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最近、また、「朝鮮戦争当時、ペクソンヨプ氏の部隊に家族や隣人を虐殺された」という証言が、増えています。
もともとペク・ソンヨプ氏の民間人虐殺の話は、『間島特設隊にいた』ことを根拠に、間島特設隊が独立軍と民間人を虐殺した、そういう話でした。しかし、1943年時点で間島に独立軍は残ってもいなかった(全員逃げた)という主張もあり、民間人虐殺のことも、証拠は残っていません。すると、相対的に「朝鮮戦争のとき」の証言が目立つようになりました。急に出てきたものではなく、前から民間団体が調べ、証言を集めたものだそうです。
大勢の男たちにいろいろされたとか、考えたくもない方法で殺されたとか、そんな内容です。一応、リンクだけしておきます。外部リンク、しかも動画ですのでご注意を。ハンギョレ21『ペクソンヨプ部隊が私たちの家族を虐殺した』。
(PCの場合、ここから「続きを読む』の後になります)
なんでこのタイミングでこれらの証言がクローズアップされ、しかも何の記録も無しに全部証言だけなのか。金大中政府のとき、韓国軍による民間人虐殺はいろいろと調べられたはずなのに、この件が本当なら、ペク・ソンヨプ氏がどうやって地位を維持できたのか。以下、疑問点は多いものの、検証できそうにないので、本件を特定せず、少し広い範囲で書いてみます。
別に慰安婦や徴用工などの話を持ち出すまでもなく、「適切な被害者たちが次々と現れる」現象は、何度もありました。
文在寅大統領が、あのテロ集団「義烈団」の団長キム・ウォンボンを「キム・ウォンボンってすげーよね!独立有功者にしないと!」と話した直後に、「実はこんな人もいました!日本が恐れていた戦士たちです!」なノリで、聞いたこともない人たちが次々と登場しました。全斗煥氏が「ヘリ射撃」関連で裁判を受けることになると、急にそれと関連した証言者が相次いで現れました。光州民主化運動にはもっと犠牲者が多い!という話になると、「~に遺体をこっそり埋めた(埋めるのを見た)」とする人たちが相次いで表れました。ちなみに、まだ遺骨などが発見されたことはありません。
朝鮮戦争のときに韓国軍が民間人を「こいつらは北朝鮮の手先だ」という名目で虐殺したのは事実です。その数はそのまま『実績』となり、あの韓国軍慰安婦の利用券(チケット)を賞品としてもらったとか、家畜を殺した数まで「手柄」として報告したとか、そういう話も聞いたことがあります。一時はこういうのが本当に「実績」だったので、当時の軍幹部たちの記録から確認出来ます(韓国軍慰安婦の話も、最初は軍幹部出身の人が書いた回顧録が情報源でした)。
金大中氏が大統領になってから、それら韓国軍の虐殺がいろいろ明らかになり、軍事政権や『反共』精神に大きなダメージを与えたことは、記憶に新しいことです。当時は、相応の記録が残っていたり、虐殺されたとする地域から遺体も発見されたりして、(韓国がやったことにしては)そこそこ信憑性も持てる調査でした。反共世代のわたしが「韓国軍による虐殺は『あった』」と思っているのも、そのためです。もう随分前のことですが。明らかにデタラメな反日案件が量産されたことと比べると、朝鮮戦争のときの韓国軍のことは、そこそこ信憑性がある暴き方であった、と言えなくもないでしょう。
金大中大統領の頃に、光州民主化運動の犠牲者数が、あくまで相対的に、『いまほど』問題とされなかったのも、そのためです。光州民主化運動そのものは大きな問題とされましたが、その犠牲者数は公式資料が残っており(当時の資料で、市民・市民軍合わせて158人)、追加で遺体が見つかったわけでもなかったので、犠牲者の数は公式発表のままでした。繰り返しになりますが、最近になって犠牲者の数が少なすぎる!と騒いでいろんなところを掘り返しているけど、遺骨などは見つかっていません。
またまた繰り返しになりますが、金大中政府が韓国軍の問題を暴く過程で、ペクソンヨプ氏の責任問題が明らかだったなら、ペク将軍は今の地位を維持できなかったはずです。今「国立墓地に埋葬される」問題でここまで騒ぎになることもなかったでしょう。
ペク・ソンヨプ氏の部隊が民間人を虐殺したという話。ちゃんと検証も出来ていないし、「~~~だから、嘘だ」と書くわけにはいきません。でも、どうしても「ああ、またかよ」としか思えないのは、なぜでしょうか。心は曇るばかりです。
次の更新は10時~11時頃になります(・∀・)ノ
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