金利上昇中の韓国の住宅担保ローン、地方都市でも「5千万円借りて利息だけ月々20万円支払う」

韓国では金利上昇が続いています。しばらく話題にならなかった「ローン、どうすんの」な記事も比較的増えてきました。今日は、慶北毎日(14日)というローカルメディアの、大邱広域市のデータを紹介します。あと、関連記事として、国民日報(15日)の「マイナス通帳」関連記事も紹介します(こちらは全国データです)。メインは住宅担保ローンですが、大邱市より、ソウルはもっとすごいことになっていると見ていいでしょう。さすがに、日本とは現実的によくわからない部分もあります。計算しやすいように「たとえば」「仮定する」ならともかく、そうでもありません。今回の記事は実例をもとに「5億ウォンも住宅担保ローンを組んでいる40代サラリーマン」について書かれています。なんでこんなにローンを組んだの、というかよく組めたな、と思われる数値ですが、韓国の場合はそうでもありません。「多い方だな」といったレベルです。こうしないと、まず家が買えません。

そこで、普通の銀行(第1金融圏)で適用される「低い方の」金利を適用しても、月200万ウォンずつは返済しないといけない(元利金利息だけ)、そんなところです。これは低い方で、高い金利を適用すると返済金額はさらに上がります。結局、家を売って、月貰(月々の家賃払い)を考えるしかない、というのが記事の中心内容です。マイナス通帳は、有名(?)なのでご存じの方も多いでしょうけど、グーグルのAI「ジェミニ」の説明だと「日本の「座貸越(当座ローン)やカードローン(限度額枠)に相当する感じ」で、あらかじめ銀行と限度額を設定しておけば、口座残高が0円になってもその枠内(マイナス表示)で自由にお金を引き出したり送金したりできます。借りた日数分だけ利息が発生する利便性の高さから、急に必要な金、韓国では「急銭」と言いますが、そういう場合、または株式投資などの資金(ビットゥ)によく使われます。残高は約7兆円、数は490万口座もあります。以下、<<~>>で引用します。




<<・・大邱市、寿城区に住む40代の会社員Aさんは最近、マンションを売却して月払い賃貸(月貰、ウォルセ)に引っ越すことを検討している。マンション購入時に組んだ住宅ローンが約5億ウォンあり、金利が4%台後半まで上昇したためだ。年4.8%を適用すると、元金を除いた利息だけで毎月200万ウォンに達する。Aさんは「ローンの元金まで返済するとなると、毎月銀行に払うお金が200万ウォンを遥かに超える」とし、「住宅価格が大幅に上がるという保証もないのに、利息を払い続けるくらいなら家を整理して月払い賃貸に移る方がマシではないかと考えている」と語った。高金利が長期化するにつれ、大邱の住宅市場における住まいの計算尺が変わりつつある。ローンを組んで持ち家を買うのにかかる金融コストが急増したことで、「マイホーム購入」の代わりに月払い賃貸を選んだり、既存の住宅保有者でさえローンを整理して賃貸に移ることを検討したりする動きがみられる。

KB国民・新韓・ハナ・ウリィ・NH農協の5大銀行における今月7日時点の5年固定型住宅ローン金利は、年4.80〜7.24%に達した。変動型も年4.28〜6.65%の水準だ。借入金が4億〜5億ウォンに達する場合、4%台後半の金利の重みは相当なものだ。年4.8%を適用して単純計算すると、4億ウォンの年間利息は1,920万ウォンで月160万ウォンとなる。5億ウォンなら年間2,400万ウォン、月200万ウォンだ。5億ウォンを年4.8%、30年の元利均等返済方式で返済する場合、毎月の返済額は約262万ウォンに膨れ上がる。管理費や保有税などは別だ。このような金融コストの増加は、大邱の賃貸市場における「ウォルセ化」とも連動している・・・・結局、家を買うために必要な自己資金とローンの規模が大きくなる一方で、借入金利は4%台後半まで上がり、実需者の立場からは売買とウォルセの間のコストを比較検討せざるを得なくなった。




5億ウォンを借りて毎月利息だけで200万ウォンを負担しなければならないのなら、保証金を一部払ってウォルセで暮らす方が、目先のキャッシュフローにおいてはむしろ有利になり得るという計算だ。地域の不動産業界関係者は「以前はローンの利息を負担してでも住宅価格が上がればいいという考えが強かったが、今は毎月実際に手元から出ていくお金を第一に考える需要者が多い」とし、「借入規模が4億〜5億ウォンに達すると、毎月の利息と周辺マンションのウォルセを直接比較しながら、売買を諦めたり住宅を整理したりする事例が出ている」と語った(慶北毎日)・・>>

 

<<・・銀行圏のマイナス通帳ローンの残高が今年70兆ウォンに迫っていることがわかった。「ビットゥ(※無理な借金による投資)」ブームにより金利が以前より高くなったにもかかわらず、融資需要が増えたためだ。最近の株価下落の影響で損失を出した借り手の返済負担が大きくなっている。14日、国民の力所属のパク・ソンフン議員が金融監督院から提出を受けた資料によると、韓国国内の銀行の今年7月末時点におけるマイナス通帳ローンの残高合計は69兆7,283億ウォンと集計された。借り手が実際に借りて使った金額ベースで、昨年末(63兆6,409億ウォン)より6兆874億ウォン(9.6%)増加した。同期間、マイナス通帳の口座数は486万9,319座から489万3,636座へ2万4,317座(0.5%)の増加にとどまった。一方、1口座あたりのローン残高は昨年末の約1,307万ウォンから7月末には約1,425万ウォンとなり、7ヶ月で118万ウォン(9.0%)増加した・・

・・増加傾向は4〜7月に集中した。この期間の残高増加額(5兆7,827億ウォン)が、今年の累計増加額の95.0%を占めた。韓国株式市場が急激な調整を受けた7月にも、残高は1兆1,496億ウォン(1.7%)増えた。朴議員は「口座数は変わらないのにローン残高だけが大幅に増えたということは、家計の『即金(急ぎのお金)への依存度』がそれだけ高まっていることを意味する」とし、「庶民生活のキャッシュフローが悪化しているのに、ローンの数値だけを管理する政策では家計負債の問題を解決するのは難しい」と指摘した(国民日報)・・>> 両記事共にキャッシュ・フローという言葉がメインになっていると見ていいでしょう。今日の更新はこれだけです。次の更新は明日の11時頃になります。

 




ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。

・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
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