円が少しでも安くなると「国力」がどうとかと騒ぎ、少しでも高くなると「円キャリートレード清算で世界はここまで」と騒ぐのが韓国メディア(日本メディアもそういう傾向が強いですが)の特徴です。今日は、円安が「グローバル外国為替市場を支配してきた」と書いています。ちなみにこれは自国通貨に関しても同じで、少し高くなると「格が上がった」と、安くなると「◯月危機」という話が当たり前のように出てきます。今回も例外ではなく、円キャリートレード清算が~という記事が結構出ています。ただ、9月6日にも取り上げたことがありますが、最近の日本の国債利回り上昇は十分に「成長によるもの(結果または期待)」という見方が可能で、今回の円高も、単に円キャリー円キャリーと言っているだけでは説明できません。
そもそも、なんでもかんでも「円キャリートレード」と一括りにすることのほうが不自然でしょう。7日のデジタルタイムズの記事は(関連記事の中では比較的現実的な書き方のものです)「最近1年間で韓国の債券・株式を購入していた日本系資金が離脱するのではないか」という内容です。ただ、そこまで詳しく書かれているわけではありません。現状について、グーグルのAI「ジェミニ」さんの分析と合わせて、該当部分だけ紹介したいと思います。<<~>>が引用部分です。あと、こんな話になるとテンプレ的に書く内容ですが、本ブログは投資を手伝うための内容を載せているわけではありません。引用部分に書かれているのも「記事の訳」であり、「私もそう考える」という意味ではありません。そもそも、これから為替レートがどうなるのか、株価が上がるのかどうか国債の利回りがどうなるのか、それを予測できる方法は、私には分かりません。そんな不思議な力、あるならいいですが。
<<・・グローバル外国為替市場を支配してきた「スーパー円安」基調が急激な変曲点を迎え、全世界資本市場に「エンキャリートレード清算」警告音が再び鳴っている・・・・日本当局の外国為替防御に続き、通貨緊縮時計も早くなっている。ロイター通信は17日、金融政策決定会議を控えたBOJが基準金利を既存の1.00%から1.25%に0.25%ポイント(p)引き上げる確率は97%まで上がった。債券市場もやはり揺れている。日本の10年満期の国債金利が2日中に3%を突破し、1996年以降約30年ぶりに最高値を記録した。 Kis資産評価によると、昨年1月に351.46bpに達した米日10年物国債スプレッドは最近約180bp水準に絞られ、1年半ぶりに事実上、半分になった。
日米の金利の差の縮小と円高は、低金利で円を借りて海外高収益資産に投資してきた円キャリートレードの収益性を崩す「二重圧力」だ。大韓証券によると、ヘッジなし円キャリーポジションの最近の1年収益率(10.7%)のうち、為替差益寄与度が7.9%pに達し、円が1.8%だけ強勢を見せても、1年値金利差の収益が丸ごと無くなる・・・・市場が警戒する中核リスクは、累積された円高売りポジションの強制清算連鎖反応である。米商品先物取引委員会(CFTC)によると、大型投機勢力の円の先物純売りポジションは今月初め基準で10万2188契約(約1兆2000億円)に達し、円安へのベッティングが片方に極端化された状態だ。
短期分水令は来る11日発表される米国の8月消費者物価指数(CPI)だ。物価指標が予想より鈍化し、米連邦準備制度(FED)の緊縮緩和期待が大きくなる場合、円の買収税が流入し、ドル・円の為替レートは150~152円線まで動く・・・・為替レートの上昇が本格化されると、ポジション清算圧力は大きくなる可能性がある。 JPモーガンは昨年10月以降累積したグローバル円売りポジション規模を最大17兆円(約1090億ドル)と推算し、当該ポジションが完全に清算される場合、ドル・円為替レートが142~146円まで動く可能性があるとした。円安へのベッティングが集まっているため、円がさらに高くなれば、売りポジションを元に戻すための円買いが連鎖的に発生する可能性が大きい。
国内証券市場も円キャリー清算の直接的な事情権に入っている。ユジン投資証券によると、去る1年(2025年7月~2026年7月)の間、日本投信圏の外貨表示資産が36%増加している間、韓国株式資産は198%、韓国債券資産は793%も暴増した。円安局面から国内市場に大挙流入した日本系流動性が回収される場合、コスピ大型株を中心に需給衝撃が避けられない(デジタルタイムズ)・・>>
<<・・(※ジェミニの見解を私がまとめ直したものです)現在、世界の金融市場では「日本人の海外投資資金の回帰(リショアリング)」と「円キャリートレードの清算(巻き戻し)」という2つの動きが並行して起きており、一部は重なりつつも、概念としては区別されます。その1. 「日本の投資家資金の回帰」。実需の動きとして。長年、日本の機関投資家(生保、年金基金、大手銀行など)や個人投資家(新NISAなど)は、低金利の日本を離れ、米債や米国株など海外高利回り資産に資金を投じてきました。これが今、以下のような理由で国内へ戻り始めています。「日米金利差の縮小」「為替ヘッジコストの高騰」「国内金利・国内株の魅力上昇」(日本の国債利回りが上昇し、企業改革やAI需要による日本株の成長期待が高まったことで、国内市場で十分な利回りが狙える環境が整いました)。これらが日本経済に良いことなのかは、一概には言い切れません。プラスとマイナスの両面があります。
「資金の回帰」と「円キャリートレードの清算」は混同されやすいですが、誰が・どのような資金を使っているかが異なります。自己資金を国内に戻す「回帰」と、借入金(借金)を返済する「キャリーの清算」は別物です。ただし、利上げなどの同一のきっかけで両者が同時に動くと、市場の変動が大きくなりやすいです。過度な円安局面から「金利のある世界」への移行に伴う、日本経済の構造的な変化の一環だと言えます・・>>
さて、デジタルタイムズの記事内容ですが・・「日本系資金(原文ママ)の韓国債券・株式買い」とやら。いつ買ったかにもよるし、いつ売るのかにもよりますが、タイミングによっては結構ウマウマではないでしょうか。今日の更新はこれだけです。次の更新は明日(9日)の11時頃になります。
ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。
・皆様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2025年8月30日)<韓国リベラルの暴走>です。韓国新政権のこと、日韓関係のこと、韓国において左派という存在について、などなどに関する本です。・準新刊は<THE NEW KOREA>(2025年3月2日)です。1920年代、朝鮮半島で行われた大規模な社会・経済改革の記録です。原書は1926年のものです。・既刊、<自民党と韓国>なども発売中です。岸田政権と尹政権から、関係改善という言葉が「すべての前提」になっています。本当にそうなのか、それでいいのか。そういう考察の本です。・詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。・本当にありがとうございます。