韓国尹錫悦大統領、普段から「パッと戒厳しちゃおうかな~」と話していた・・与党代表との会談でも「私は何も間違ったことなどしていない」

同じニュースばかりで恐縮ですが・・午後も「なんでやユンたん」シリーズです。ユン大統領の「即興的な性格」が原因ではないのか、という記事がありました。中央日報(今日)によると、ユン大統領、前から重要なことを即興的に決めてしまうことがあった、とのことでして。また、いままで知人たちに何度も「パッと戒厳しちゃおうかな」と話していて、今回もそういう流れだったのではないか、という話です。引用部分にはありませんが、軍より議員たちが先に国会に入ったことについて、最初から国会を掌握するつもりはなかったという好意的な意見もあり、特殊部隊の機動性を過大評価しただけではないのか、という意見も出ています。

これだけでももうなにがなんだか・・ってところですが。ユン大統領本人は、与党代表などに「野党の暴挙を知らせるため」「私は何も間違っていない」という趣旨を話しました。与党は、保守勢力が完全に崩れてしまうのではないか、と懸念している、とも。これは4日の東亜日報の記事からです。ネイバーで約3000、ダウムで約1万のコメントが付くなど、関連ニュースの中でも特に話題(?)です。一つ前のエントリーにも書きましたが、与党はとりあえず弾劾だけは認めないという構えです。しかし、今回はさすがにどうなるのか、なんとも言えません。以下、まとめて<<~>>で引用します。明日からは何か別の話にしたいところですが・・例の国会議決があるかもしれませんので、即興・・じゃなく臨機応変に判断したいと思います。

 

<<・・尹錫悦大統領特有の即興的な性格が問題になったのではないか、という分析もある。最近になって「経済格差問題」を集中的に強調してきたユン大統領は、戒厳令宣布前日にも参謀たちには内需・消費増進のための対策を注文した。なのに、急に戒厳令を取り出したのだ。ユン大統領は・・・・「重要な決定を即興的にする」と批判を受けてきた。与党側の高位関係者などによると、尹大統領は普段、「パッと戒厳しちゃおうかな」という話を何度もしていたという。複数の関係者によると、尹大統領が3日午後10時23分、緊急談話(※戒厳宣布)を始める直前まで、大統領室参謀陣のほとんどは戒厳宣布状況を予め知らなかった。ジョンジンソク秘書室長さえも、戒厳令直前になってやっと関連情報を共有できたという。国務会議の出席者の大部分も、会議が始まった後になってこのことを知った。

 

戒厳が解除された後も、疎通はなかった。これまでユン大統領を擁護していた「親ユン」派の議員たちも、「ユン大統領と連絡が取れず、どうしても理由がわからず、もうなにをすればいいのかわからない」、「大統領室の参謀たちも知らなかったという。私たちが何かを知っていたはずがないだろう」という反応を見せた・・・・最大の疑問は、尹大統領がわずか6時間で終わる戒厳を、なぜ実行したのか、その理由だ。与党側では、戒厳令が保安だけに集中し、実行力が低下した可能性を提起している。戒厳軍の核心役割を引き受ける軍指揮官たちも、談話の前まで全く知られていなかった、という証言が出ている。首都圏の主要司令官は、「私も布告が出てくるのを見て、初めて知った」とし「私も、とんでもないと思った」と話した。尹大統領が戒厳軍の実行力を誤判定した可能性もある。3日深夜も、軍兵力より野党議員が先に国会に集結した(中央日報)・・>>

 

<<・・尹錫悦大統領は4日午後、ハンドクス国務総理、ハンドンフン与党代表、チュギョンホ院内代表など国民の力指導部および与党の重鎮議員たちと会って、非常戒厳宣布について「共に民主党の暴挙を知らせるためのものであり、私は間違ったことなどしていない」という立場を明らかにした、と伝えられた。国務総理とハンドンフン代表らはこの日午後5時ごろ、大統領室を訪れ、尹大統領と1時間以上緊急戒厳宣布の影響、その収拾をどうするのかについて議論した。

尹錫悦大統領の非常戒厳の試みが、そのまま共に民主党のユン大統領弾劾案の発議につながったことで、与党「国民の力」内部では「保守勢力が完全にくずれるピンチを迎えた」という懸念が出てきた。8年前、朴槿恵元大統領の弾劾を経験した保守政党で、再び弾劾の影響を受ける可能性が出てきたのだ。党内では「今回も弾劾になれば、我が党は20~30年間は何もできなくなるだろう」という声が噴出している。

 

国民の力ハンドンフン代表とチュギョンホ院内代表、チュホヨン国会副議長・・・・などが国務総理といっしょに龍山大統領室を訪れ、1時間半ほど、ユン大統領と非公開会談を行った。しかし、ユン大統領は「共に民主党の暴挙のせいだ。それを知らせるために戒厳を宣言したのだ。私は間違ったことをしていない」という趣旨で答え、会談は事実上、何の成果もなしで終わったと伝えられた。

この日、緊急議員総会で、一応「親韓(親・ハンドンフン代表)」派、「親尹(親・ユン大統領)」派ともに、「弾劾だけは阻止しなければならない」という声を出した。しかし与党議員(108人)のうち8人だけ離脱しても、弾劾案が可決される状況で、尹大統領の事態に怒っている「シャイ・弾劾賛成派」が出てくる可能性もある、というのが党内の雰囲気だ(東亜日報)・・>>

 

引用部分にはありませんが中央日報の記事によると、国会に入った軍人たちが、実弾は装備していなかった・・という話があります。実弾が入っていたかどうかは、かなり重要な問題ですが、いまのところ、わかりません。国会に投入された部隊の誰かが(床に落とした)マガジンを忘れてそのまま帰り(笑)、これはこれで話題になりましたが・・そこに実弾が入っていたかどうかは確認できていないそうです。「入っていたと思われる」というニュースはありますが。実弾ボックスを支給する場面だと思われる写真(京郷新聞など)もありますが、それもボックスを囲んで兵士たちが集まっている写真で、「支給」なのかどうかはわかりません(軍用車両で現場に持って行ったからとして、実際に兵士に支給したとは限らない)。さて、どうなのでしょうか。逮捕のための道具(軍用)を持参していたのは事実だそうです。こちらも床に落としたりしたので、確認が取れているそうです。

 

 

おかげさまで、新刊「Z世代の闇 物質主義に支配される韓国の若者たち」(扶桑社)が発売中です(2024年5月2日、アマゾン発売日)。詳しくは、下記のお知らせをお読みください。ありがとうございます
・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
エントリーにコメントをされる方、またはコメントを読まれる方は、こちらのコメントページをご利用ください。以下、拙著のご紹介において本の題の部分』はアマゾン・アソシエイトですので、ご注意ください。

   ・様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2024年5月2日)<Z世代の闇>です。いまの韓国の20代、30代は、どのような世界観の中を生きているのか。前の世代から、なにが受け継がれたのか。そんな考察の本です。・新刊(2023年12月21日)、<韓国の絶望、日本の希望(扶桑社新書)>も発売中です。「私たち」と「それ以外」、様々な形で出来上がった社会の壁に関する話で、特に合計出生率関連の話が多目になっています。・刊として、<韓国人として生まれ、日本人として生きる>(2023年7月29日)も発売中です。2023年、まさに心願成就、帰化できました。その際の、自分なりの持論に関する本です。・しい説明は、固定エントリーをお読みください。・当にありがとうございます。書きたいことが書けて、私は幸せ者です。それでは、またお会いできますように。最後の行まで読んでくださってありがとうございます。