韓国日報の「慰安婦合意使用説明書」という記事を紹介します。書きたいことは後にします。とりあえず引用から行きます。
<<(使用説明書)1・大きい欠陥が発見された合意であるため、死文化してください。2・合意履行の意志がないことを確実にするために、和解・治療財団も解体してください。3・「政府間の約束を守れ」と日本が圧迫してきた場合は、「被害者中心のアプローチが欠如した合意」という点を積極的に強調してください。<注意事項>司法の慰安婦被害者賠償判決などで韓日間緊張感が急激に高まることがあります。そんなときには、すぐに「慰安婦合意が韓日間の公式合意」と言葉を変えてください。
冗談ではない。発足直後から合意のいろんなところを調べて「合意上、重大な欠陥が確認された」と結論を出し、事実上 白紙化したムン・ジェイン政府ではなかったか。にもかかわらず、8日には突然「2015年12月韓日間の慰安婦合意が両国政府の公式合意」というコメント(外交部)を出した。存在自体を否定するように白紙化していた合意を、政府自ら復活させたものである・・
・・日本の怒りを和らげるための何かが必要だったのだろう。政府は苦心の末、2015年12月の慰安婦の合意を取り出した。
「慰安婦合意に被害者の損害賠償請求権は適用されていない」というのが裁判所の判決だった。一方、政府の論評は、「慰安婦合意が韓日間の公式合意じゃないか。司法判断が必ず政府の判断ではない」と、日本の耳元でこっそりささやいたわけだ。 4年にわたって慰安婦被害者の意見が排除され誤った合意だと声を上げてきたのに、韓日関係が悪くなると関係破綻をなんとかするための盾として慰安婦合意を持ち出したのだ・・
・・(※引用部分にはありませんが「この件で日本側の反応が和らぐことは無かった」とする内容と繋げて)慰安婦運動団体である正義連も、結局はムン・ジェイン政府を非難した。 「歴史的な判決に対する韓国政府の反応は失望を超え、憤怒するしかない」とした。「裁判所の判断を尊重すると言いながら慰安婦合意が韓日間の公式合意と明らかにした根拠も出せ」と要求した。
最悪だ。「被害者中心主義が欠けた」と合意を白紙化したのに、今ではその被害者団体が政府の姿勢を責めてくる。「慰安婦合意では、慰安婦問題は解決されない」としてきたのに、今になって「韓日間の公式合意」だという。公式合意と認めたなら、「慰安婦問題は、最終的かつ不可逆的に解決された」という内容も認めたのか、混乱そのものだ。
問題の論評は、今も外交部のホームページにかかっている。状況が緊迫になれば大韓民国ほどの国すら、言葉を変えることを示してくれる貴重なコメントだ。時間があれば探してみてほしい>>
お気づきでしょうけど、本エントリーの本題は最後の1行です。もちろん、韓国日報は皮肉で書いたのかもしれませんが、文章としてそうは見えません。
次の本は、100年前のものから10年前のものまで『古い』記事と、最近の記事を繋げる内容になります。古いのも新しいのも単に紹介して終わるのではなく、それらを繋げることで起承転結を展開していくことになります。いままでは持論から資料を提示する流れがメインでしたが、今回は古い記事を積極的に紹介する、どちらかというともっと実証主義な流れになります(いずれ、正式に紹介致します)。
そうやって比べてみた私の結論は、「韓国ほどの国でも言葉を変える」ではありません。少なくとも日本関連では、「韓国が、言葉を変えなかったことがあるのか」というのが、私の結論です。この慰安婦合意使用説明書(たとえ皮肉だったとしても)とやらは、韓国そのものの説明書として活用できるかもしれません。
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