)、外交の範囲を広げるためにも中韓首脳会談は重要だ、というのがメインです。「多くのプレゼント袋をもってこられるはず(原文でも丁寧な敬語です)」で、「韓国コンテンツ制限を解除する」、「観光客、経済交流などで多くの発展」、などなどです。その次に重要なのが米韓首脳会談だけど、関税交渉などは結論が出そうにない、とも。




引用の最後の部分に、「合意文書が公開されていない」という内容がありますが、詳しくどの文書のことなのか、それとも「詳細な内容について」なのかがよく分かりません。パッと読んだだけでは「すべて非公開」というふうに、どちらかというと評価下げしようとするニュアンスですが、BBCなどの記事を見ると、合意文書の内容はすでに報じられています。「『黄金時代』の文書は、戦略的投資と両国共通の国益に関し、今年初めに双方が交わした合意に関するもの。一方、重要鉱物の文書は、レアアース供給確保の枠組みを示す内容となっている。日本はレアアースが豊富なことが知られているが、多くは海中にあるため採掘が難しい(BBCより)」、と。よって、教授が言っているのは詳細な内容(?)が公開されていない、という話のようですが・・そこまで細かく公開されるのでしょうか。以下、<<~>>で引用してみます。

<<・・そこで(※外交の範囲を広げるために)最も重要なのが韓中首脳会談です。それで、習近平主席が11年ぶりに訪韓をするので、これを通じて、今も見えない形で展開されている韓国コンテンツ制限が解除される可能性もすごく大きいです・・・・文化交流において、どうやら中国政府は公式に認めていないものの、その指針によって制約を受ける部分があり、そんな部分があるから、習近平主席が来られるとき、多くのプレゼントパッケージを持って来られるだろうから、難しい部分には触れなくても、全般的な交流で、人的交流、文化交流、伝統的な貿易の増大、そんな部分で話を進めるきっかけを作ることが出来るでしょう。これは私たちが外交の範囲を広げるのにかなり重要なので、それを最も重要でして、どれくらい両首脳が協力を増大させるための土台を作るのか、これが最も、私は関心を持って見るべきポイントだと思っています・・




・・(※この段落は番組進行者の話です)それはそうですね。「米韓首脳会談で関税交渉がどうなると思うのか、米朝会談は開かれると思のか」、私たちは事実、そんなところだけ集中していたので、中韓首脳会談には少し気を使いませんでした。それが、かなりの影響を与えるだろう、と。確かに習近平主席が韓国に来るのがなんと11年ぶりで、しかもその上に、そのようにプレゼントをたくさん出してくれるだろうから、経済的に中国観光客たちとか、経済交流、そんなところで韓国経済にかなりの影響を与えるだろう、と。私もそうはっきり感じ取ることができました。中韓首脳会談が最初の観戦ポイントですね・・

・・(※日米首脳会談などで話題になった、日本の米国への投資関連で)日本側の立場も少し反映されてはいるようですが、相変わらず審議委員会議長がラトニック商務長官だし、米国側に有利な方法で進行されたのは事実のようです。そこで、この部分が、もうそのアメリカ側ではロールモデルとなって、私たちを圧迫する根拠になるのではないかと考えています。昨日、日本の首相とアメリカ大統領が一緒に署名した「黄金時代を開く」共同宣言、その内容はまだまだ少し見守らなければならないようです。

その文書が出なければ(※公開されなければ)ならないのですが、その部分で、私たちが関心を持っている関税交渉について、どのくらい具体的な内容を名文化するのか、それはあまり期待できないでしょう。大きな枠組みで共同合意文が出てきて、関税交渉も一段落程度を構成し、残りの部分はファクトシート、または両政府がどのような非公開文書で共有する、そうなる可能性が大きいため、私たちがその情報を得るのは容易ではないと思われます(ノーカットニュース)・・>>

 

トランプ大統領の訪韓・米韓首脳会談まではちょっと間に合いませんでした。午後、行われると報じられていますが・・さて、日米首脳会談を含めて日本訪問がよかっただけに、李在明大統領としては、ハードルが高くなったのは事実でしょう。どんな内容の会談が開かれるのか、気になるところです。世界が注目するのは、明日の米中首脳会談でしょうけど。




ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。

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