さて、最近、本ブログだけでなく韓国メディアには米韓同盟、駐韓米軍関連の記事が増えました。いろいろ「積もった」問題なので長くなりますが、個人的に気になるのは「駐韓米軍が公開的に抗議している」ことと、「情報共有を制限しているということがマスコミ漏れた」ことです。前者も後者も、いままで無かったわけではありません。でも、ここまで公開的に騒ぎになるのは、珍しいことです。多分、初めて・・かもしれません。各メディアに報道されるようになったのは2月20日あたりですが、日米韓の軍事演習が計画され、韓国側が参加に応じず、仕方なく日米だけで訓練が行われました。そこで、駐韓米軍がそれに沿う形で(護衛任務のような形で)黄海へ出撃しましたが、その際、中国の戦闘機と対峙することになりました。韓国政府はそれを駐韓米軍の問題だとし、政府レベルで「駐韓米軍司令官が詫びを入れてきた」とまでしましたが・・
駐韓米軍側は「安保に関することで詫びする必要などあるものか」とし、公開的に反論しました。また、駐韓米軍側が少なくない案件で韓国側(政府)に抗議したという話は、『なにかのルート』でマスコミの記事になっています。これは、取材の成果かもしれませんが、「非公式なら公開されたほうが効果的」だと駐韓米軍側が思っている・・そういう見方もできます。あと、統一部長官の「連合秘密」に触れる発言で米国側は韓国との「北朝鮮関連の情報共有」を制限していますが、これも今まで似たようなことがあったけど、それがここまで公開されたことは無い、とのことでして。これも同じ理由ではないでしょうか。李在明大統領や鄭東泳統一部長官が、「米国または私たちの内部に、何かの底意がある」というふうに話しているのも、「問題そのもの」ではなく、「なんで問題を明らかにしたのか」を意識した発言だと見ていいでしょう。これは、米国側も「もう隠れてやらないぞ」という、ある種の強い意思表明ではないのか、そんな気がします。
で、その「駐韓米軍」の空軍ですが・・なんと、司令官が1か月以上留守だったことがわかりました。これも公式発表ではなく、今日になって急に記事が掲載されました。韓国側の関係者は「休暇でもあった」ともしていますが、実はイラン問題で忙しかった、とのことでして。東亜日報(4日)はこの件で、駐韓米軍空軍司令官が1か月も留守にするのは異例のことで、これは駐韓米軍の「優先順位」が下がったことを意味する・・としています。空軍というのが気になります。先も書きましたが、時期的に、ちょうど空軍関連で問題が起こった後のことですから。以下、<<~>>で引用してみます。
<<・・米7空軍司令官兼駐韓米軍副司令官(中将)が、イラン問題に関連した任務遂行などのために1カ月近く韓国を離れていた事実が確認された。対北朝鮮の偵察・モニタリングはもちろん、有事の際の対北空中作戦を総指揮しなければならない最高指揮官が、異例的にも長い間、韓国を留守にしていたことを置いて、在韓米軍の戦略的柔軟性の拡大(※北朝鮮以外に対する対応範囲拡大)が現実化されているという分析が出ている。3日、外交・安保分野の2人の政府情報筋によると、デビッド・アイバーソン司令官は3月19日を前後して韓国から移動し、先月中旬頃に復帰した。 3月19日は、大規模な韓米連合練習である「フリーダムシールド(FS)」の最後の日だった。
アイバーソン司令官は、米軍の中東作戦を指揮する米国フロリダの米軍中部司令部などを訪問したと伝えられた。政府情報筋は「アイバーソン司令官は、韓国を去った期間の一部の期間には休暇を過ごしたが、ほとんどの期間中に中東問題と直間接的に関連した任務をした」とし「米7空軍司令官が朝鮮半島外で行われた問題で1カ月近くも韓国を留守にしたのは、すごく異例のことだ」とした。これをめぐって、一部では、韓国が米軍の全世界安全保障戦略で後順位に押されたという意味だと読み取らなければならない、という指摘が出ている。
米7空軍司令官は、駐韓米軍副司令官、韓米連合空軍構成軍司令官などの主要職を兼ねる最高委級指揮官であるだけに、戦闘結果に対する分析だけのため、長期間も任務地域を離れたわけではなかっただろうという分析が出ている。外交・安保分野の政府情報筋は、「米7空軍司令官は有事の際、朝鮮半島外でも作戦指揮をすることはできる」としながらも、「ただし、司令官に、長い間、対北防衛以外の他の任務が与えられるのは、韓米連合対比態勢において次元が異なる問題」と指摘した。朝鮮半島有事の歳、米7空軍司令官は韓米連合空軍構成軍司令官を務め、韓米連合空中戦力全体を指揮することになるだけに、長期空白は有事の際の初期対応に問題をきたすことができるということだ。
アイバーソン司令官の長期出国をめぐり、米国が必要なら在韓米軍の核心指揮官もいつでも移動させることができる、という点を見せた象徴的な場面という指摘も出ている。今後も国際情勢による在韓米軍兵力の移動・削減が随時行われることがあるということ。ただし、国防部は「現在、韓米間の駐韓米軍の削減や撤退議論はない」と線を引いた(東亜日報)・・>>
ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。
・皆様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2025年8月30日)<韓国リベラルの暴走>です。韓国新政権のこと、日韓関係のこと、韓国において左派という存在について、などなどに関する本です。・準新刊は<THE NEW KOREA>(2025年3月2日)です。1920年代、朝鮮半島で行われた大規模な社会・経済改革の記録です。原書は1926年のものです。・既刊、<自民党と韓国>なども発売中です。岸田政権と尹政権から、関係改善という言葉が「すべての前提」になっています。本当にそうなのか、それでいいのか。そういう考察の本です。・詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。・本当にありがとうございます。