韓国メディア、またもや「文大統領が日本に手を差し伸べたのに、日本は応じなかった」展開

昨日(10日)夕方あたりから、「文大統領が、それでも日本との疎通の可能性を開けておいた」という記事がいくつか目につきました。そしてすぐ、「にもかかわらず、日本は応じなかった」というニュースがまたあがってきました。いわゆる「手を差し伸べたのに」パターンです(直接そう書いてあるわけではありませんが)。ワンパターンというかムンパターンというか、これ、もう何度目になるのでしょうか。今度はなにがどうなったのか、ちょっとまとめてみます。各紙、<<>>が引用部分となります。

 

まず、文大統領の任期もあと3ヶ月ということで、聯合ニュースと各国の7つのメディアが合同で書面インタビューを行いました。その際の、日本に対する部分です。 <<・・文大統領はまた、「過去の歴史の問題の本質は、人類普遍的価値である人権の問題」、「問題解決のためには被害者が受け入れられる解決策がなければならない。これは国際社会で確立された原則である」と強調した。そして「被害者が納得できる解決策を探して真の和解を図るためには、何よりも歴史の前に真正性のある姿勢と心が重要だ」と話した・・

・・一方、「韓日両国は北東アジアと世界平和、繁栄のためにも協力しなければならない最も近い隣国」とし「韓国政府は過去の問題解決と実質分野の未来志向的協力を区分して韓日関係を発展させるために努力した」、「過去歴史の問題の進展のための対話努力と、日韓間の未来協力を強化する必要性が高まっている」、「日本の首相との疎通には、常に開かれているという立場に変化はない」と説明した・・(ソウル新聞>>。ずいぶんと上から目線の『手を差し伸べる』だな・・としか思えません。また、引用部分にはありませんが、佐渡金山の世界遺産登載推薦においても「遺憾だ」と話しました。大統領がこの件について直接話したのは、初めてです。

 

しかし、当然というかなんというか、日本側からはいつもの反応だけでした。ここからは、同日(昨日)夕方頃の記事です。 <<日本政府は10日、文在寅大統領が岸田文雄首相との韓日首脳会談に意欲を示したにもかかわらず、「予定はない」と消極的な姿勢を見せた。産経新聞とNHKなどによると、日本政府のスポークスマンである松野博一官房長官はこの日午後に開かれた記者会見で、文大統領と岸田首相の首脳会談と関連して「今後、首脳会談予定は何も決まったことがない」と明らかにした。。

文在寅(ムン・ジェイン)大統領はこの日公表した共同通信など世界7大通信社との書面インタビューで「日本首相と疎通の窓は常に開いている」と言い、岸田首相と会話を促したとメディアは伝えた。松野官房長官は引き続き「日韓関係を健全な関係に戻せるように、日本の一貫した立場をもとにして韓国側に適切な対応を強く求める方針には変わらない」と話し、事実上、首脳会談開催の前提条件を出した・・(ニューシース>>

 

さらに傑作なのは、聯合ニュースです。「文大統領が遺憾だと言ったが、日本は既存の立場のままだった」と報じました。韓国の大統領が言ったから、日本が推薦をやめるとでも期待していたのでしょうか。 <<文在寅大統領が10日、日本政府が佐渡鉱山のユネスコ世界文化遺産登録を推進することに対し「遺憾だ」と話したが、日本政府は登載を推進するという既存の立場を再確認した。

日本政府の広報担当者である松野博一官房長官はこの日、定例ブリーフィングで「日本政府は佐渡鉱山が文化遺産で素晴らしい価値を評価されるよう、ユネスコで韓国を含む多くの国と丁寧に議論をしていく計画」 とし「2月1日に設置された世界遺産登録などのためのタスクフォース(TF)の下で検討していく考え」と明らかにした・・(聯合ニュース>>

 

韓国が日本に対してよく使う、「賊反荷杖」という言葉そのものです。盗賊なら反省するのが当然なのに、むしと棒(杖)を持って攻撃してくるとは、どういうことだ。盗人猛々しい、そういう意味です。対等な関係の話ではありません。片方は、罪人である盗賊でないと、この関係は成立しません。韓国が日本に対して、反吐が出るほどの上から目線でいられるのも、相手を『賊』としか見ていないからです。

もちろん、日本は賊ではありません。賊でもない人に対し、上から目線で「私の言うとおりにすべきだ」と話し、「手を差し伸べたボクかっこいい」とニヤニヤする人がいるなら、誰がそんな人の話に乗るのでしょうか。

 

 

コメントの注意事項をかならずお読みください~

拙著著のご紹介&お知らせなど♨  以下、本の題の部分はアマゾン・アソシエイトになりますのでご注意ください。

新刊<卑日(扶桑社新書)>が2022年3月2日発売です。韓国に蔓延する、新しい、そして歪んだ対日観、『卑日』について考察した内容です。最近、韓国で流行っている『地位』『国格』などの言葉と、その裏の意味。K防疫や終戦宣言なども含め、なぜ今韓国に『卑』が必要なのかを考察、率直に書きました。ぜひ、ご一読を!

准新刊<文在寅政権最後の暴走>が発売中です。文政権においての日韓関係とは。文政権の考える『まともな国』とは。まともな南北、対日、対米、対中関係とは。それらはどういうもので、どう失敗したのか。そんな内容の本です。

既刊として、自分なりの『日本語』本<日本語の行間~韓国人による日韓比較論 (扶桑社新書) >、日本滞在4年目の日常と、ラムザイヤー教授の論文騒ぎから見えてきた日韓の差を考察した<「自由な国」日本から見えた「不自由な国」韓国 韓国人による日韓比較論>、併合時代や1965年(基本条約締結)の古い記事を考察した<恥韓の根源>も発売中です。他の拙著については別ページにまとめました

サブブログに議論エントリー(1~3)と雑談エントリーを用意しました。長くなりそうな話にはサブを利用してください。シンシアリーはツイッターを利用しています。99%更新告知ですが、たまに旅行先の写真とか載せますので、よかったら覗いてみてください。

本ブログのプライバシーポリシーはこちらになります