「被害者には加害者になれる権利がある」は、決して何かの克服にはなれない

本ブログが始まって、旧ブログの頃からずっと書いてきたことですが、韓国人は『恨(ハン)』を民族情緒だとします。まるで過去のある時点に刺されている釘みたいに、永遠に消えない、なにをどうしても完全には晴らすことが出来ない、そんな怨みだと言われています。もともと韓国は被害者意識が異常なほど強いし、ちょうど「韓」も読み方が「ハン」で、色んな意味で恨は民族情緒に相応しいと、随分前からそう言われています。

20~30年前までは、恨についてもいろいろと見解がありました。「本当に社会的に納得できる理由に基づくものなのか(勝手に誰かを恨んでいるだけではないのか)を見直す必要がある」とか、「恨は不安・うつ病・憤怒・身体異常などとして現れることがあり、それは韓国人だけに見られる。医学的にアプローチし、病気という側面から見るべきだ」とする意見などなど、です。しかし、最近はそういうのも『韓民族への侮辱』と認識されるようになって、ただ「正しい被害者の鬱憤」としてだけ、形容されています。

 

今日、紹介するのは、1984年5月4日の京郷新聞に載っている短い記事です。記事は、恨を『克服の意志』たる民族情緒だとする主張と、ただのコンプレックス(一般的に劣等コンプレックスを意味します)にすぎないという意見が衝突しているとしています。

<私たちの民族情緒の重要な要素として受け継がれてきた『恨(ハン)』に対する賛否の意見が、新しく起きている。批判する人たちは、それが苦痛や悲しみを乗り越えたのではなく、ただ内面化しただけで、このコンプレックスを克服しようとせず、『神秘的なもの』にするだけだと指摘する。敗北主義なこの恨は、私たち民族の基本情緒にはすべきではないというのだ。

恨を擁護する人たちは、恨は弱い人たちの愚痴で終わらず、諦めないで克服の意志になり、恐ろしい生命力を帯びることになると反論する。克服の意志として生命力を持った恨こそ、民族の意志として受け入れるべきだというのだ・・

 

・・(※同じ記事、別の部分から)怨みの感情というのは、復讐しないと終わらないため、すべての物語は復讐で終わる。31運動や東学革命、光州学生独立運動などは行動として怨を晴らそうとしていたものだ。これらが全て克服の意志として生命力を持っている恨である。これらを民族の意志として受け入れなければならない>

 

 

私は、記事で言う『擁護論者』たちの意見に同意します。もちろん、同意するからって、それが素晴らしいという意味ではなく、恨がどんなものなのか、彼らの説明が合っているという意味です。恨が「克服」として現れるパターンは、1つだけです。『被害者に、加害者になれる権限を与えること』。すなわち復讐です。これがもっとも強く現れているのが、反日思想です。

ちなみに、「アリラン」の歌詞にもこれが露骨に現れていて、『私を捨てて行くなんて、足の病にでもかかってしまえ』と叫ぶ女性、それが恨の基本パターンです。何かの理由で私を捨てていく男。でも、今でも私を選んで帰ってきて欲しい、または私を忘れて幸せになってほしい、そんなものは恨ではありません。「私を捨てた」ことへの何かの罰があたり、それから帰ってくること。それが恨です。私は、もし「アリラン」の歌詞通りに、男が足の病にかかって帰ってきたとしても、アリランの女は、男を決して受け入れないと思っています。大事な用事をキャンセルしなければならないほど重い病にかかった男を、ざまあみろと見下すのではないでしょうか。私の心が曇っているだけかもしれませんが、それが、私が知っている恨です。

 

私が下した結論は、これです。「恨とは、他人に向けるもの。『私の正当な権利を、不当な手段を使った誰かに奪われた』とする相対的剥奪感たる感情のもとに作られた、漠然な『私は悪くない』の言い訳」。言い換えれば「劣等感」そのものであり、それが止められるのは、「あ、これは恥ずかしいことが」と自覚することだけです。だから、恨の文化は、「恥を知り、それを背負う文化」とは相性が最悪です。

 

 

 

 

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