韓国メディア「米国のいないインド太平洋、日本が埋めるのか」「日本が域内の緊張を高めている」

ゴールデンウィーク、高市早苗首相がベトナムやオーストラリアを巡訪しました。いろいろと成果と言える内容が報じられていますが、韓国メディアもまた多くの記事を出しています。基本的に、「中国包囲網」に関する内容です。いつもの書き方で、はっきりどうすべきかは書かなかったり、「日本内でも懸念の声が出ている」「中国は~と言っている」と書くだけの内容が多いものの、結局は「野心」「覇権主義」という結論になる、そんなニュアンスです。その中でもYTN聯合ニュース(5日)などは、「米国の空白を日本が埋めようとしている」という趣旨のタイトルで、高市首相の動きを報じています。中国牽制のためのネットワークを構成しようとしている、安倍元総理の構想の新しいバージョンだ、米中首脳会談の頃に訪韓して韓国にも参加を促す可能性がある、そんな内容です。以下、<<~>>で引用してみます。

<<・・アメリカが中東に気を取られている間に・・日本、「地域の守護者」の野心か(※題)。米国がイランとの問題に重点を置いている間、日本はインド・太平洋主要国家を忙しく歩き回り、軍事・安保協力強化に功を打ちました。高市首相は中国を狙った新外交政策まで発表したが、中国は軍事大国化に帰結しようとしているとし、その動きを批判しました・・・・いわゆる新FOIP、いわゆる、「自由で開かれたインド・太平洋」構想です。高市早苗首相の政治の師である安倍元首相が、10年前、中国を牽制しようと発表したものです。高市首相はベトナムなど開発途上国に防衛装備を拡充する計画を明らかにしました。




【高市早苗 日本首相(2日)「自由、開放性、多様性、包容性、法治に基づく国際秩序を構築するため、日本として遂行すべき役割を変えず、いや、これまでより主体的に遂行します」】。ベトナムを名指しして、外交の構想を発表したことも、中国を意識した歩みでした・・・・高市首相が次の訪問先としてオーストラリアを選んだのも、その延長線にあります。基本的にはエネルギー交流もありますが、同時に強調したのが「軍事安全保障」協力です。オーストラリアは最近、日本の自衛隊最新鋭護衛艦11隻を輸入することになり、両国の協力範囲が広がりました。高市首相は日本・アメリカ・オーストラリアにインドを追加した「4者協力」を強化する構想も明らかにしました。もう一つ注目する点は「情報協力」です。オーストラリアはアメリカ・イギリスなどと機密情報を共有する「ファイブアイズ」加盟国ですが、両国が国家情報収集などに協力することにした、という話が伝えられています。

日本経済新聞は、オーストラリアと機密情報を共有することになれば、高市内閣の防衛力強化に力になるだろうと評価しました。米国がイラン問題にその軍事力を集中配置している中、日本が、インド・太平洋国々と接触し、安全保障協力強化のための幅広い歩みに乗り出しているのです。中国は、日本が軍事大国化時代に戻っていると批判した。日本政府が韓国にも参加する意思を打診するかどうかもことも注目されています。高市首相が米中首脳会談の頃に訪韓し、韓国政府に日本の新外交政策に参加してもらうよう要請する可能性があるという展望が出ています(YTN)・・>> 

 




<<・・日本のメディアは、米国がイランとの問題に重点を置いて、インド・太平洋に配置した米軍軍事力を中東に配置し、それによって生じた「力の空白」と、これに対する中国リスクを懸念しているという点で、日本とオーストラリアは特に利害関係が一致している。最近、兵器の輸出を原則的に許容した日本が、ベトナムからオーストラリアに至るまでインド・太平洋主要国と安全保障協力を積極的に拡大し、域内の軍事的な緊張感を高めるのではないかという懸念も、提起されている。一方、インド・太平洋地域で米国の空白を、域内主要国と防衛協力水準を強化して埋めようとする日本政府が、韓国にも参加の意思を打診することも注目される。

高市首相がトランプ大統領と習近平中国国家主席の首脳会談の頃に訪韓し、李在明大統領と「シャトル外交」を続けるか関心が集まる中、日本がインド・太平洋内防衛協力強化を通じて、中国を牽制する構想を韓国政府にも打進する可能性があるのだ・・・・ジェイビー・ブランソン韓米連合司令官 兼 駐韓米軍司令官は、最近、日本メディアとインタビューで、韓国と日本、フィリピンが有事の際の情報をサイバーネットワーク上で緊密に共有し、合同軍事作戦に乗り出すネットワークを構築しなければならないと強調した。兵器の輸出を許可することにした日本が、インド・太平洋地域で軍事・経済安全保障協力に向けた歩幅を拡大しているこれらの動きに対して、主要牽制対象とされる中国は、「軍事大国化回帰運動」と、批判の水位を高めている(聯合ニュース)・・>>

高市首相が訪韓したりして、「参加」を促すことは十分ありえると思います。しかし、韓国政府がそれに対してどんな返事をするのかで、それからの対応は大きく変わる可能性がある・・と思われます。

 




ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。

・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
エントリーにコメントをされる方、またはコメントを読まれる方は、こちらのコメントページをご利用ください

   ・様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2025年8月30日)<韓国リベラルの暴走>です。韓国新政権のこと、日韓関係のこと、韓国において左派という存在について、などなどに関する本です。・新刊は<THE NEW KOREA>(2025年3月2日)です。1920年代、朝鮮半島で行われた大規模な社会・経済改革の記録です。原書は1926年のものです。・刊、<自民党と韓国>なども発売中です。岸田政権と尹政権から、関係改善という言葉が「すべての前提」になっています。本当にそうなのか、それでいいのか。そういう考察の本です。・しい説明は、固定エントリーをお読みください。・当にありがとうございます。