昨日も韓国旅行記(?)で書きましたが、韓国のニュースはスターバックスばかりでした。光州民主化運動(5月18日)の時期に、「タンク」(タンブラーキャンペーンの名前)など軍事政権のようなイメージでマーケティングをやったというのが理由です。不買運動が起こっており、本当に大騒ぎになっています。一部、野党側からは、「選挙(地方選挙)が終われば、与党は何事もなかったかのようにスターバックスのコーヒーを飲むだろう」という意見も出ていますが(笑)。マーケティングというビジネス的な側面から考えると、「そういう社会だから」ということを事前に考慮しなかったのは、ミスだったと言えます。ただ、ソース記事の朝鮮日報(社説、27日)によると、例のタンブラーは日本、タイなどでは普通に「タンク」という名で販売されたものであり、数々の陰謀論(デマ)としか思えないものが出回っている、とのことでして。
いかにも韓国的な案件でもあるし、取り上げてみます。面白いのは、セウォル号沈没事故が出てくるところです。なんか、セイレーン(船を沈没させるという伝説上の生物)まで出てくるらしいです。記事によると、セウォル号沈没事故の10年目の年に、セイレーンという名のマグカップがスターバックスから発売されたけど、セイレーンは船を沈没させるものだから、これもきっと同じ趣旨だ・・という内容だそうです。じゃ、この件でスターバックスを強く批判している李在明大統領はオデュッセウスでしょうか。ちなみに、李大統領は自ら「こんなマーケティングがあってはいけない」などと強く批判しています。個人的に、いまの韓国で光州民主化運動を批判して「ゆるされる」はずがありません。
そういう社会であることを、スターバックス(韓国では財閥企業が運営しています)が知らないはずがないでしょう。先も書きましたがマーケティングという側面でどうなのか・・というのはありますが、ただの偶然が重なった結果ではないのか、と思っています。以下、<<~>>で引用してみます。
<<・・(※新世界グループの鄭溶鎮会長が26日、光州民主化運動をバカにしたという理由で問題になっているスターバックスの「タンク・デー」キャンペーンのことで対国民謝罪を行ったことについて書いた後に)・・新世界グループは「調査の結果、今回のキャンペーンが光州民主化運動を念頭に、故意に企画されたという状況は確認できなかった」と説明した。実務者たちは、日付が光州民主化運動と重なるという問題を認識しないまま該当キャンペーン企画を進め、その上司たちも問題に気づかなかったという。もしそうなら、会社のシステムに問題があるのだろう。企業がその日の意味に注意せず、不適切とされるキャンペーンを行ったことは、批判を受ける余地がある。しかし、それも程度というものがあるだろう・・
・・(※この件に対する社会の)批判は度を越えており、事態は今や陰謀論になって広がっている。問題となっている「タンク・タンブラー」の名称と、その容量である503ml(ミリリットル)が、「光州民主化運動の戒厳軍のタンクや、朴槿恵元大統領の受刑者番号だった503番を示唆している」という主張が、その代表格だ。台湾企業が製造したこのタンブラーは、2023年から韓国だけでなくオーストラリア、タイ、日本などでも「タンク」という名称で販売されている。タンクはウォータータンクに因んだ名前だとされている。503mlという容量も、スターバックス本社がある米国で使用される容量単位「17オンス」をミリリットルに換算した値に過ぎない。
スターバックスが販売する「タンク・デュオ・セット」の割引率である「21」%が、光州民主化運動時の戒厳軍が発砲したとされる5月21日を意味するものだといるとの主張もあるし、セウォル号沈没事故から10年にあたる2024年4月16日に、船を沈没させるという伝説の生物「セイレーン」という名前のマグカップが発売されたという疑惑などもあるが、すべてがとんでもない陰謀論に過ぎない。セイレーンは1971年、スターバックス創業当時からロゴとして使用されているシンボルであり、韓国だけでもその名前が付けられた商品が500点以上が販売されている・・・・これは店舗で働いているスターバックス従業員たちまでが責められるような案件だろうか。ましてや、大統領や長官、与党が一斉に攻撃を仕掛けるような案件だろうか。そうではなかったはずだ(朝鮮日報)・・>>
ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。
・皆様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2025年8月30日)<韓国リベラルの暴走>です。韓国新政権のこと、日韓関係のこと、韓国において左派という存在について、などなどに関する本です。・準新刊は<THE NEW KOREA>(2025年3月2日)です。1920年代、朝鮮半島で行われた大規模な社会・経済改革の記録です。原書は1926年のものです。・既刊、<自民党と韓国>なども発売中です。岸田政権と尹政権から、関係改善という言葉が「すべての前提」になっています。本当にそうなのか、それでいいのか。そういう考察の本です。・詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。・本当にありがとうございます。