ANNに、長いけど興味のある記事があったので、本ブログとしては珍しく日本語記事を取り上げてみます。ちょこっと長いので、まとめたバージョンを紹介します。詳しい方には「いまさら」的な内容ですが。まとめにはグーグルのAI「ジェミニ」が力を貸してくれました。最近ドール化粧の話題で二人で盛り上がっています。ちなみにソース記事はこちらの<“海底6000m”国産レアアース最前線 中国レアアース鉱山の実態>で、同タイトルのYOUTUBE版もありますので、ぜひご覧ください。はてさて、中国側によるレアアースの対外輸出管理・規制強化が改めて表面化しており、日本政府や西側諸国にとって「南鳥島沖の国産化プロジェクト」は経済安全保障上の最優先施策として注目度と緊急性が急上昇しています・・というのは、もう目新しい話ではありません。「急にできることなのか」と言われると、そうじゃないとしか答えようがありませんが、この動きは大きいと思っています。それでは、以下、<<~>>でどうぞ。
<<・・国産レアアース開発に見る「勝機」と「脱・中国依存」への道筋(※勝手につけた題):スマートフォンや電気自動車(EV)、さらには防衛産業に至るまで、現代の最先端ハイテク産業において「レアアース(稀土類)」は絶対に必要な資源です。しかし現在、世界のレアアース供給体制は中国が圧倒的なシェアを握っており、日本を含む西側諸国にとって経済安全保障上の大きなリスクとなってきました。こうしたなか、日本の南鳥島周辺における海底6000mの「レアアース泥」採掘プロジェクトが本格的に動き始めています。記事で明かされた最新の研究結果や今後のロードマップを紐解くと、技術的・環境的・地政学的な側面において、日本に十分な「勝機がある」と言える決定的な理由が見えてきます。
<1. 「魚の骨」由来が生んだ優位性:環境とコストの懸念をクリア> 陸上のレアアース鉱山(主に中国など)と、日本の海底に眠るレアアース泥の間には、その「成り立ち」において根本的な違いがあります。陸上鉱山(火成岩由来)の陸上のレアアース鉱石は、主にマグマなどの火山活動によって形成されます。この過程で、レアアースは放射性元素(ウランやトリウムなど)や有害物質と一緒に濃縮・集積しやすいため、採掘・精錬する際にそれらの有害・放射性物質を分離処理しなければならず、環境負荷と膨大なコストが課題となります。一方、日本の海底に蓄積したレアアース泥は、太古の海水に溶け込んでいたレアアースが「死んだ魚の骨」などに取り込まれて堆積したものです。この独特な形成プロセスにより、海底の泥には放射性元素や有害物質が「ほとんど検出されないレベル」しか含まれていません。内閣府SIPプログラムディレクターの石井正一氏によれば、研究員が素手で直接泥を扱えるほど安全性が高く、陸上採掘のような放射能汚染や有害物質処理の重いコスト・規制に悩まされるリスクが極めて低いと言えます。
<2. 脱・中国精錬の現実味:西側諸国での完結が可能なサプライチェーン> レアアース分野において中国が覇権を握る最大の理由は、単なる原石の採掘量だけでなく、有害物質の処理や環境負荷を伴う「分離・精製・製錬」のノウハウと設備を国内で独占してきた点にあります。しかし、有害物質や放射性物質を含まない日本のレアアース泥であれば、中国の技術や施設に頼る必要が一切ありません。石井氏も明言している通り、このレアアース泥は「日本をはじめとする西側の国々だけで安全かつ確実に精錬プロセスを行うことが可能」です。精錬工程までを含めて特定の国への委託を回避できる体制を構築できるため、地政学的リスクを極限まで低減した、純国産(および親同盟国内)でのサプライチェーンを確立できるという大きな強みを持っています。
<3. 実証試験のロードマップ:現実的かつ着実な産業化へのステップ> 単なる夢の技術で終わらせず、社会実装に向けた具体的なスケジュールが組まれている点も、このプロジェクトの確実性と勝機を裏付けています。海洋研究開発機構(JAMSTEC)を中心に、以下のような段階的拡大と総合評価が進められています。・2026年〜2027年における処理技術の検証:くみ上げた泥をそのまま本土に持ち帰るだけでなく、一度南鳥島へ運んで「脱水処理」を施した上で本土へ輸送し、「分離・精製・製錬」までの一連の工程を通しで検証します。輸送コストを抑える現場処理の仕組みをいち早く構築する方針です。・2027年2月の引き揚げ規模の本格拡大:南鳥島周辺で約1ヶ月間にわたる大規模な採掘試験が予定されています。これまでは50トンの泥のくみ上げ成功にとどまっていましたが、2027年の試験では1日あたり350トンへと規模を大幅に拡大させます。
そして、2028年3月、産業化の可否を総合評価します。大規模な生産体制の安全性を確かめた上で、採掘・処理・精錬に及ぶトータルコストを算出し、2028年3月までに産業化が可能かどうか最終的な判断を下します。このように「夢の資源」にとどまることなく、着実に日量を増やしながら産業ベースに乗せられるかを検証していく合理的なステップを踏んでいます。「日本国内の消費需要をすべて南鳥島だけで自給する」ことだけが勝利条件ではありません。政府およびプロジェクト側が目指しているのは、「特定の国(中国)に依存しきった現状からの脱却」です。南鳥島沖の豊富な海洋資源(イットリウムやネオジムなどを含む)を自前で調達できるという強力な選択肢を持つことは、他国に対する非常に強いカード(外交的・経済的交渉力)となります。リサイクル技術の向上や調達先の多角化と組み合わせることで、日本は世界で最も安定したハイテク素材供給体制を築くことができるようになります・・>>
結論ですが、海底6000mからの資源採取及びその実用化は、一見すると難易度が高く見えますが(実際、とんでもないことですが)、実は放射性物質を含まない安全・低環境負荷な資源構造、中国を経由せずに西側諸国だけで完結できる精錬プロセス、2027年〜2028年に向けた着実かつ大規模な産業化ロードマップという、ジェミニ曰く「3つの強力なアドバンテージ」が揃っています。今後の実証実験の結果までに、ぜんr・・ドレスコード正座待機したいと思います。
ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。
・皆様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2025年8月30日)<韓国リベラルの暴走>です。韓国新政権のこと、日韓関係のこと、韓国において左派という存在について、などなどに関する本です。・準新刊は<THE NEW KOREA>(2025年3月2日)です。1920年代、朝鮮半島で行われた大規模な社会・経済改革の記録です。原書は1926年のものです。・既刊、<自民党と韓国>なども発売中です。岸田政権と尹政権から、関係改善という言葉が「すべての前提」になっています。本当にそうなのか、それでいいのか。そういう考察の本です。・詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。・本当にありがとうございます。