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韓国関連で情報をチェックされる方なら、パク・チウォン(朴智元)という人の名前に、見覚えがあるでしょう。金大中氏の側近の中でも特に仲が良かったとされる一人で、盧武鉉大統領の頃にもよく韓国関連記事で顔を出しました。
基本的には「日本大嫌い米国大嫌いでも北朝鮮好きー」路線の人で、いわゆる「米国の顔色なんか気にせず北朝鮮ともっと対話しよう」路線を歩いてきた人です。日本に対しても、何かあればとにかくアベガーとする人で、個人的には、2019年夏の彼の日本関連発言が記憶に残っています。
対韓国輸出管理見直しなどがあり、参議院選挙でも自民党が勝利したときのことです。『韓国をこれだけ苦しめた割には、大勝利とも言えない』、(米国が日本の肩を持つとしながら)『安倍が米国のプードル(犬)なのは知っているが、それでも米国が私たちにやりすぎではないのか』『GSOMIA破棄なんかより日本の防疫報復のほうが世界にとって深刻な問題だ』と話しました。当時は民主平和党という左派政党の国会議員でしたが(前の総選挙で負けました)、国会議員が日本の総理大臣を「犬」と呼んだわけですから・・でも、全然話題になりませんでした。ソースだけリンクしておきます(「イーデイリー」への外部リンクです)。
で、そんな人ですが・・このパク・チウォン氏が、国家情報院長に内定されました。国家情報院は、旧安企部のことで、韓国のCIAのような組織です(英語表記もKCIAです)。
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特にこのパク・チウォン氏、当時の現代(ヒュンダイ)グループが、北朝鮮に違法送金したことで逮捕されたことがあります。2002年から問題となり、2003年に左派政権に決定的なダメージを与えた事件であります。
現代グループが対北事業権を得るため、約4億5000万ドルを北朝鮮に送金した事実を明らかになり、時期的に見て金大中政府が、その中の1億ドルを用意することにした、という裏も明らかになりました。しかし、当時、『政府はお金が無くて用意できず、現代が全部用意した』という監査結果となり、政府がお金を直接用意することは無かった、ただ北朝鮮への送金を手伝った、ということになりました。今思っても、ちょっと不自然な部分です。
当時、懲役3年で牢屋行きになった大統領府関係者の中の一人が、このパク・チウォン氏です。盧武鉉大統領の影響力か、それから1年で赦免となりました。
この人が国情院長になったということは、少なくとも北朝鮮関連では、国家情報院に「何もするな」と、まさしく北朝鮮のプードルになれ、というのです。いや、プードルは吠えたりはするし何よりかわいいから、プードルのほうが遥かにマシかもしれません。まだ「内定」ではありますが、今の国会だと、この人が脱落することはまず無いでしょう。いやーしかし、動きが思ったより早いですね、文在寅大統領。総選挙終わってから容赦なくやらかしています。
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