韓国、2020年の合計出生率「0.84人」と公式発表・・新生児27万人台(日本が87万人台)

率直に言って、本題とは外れる内容ですが・・また合計出生率について、です。最近、ニュースチェックを怠けてしまったのか、本題と外れる内容が多くて申し訳ありません。

前々から、韓国内でも「このままじゃ0.8(人)台になる」「いくらなんでもそこまでは落ちない」とされていた、合計出産率(合計出生率)。やっと去年のデータが公式発表されました。結果は、0.84です。新生児の数は27万2300人。日本も2020年の新生児の数は歴代最低とされますが、それでも87万2683人でした。「ヘル朝鮮」「スプーン階級論」「自分への優越感」「異性を敵対勢力と見る風潮」など、韓国で社会問題とされてきた数々のキーワードと組み合わせて考えてみると、そう簡単に解決できる問題でもないでしょう。以下、聯合ニュースの記事から引用します。<<>>が引用部分になります。

 

<<昨年、出生児数が史上初めて20万人台まで落ちた。合計特殊出生率は過去最低であり、経済協力開発機構(OECD)加盟国最下位の0.84人を記録した。25日、統計庁の「2020年生まれの統計(確定)」によると、昨年の出生児数は27万2千300人で、1年前より3万300人(10.0%)減少した。年間出生児数が20万人台に落ちたのは史上初めてだ。 2001年55万9千900人を記録した出生児数が19年ぶりに「半分に」なった

1970年に100万人台だった年間出生児数は、2001年50万人台減り、以後2002年から2016年までの15年間、40万人台だった。以後2017年に初めて30万人台に落ちた後、わずか3年後の昨年20万人台まで墜落した。人口1千人あたりの出生児数を意味する粗出生率は昨年5.3人で、前年比0.6人減少した。これも歴代最低値だ(※ネットで調べたぐらいの知識しかありませんが、日本は7.19だそうです)。

女性一人が一生産むと予想される平均出生児数である合計特殊出生率は、統計作成以来、最低の0.84人だった。前年より0.08人減少した数値だ。合計特殊出生率は、2018年(0.98人)、2019年(0.92人)に続き、3年連続で1人未満を記録した。1人未満の合計特殊出生率は、女性が妊娠可能な期間中に子供を1人も産まないという意味で、OECD 38カ国のうち、合計特殊出生率が1人未満の国は韓国だけだ・・>>

 

ちなみに、ソウルは0.64人で、特に低かったとのことです。前にも紹介したことがありますが、この出生率の話で興味深いと思ったのは、自分で考えている自分と現実の自分に差があって、『これではまだ私は完璧な親になれない』とする人が多く、それが出生率も下がる一因になっているという指摘です。ソウル大学保健大学院教授(人口学)チョ・ヨンテ教授はこれを「完璧な親シンドローム」としています。この部分はCBSノーカットニュースです。

<<・・結婚、そして結婚してから子に与えるものに対する期待値があまりにも高いわけです。おかしくもないでしょう。教育水準とか高いですから。だから、自分自身が完璧な親になれるまで待ちます。その時点ですでに結婚できる可能性も、子を産む可能性も低くなります。その完璧な親とやらになれる人はそういません。結局は、親が助けてくれないとできません。だから、すべての人が平等に結婚できる可能性はなく、完璧な親 症候群で期待値が高くなり過ぎで、親が私に相応の分を与えてくれないと、結婚もできず、子を産むこともなくなってしまうのです・・>>

前にも何度か書きましたが、私は韓国で流行ったスプーン階級論を、「社会への非難ではなく、『大金持ちになれなかった』親への非難だ」と見ています。「私なら、そうはならないぞ」、と。でも、結局は親の金に頼るしかなく、結婚もしなくなる・・なんとも皮肉な話です。

 

 

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