韓国メディア「ロシアと関係復元を」「大統領もそう言ったし」

韓国では、北極航路を進めていることもそうですが、韓国とロシアの交流について「米国との関係も重要だけど、ロシアとの関係復元も重要だ」という主張が目立っています。昨日も取り上げましたが、「大統領もそう言っているし」というのが大きな「根拠」になっているのが、いかにも韓国らしいところです。「そういう制作ならそういう方向性になるだろう」ではなく、「大統領もそう言った」が論拠のようになっているところが、です。論拠と言うか、「だから、そうしなければ」的な。これは、別にロシア関連だけでなく、ソース記事のソウル新聞(13日)だけでなく、多くのメディアに共通します。ウクライナ関連でもそうですが、多くの記事で「大統領が公開謝罪が必要だと言ったのに、なぜしないのか」という論調が結構目立ったりします。よくある「首脳会談すればなんとかなる」パターンの考え方と、どこか似ているような気もします。最近、米国側が韓国の安保・防諜情報機関の事実上の長であるイ・ジョンソク国家情報院長の米国入国を許可しなかったことが話題になっています。

本ブログでも紹介しましたが、国家情報院の外交官たちはビザが発給されず、いま帰国・赴任(メンバー入れ替え)もできないでいます。そのイ・ジョンソク国家情報院長の側近などが、6月、モスクワで開かれた非公開戦略対話に参加していたことが明らかになりました。ほぼ同じタイミングで、韓国とEUが(ウクライナ自体で)ロシア側を批判する内容の会議を開いていました。参加したメンバーたちは、北朝鮮とロシアの交流などに懸念を示した・・という内容しか話していませんが、ロシア側の人たちは、「韓国は、米国メインの外交を考え直すべきだ」など、中国とまったく同じことを言っています。中国は韓国に対して(日本に対してもそうですが)「こっち側に来てほしい」とは言いません。「アメリカに寄り過ぎではありませんか?」というふうに言います。記事のメイン趣旨は、「米国から疑われるかもしれないけど、ロシアとの関係復元は重要だ。大統領もそう言ったし」です。昨日も書きましたが、別に「関係復元」という単語そのものに問題があるわけではありませんが・・「誰が」「どういう意図で」言ったのかが、単語の意味より重要でしょう。と以下、<<~>>で引用してみます。




<<・・(※でもロシアとの戦略対話は問題ないとする話の後に)しかし、最近、米韓間の情報協力をめぐる摩擦が表面化する中、国家情報院(国情院)の関連機関による対ロシア接触が、米国の疑念を強めた可能性が指摘された。その一方で、韓・ロシア関係が冷え込んでいる状況下でも、専門家の交流は維持すべきだという主張もなされた。6月の戦略対話に出席したキリヤノフ所長は、8月20日付のRIAC(ロシア国際問題評議会)への寄稿文で、ロシアは韓国と北朝鮮に対する政策を区別し、専門家交流や一部の経済協力を継続すべきだと主張した。ただし、韓国によるウクライナへの兵器支援に対しては、強硬に対応すべきだという立場も示した。韓国側の出席者であるジャンセホ室長も、先月29日の国家安保戦略研究院の報告書において、北朝鮮軍捕虜の送還問題をめぐり、外交ルートを通じて韓国の立場をロシア側に説明し、両国が設定した最低限の「レッドライン」を管理する必要があると提言した。

北朝鮮軍捕虜の引き取りは人道的な保護措置であり、韓国によるウクライナ問題への直接介入や兵器支援の拡大を意味するものではないという点を伝えるべきだという趣旨である。トロラヤ研究員は8日、ロシアのメディア「ベスティ」とのインタビューで、韓国をロシアが指定した「非友好国」の中で最も友好的な国だと評価し、政治・経済関係の修復の可能性を強調した。同氏は、韓国が米国の反対を過度に懸念しているとの見解も示した。トランプ政権は他の懸案に注力しているため韓露関係の修復を妨げることはないと見通し、韓国は米国や西側諸国の利害関係よりも自国の国益を優先すべきだと主張した。




北朝鮮軍の捕虜問題でウクライナに直接謝罪を求めた李在明大統領も、13日に青瓦台(※大統領府)で開かれた国務会議で、韓米同盟の重要性を強調しつつも、周辺の強大国との関係管理が必要だと述べた。特に、北極海航路の試験運航の成果について報告を受ける過程で、ロシアとの協力の必要性に直接言及した。李大統領は、制裁とは無関係な分野であってもロシアが非協力的であれば航路の運航は困難だと指摘し、「ロシアとの関係管理も重要だ」と語った。

続いて趙兌烈 外交部長官に対し、「戦争中でも外交は行いますよね?敵国とも外交は行いますよね?」と問いかけた後、「永遠の敵も永遠の友邦もない」と述べ、外交において国益を優先する必要性を強調した。国内のコンテナ船として初めて北極海航路の試験運航に乗り出した「パンスター・アクロ号」は、去る11日、50日間の航海を終えて釜山港に帰還した。ロシアの北極海沿岸を通過する北極海航路を安定的に運航するには、ロシア側の協力が不可欠である。李大統領はこの日午後、釜山で開かれた北極海航路試験運航の歓迎式でも、「国際規範と国際社会の制裁原則を徹底的に守る」と表明した。ロシアとの協力が必要な分野では関係を管理しつつも、国際社会による対ロシア制裁は遵守するという趣旨だ。

韓国としては、北朝鮮とロシアの軍事協力に対応しつつ、ロシアの対北朝鮮政策や朝鮮半島情勢に対する認識を把握し、両国関係を管理する必要がある。今回の戦略対話において軍事技術移転への懸念を伝達したことは、専門家交流を通じて韓国の安保上の懸案を直接提起した事例である。今後の対ロシア対話においては、こうした政策交流の活用範囲に加え、韓米の連携、情報保護、対ロシア制裁の遵守状況などが主要な検討事項になると見込まれる(ソウル新聞)・・>>

 




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