昨日、夜遅く帰ってきて日韓首脳会談関連のニュースをチェックしてみましたが、なんか、相変わらず共同声明は無かったようで(共同会見と共同声明は違います)、内容も似たような記事ばかりでした。「ま、そうなるよね」といったところでしょうか。別にこういう会談をやめるべきだとまでは思っていませんが、わざわざ両国の首脳が訪問し合う理由があるのか、そこは気になります。関連省庁の大臣(長官)クラスでも十分できるのでは、と。内容についてはこの後、いつもの「無給電人(無料プランです)」ジェミニさんのまとめ(を私がまとめたもの)を紹介しますが、日韓メディアの共通した指摘に「日韓ともに、世論を安心させようとしている」という内容です。特に地方選挙(自治体の長などを選ぶ選挙、6月)が近い韓国としては、与党優勢とされる現状を確実にするための「外交成果」が必要だった・・と。
これについてちょっと私見を述べますと、高市早苗首相にとってのメリットはほとんどありません(私見です)。そもそも、日本の選挙などで日韓関係は大したテーマにもならないし、日本としては韓国以外にも「経済安保」関連の外交を大幅に広げているからです。韓国にとってはある程度は意味があるでしょう。与党としては、最近の米韓関係において、韓国保守支持層の「結束」を懸念しています。しかし、日本=米国側というイメージがあるので、与党としては、ある程度はその結束を緩める効果が期待できるわけです。とはいえ、日本側から何か得られる展開でもないので、そこまで大きな変動は無いでしょう。以下、AIのまとめのまとめと、二つの側面、「エネルギー輸入国同士で協力して意味があるのか?」という部分と、もう一つ、「中国関連の話が無さすぎる」という部分もまとめてみます。かなり自分で書いた部分が含まれている点、注意してください(AIのままの意見がいいという方には不向きだと思われます)。といっても、かなり平易な内容ですが・・なにせ、会談内容そのものが深く突っ込むようなものでもありませんでしたので。
高市総理と李在明大統領による今回の会談の要点をざっとまとめると、3つの重要なポイントがあります。「エネルギー安保の強化」が今回の目玉です。中東情勢(ホルムズ海峡の緊張など)を睨み、緊急時にガソリンやジェット燃料などの石油製品やLNGを相互に融通し合う枠組みで一致しました。「防衛協力の本格再開」ですが、これは海上自衛隊と韓国海軍による捜索・救難の共同訓練で、「防衛協力強化」といっても軍事演習、特にインド太平洋関連の演習に韓国側が積極的に参加するという話ではない・・と思われます。最後が「シャトル外交の定着」ですが、先も書きましたけど、微妙です(笑)。
で、「輸入頼みの国同士、エネルギー協力に意味はある?」という話ですが、この部分だけはジェミニの意見をそのまま引用してみます。<<・・これは非常にまっとうな疑問です。結論から言うと、この協力は「一次エネルギー(原油そのもの)を分け合う」というより、「二次エネルギー(精製された石油製品)の物流の融通」および「調達時の買い付けパワーの合体」に本当の意味があります。具体的には以下のようなメリットが生じます。1・「時間差」のカバー(バッファ機能):中東で政情不安が起き、日本向けの原油タンカーが遅れたとします。原油からガソリンやジェット燃料を作るには時間がかかりますが、お隣の韓国に「今すぐ動かせる燃料の備蓄」があれば、タンカーが到着するまでの数日間〜数週間をしのぐことができます。実際、韓国は日本への燃料油輸出の約1割を占める精製大国でもあるため、この物理的な近さは大きな保険になります。
2・不必要な輸出規制の防止:危機が起きると、どの国も自国第一主義になり、資源の輸出をストップしがちです。事前に「危機が起きてもお互いに意地悪な規制はしない」と約束しておくこと自体が、サプライチェーンの麻痺を防ぐ防壁になります。3・共同購買による「買い付け力」の強化:今回、日本が主導する東南アジア等へのエネルギー金融支援枠組み「パワーアジア」に韓国も協力する方向で話が出ています(※未確定)。売り手(中東など)に対して、日韓がバラバラに交渉するのではなく、タッグを組んで大量発注することで、価格交渉や供給ルートの確保で有利に立ち回る狙いがあります・・>>
で、次が「中国包囲網はどこへいった?」という疑問です。これにはAIも同意(?)のようで、「おっしゃる通り、発表された文面だけを見ると拍子抜けするかもしれません」とのことですが、一応「威圧的な行動を続ける国を念頭に…」や「インド太平洋地域の安定、日米韓の連携」という言葉が使われていますので、まったく何も無かったというわけではない、という指摘もしています。個人的に、日韓首脳会談の前に米韓首脳の電話通話もあったので(トランプ大統領は、高市早苗首相と通話した翌日、韓国大統領とも通話しました)、これくらいの内容は仕方なかったのでしょうか。ただ、「日韓で温度差がある」という麺では私もジェミニさんも意見が一致しています。
「日本(高市政権)としては、米中首脳会談の直後ということもあり、経済安全保障や防衛の観点から中国への牽制(包囲網)を前面に出したいのが本音です。しかし、韓国の李在明大統領は、対中経済への依存度を気にしつつも、中国を完全に敵に回したくないという国内の複雑な事情を抱えています」、などなど。さすがにこの部分は誰がどうみても、ある程度は見解が一致するようです。結論は、結局は同じ話になります。「これ、首脳同士でシャトル外交するほどのこと?」と。ちなみに、高市早苗首相への歓待は結構大げさだったと聞きます。国賓訪問とほぼ同じレベルだったとかなんとか・・
ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。
・皆様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2025年8月30日)<韓国リベラルの暴走>です。韓国新政権のこと、日韓関係のこと、韓国において左派という存在について、などなどに関する本です。・準新刊は<THE NEW KOREA>(2025年3月2日)です。1920年代、朝鮮半島で行われた大規模な社会・経済改革の記録です。原書は1926年のものです。・既刊、<自民党と韓国>なども発売中です。岸田政権と尹政権から、関係改善という言葉が「すべての前提」になっています。本当にそうなのか、それでいいのか。そういう考察の本です。・詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。・本当にありがとうございます。