結局、どれだけ別の側面を強調しても、青と赤が交えることはないのでしょうか。ロシアのプーチン大統領が中国を訪問しました。この前、「空港の出迎え」を指摘する記事が結構ありましたが、今回はちゃんと王毅外交部長(実力者)が空港で出迎えたとのことです。トランプ大統領の訪中のとき、「前(2017年)の訪中」より格が下がったという指摘がありました。形式上では国賓級の儀典を備えたものの、実際、空港に出てきた人物は韓正 副主席で、中国権力配列の上位圏の人物ではあるものの、現在の共産党最高権力機関である「政治局常務委員会」からは退いている(追い出された?)状態です。この場合、各記事によると、実質的な政策決定への影響力は著しく下がるしかない、とのことでして。中身も、トランプに対しては「お茶を出した(儀典はちゃんとやった)」で、プーチンには共同宣言を始め、いろいろと準備している、とも。
中には、「中国が、米国とロシア両方から求められているというイメージを出し、世界の外交の中心地になったと宣伝従っている」という指摘もあります。この「両方から大事にされている」というのは、韓国メディアの記事で(韓国のことで)よく出てくるフレーズですが、韓国は「米国と中国両方から」で、中国は「米国とロシア両方から」でしょうか。関連した内容は海外メディアも複数の記事を出していますが、韓国ではソウル新聞(20日)などが報じています。さて、外から見るには、トランプ大統領、どんどん追い込まれている気がします。なにか考えがあると思いたいところですが。まずはトランプ大統領が台湾関連でどんな決定を下すのか、そこが気になります。以下、<<~>>で引用してみます。
<<・・(※トランプ大統領が中国で首脳会談をしてから)4日後、ウラジーミル・プーチン大統領が北京を訪れた。習主席はプーチン大統領と首脳会談を開き、共同宣言と多数の協力文書の採択を準備し、「密着」を強調している・・・・米中、中露首脳の会動は、表から見るには相次ぐ首脳外交日程にすぎないように見えるが、外国メディアなどは、トランプ大統領とプーチン大統領が、それぞれどのような場面を演出してどんな成果を残すか、比較するしかないと見ている。北京の儀典が、米国とロシアに向けた中国のメッセージを明らかにしたという解釈も出ている・・・・(※トランプ大統領の空港での出迎えの話のあとに)一方、プーチン大統領が19日夜、北京の空港に到着した時は、王毅中国共産党中央外事弁公室主任兼外交部長が直接出迎えた。中国は、プーチン大統領に国賓館を提供し、20日に天安門広場歓迎行事の後、習主席との非公開会談を準備した。職級だけを見ればトランプの方が高かったように見えるが、実質的な外交の重さは、逆だと分かる部分だ・・
・・結果の重さもまた、違うように見える。トランプ大統領の訪中は、米中関係の急激な衝突を防ぐことに意味を置いたが、貿易・台湾・イラン・ウクライナなど主要懸案で明確な突破口を作ることができなかった。各外国メディアは、トランプ大統領が中国訪問で安定と膠着を同時に抱えて帰ってきたと評価した。一方、プーチン大統領の訪中は、「成果の誇示」に近い日程で組まれている。クレムリンは、訪中に先立ち両国が約40件の協定を締結し、多極世界(※米国一極中心ではなく)と新しい国際関係モデルを盛り込んだ共同宣言を採択する予定だと明らかにした。各メディアは、これを米国中心秩序に対する中露密着の象徴的場面だと解釈してい・・
・・プーチン大統領にとって、中国はより重要なパートナーだ。ウクライナ問題の長期化と西側からの制裁は、ロシアの対外の選択肢を絞り込んでいる。ロシアと中国は、エネルギー、貿易、金融決済分野の協力を拡大してきた。 AP通信は、今回の訪中が両国の戦略的関係を再確認する日程だと伝え、ガーディアンは、ロシアの対中依存の深化を見せる場面だと分析した・・・・習主席の外交的な計算も複雑だ。中国は米国との関係を完全に切ることができない。世界経済の安定と先端技術、金融市場、貿易秩序を考慮すれば、米中対話は必要だ。それでトランプ大統領には権力核心部に招待し、「名刺」のレベルが高い人で出迎えた。これは、「管理可能な関係」を演出したわけだ。
しかし、中国はロシアとの戦略的連帯も手放していない。プーチン大統領を「長年の友人」として迎え、共同宣言採択を予告した場面は、米国に向けた牽制メッセージだ。米国とは衝突を管理するが、ロシアとは対米・多極秩序の軸を固めるという二重戦略だ。今回の連鎖会談は、北京が世界外交の中心に立とうとする瞬間にも見える。トランプ大統領は米中対立を管理するために、プーチン大統領は西側の圧力を突破するために、北京を訪れた。両首脳ともに習主席との出会いを必要としたという点で、中国は外交的主導権を誇示した・・・・結局、習主席は米国には「安定管理」、ロシアには「戦略密着」という別のメッセージを送った。お茶を一杯出したのと、共同宣言。北京の儀典は、米中露の構図で中国が望んでいる各位置が何なのかをを示しているのだ(ソウル新聞)・・>>
ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。
・皆様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2025年8月30日)<韓国リベラルの暴走>です。韓国新政権のこと、日韓関係のこと、韓国において左派という存在について、などなどに関する本です。・準新刊は<THE NEW KOREA>(2025年3月2日)です。1920年代、朝鮮半島で行われた大規模な社会・経済改革の記録です。原書は1926年のものです。・既刊、<自民党と韓国>なども発売中です。岸田政権と尹政権から、関係改善という言葉が「すべての前提」になっています。本当にそうなのか、それでいいのか。そういう考察の本です。・詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。・本当にありがとうございます。