対米投資関連では、どこの国でも様々な意見が出ていますが、韓国の場合は「合意」というラインをいまだ超えていないのが特徴です。貿易協定で合意はしました。それは事実ですが、それから何の進展もないからです。この対米投資遅延が、最近の米韓関係のもっとも大きな問題ではないのか(安保・クーパンなどに関して起こっている問題もあるけど、実はこの件がもっとも両国関係に影響しているという主張)という話も出ています。そんな中、やっとファクトシートが公開されましたが・・トランプ大統領が、韓国の対米投資1次プロジェクトについて投稿した内容の中の「アラスカLNG」関連の投資について、韓国政府が「そんな合意はしていない」としました。ハンス経済、連合ニュースなどが報じています(3日)。トランプ大統領は、「もっと『高く』請求すればいいまでだ」と話しました。
詳しく何を高くするのかは話していないようですが、関税を上げればいいという意味だと思われます。または、投資金額(韓国側が負担する金額)を上げるということでしょうか。関連した内容に、記者が「発表するタイミングが早すぎたのではないか(合意してないのに先に発表したのではないか)」と聞いたところ、トランプ大統領は「早すぎたわけではない。韓国側の代表者も協議の場に同席していた」、「もし彼らが投資したくないなら、それで構わない。もっと高く請求すればいいだけだ」などと話した・・とのことでして。はてさて、トランプ大統領流の「圧力」なのか、韓国政府がまた「協議の場で、その場しのぎでそれっぽいことは言ったけど合意じゃない」としているだけなのか、両方なのか。<<~>>で引用してみます。
<<・・ドナルド・トランプ米大統領が、韓国が米国の石油関連プロジェクトに84億ドルを投資すると明らかにしたことを受け、韓国政府は「韓米間で合意された内容ではない」として事実関係の確認に乗り出した。3日、産業通商資源部などによると、トランプ大統領は2日(現地時間)、自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル(Truth Social)」を通じて、韓国との交渉が進展しているとし、石油増進回収(EOR:Enhanced Oil Recovery)プロジェクトに韓国が84億ドルを投資すると明らかにした。ただし、具体的な事業対象や地域などは公表しなかった。EORとは、生産量が減少した既存の油田に二酸化炭素やガスなどを注入して地下圧力を高め、残存する原油を追加生産する技術である。
しかし、韓国政府は、トランプ大統領が言及したEOR事業は、最近韓米両国が合意した対米戦略的投資プロジェクトには含まれていないとの立場を示している。産業通商資源部の関係者は「戦略的投資に関して両国間で合意されたのは、共同ファクトシートと報道資料に明記された内容がすべてだ」とし、「現在、通商ルートを通じて米国側に発表内容について問い合わせている」と明らかにした。1日に韓米両国が公開した共同ファクトシートには、テキサス州エンシナル(Encinal)のガス複合火力発電所や米国内の大型原発建設、アラスカの液化天然ガス(LNG)プロジェクトなどが盛り込まれたが、84億ドル規模のEOR投資に関する内容は含まれていなかった。
両国は対米投資の第1号事業として、テキサス州エンシナルでのガス複合火力発電所建設を推進することで合意した。米国内での大型原発8基の建設も推進対象に含まれている。一方、アラスカLNG事業については、投資の実施が確定したわけではない。両国が公開した文書には、商業的合理性および国内法上の要件充足を前提として、事業の検討に着手するという内容が盛り込まれた。これに先立ち、トランプ大統領は先月30日にも、アラスカLNG開発事業に関連して韓国が500億ドル以上を投資すると発表したが、韓国政府は最終的な投資の可否は決定していないと明らかにしていた(ハンス経済)・・>>
<<・・ドナルド・トランプ米大統領は2日(現地時間)、韓国がアラスカ液化天然ガス(LNG)プロジェクトへの投資に早期に合意しなければ、韓国により大きな負担を負わせると述べた。同プロジェクトは追加協議の対象だとする(※まだ決まっていないとする)韓国政府に対し、合意を迫るとともに、協力しなければ相当な代償を払うことになると露骨に圧力をかけた形だ。トランプ大統領はこの日、ホワイトハウスで記者団の質問に対し、「韓国はアラスカプロジェクトに合意していないと言われている。発表が早すぎたのではないか」という趣旨の質問に対し、「そうではない。(議論の際に)彼らはそこにいたし、韓国の代表団もいた」と答えた。
トランプ大統領は「見守ろうではないか。彼らがやりたくないなら、私としては構わない。彼らにより多く請求すればいいだけだ」と語った。続いて「韓国は合意していないと言われている」との質問が再び出ると、「彼らに、すぐに合意しなければ(金額を)倍にすると伝えろ」と述べた。トランプ大統領は、具体的に何を倍にするのかについては言及しなかった。しかし、韓国がアラスカプロジェクトに異議を唱えて協力しない場合、関税の引き上げや投資額の増額などで負担を増やすと圧力をかけた可能性があり、注目される。韓国は昨年、米国に3,500億ドルを投資することで合意し、米国の関税を25%から15%に引き下げた経緯がある。トランプ大統領は先月30日、韓国がアラスカ・プロジェクトに500億ドル規模の投資を行うことになったと一方的に発表したが、韓国政府は「投資の有無や規模については何も決まっていない」とした(連合ニュース)・・>>
ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。
・皆様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2025年8月30日)<韓国リベラルの暴走>です。韓国新政権のこと、日韓関係のこと、韓国において左派という存在について、などなどに関する本です。・準新刊は<THE NEW KOREA>(2025年3月2日)です。1920年代、朝鮮半島で行われた大規模な社会・経済改革の記録です。原書は1926年のものです。・既刊、<自民党と韓国>なども発売中です。岸田政権と尹政権から、関係改善という言葉が「すべての前提」になっています。本当にそうなのか、それでいいのか。そういう考察の本です。・詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。・本当にありがとうございます。