韓国大統領選挙、出口調査結果が発表されました。尹錫悦氏48.4%、李在明氏47.8%(※確定ではありませんので、かならず内容をお読みください)

エイリアン対プレデターとまで言われた韓国大統領選挙、いよいよ出口調査が発表されました。結論から言いますと、超・接戦です。地上波3社(KBS、MBC、SBS)が共同で調査した結果、尹錫悦氏48.4%、李在明氏47.8%。そしてJTBCが独自に調査した結果は逆で、李在明氏48.4%、尹錫悦氏47.7%です。どちらも確定ではありませんので、これから書く内容をお読みください。

まず、韓国は出口調査結果がよく外れます。最近はマシになりましたが、今回は両候補の支持率の差がほとんど無かったので、外れる可能性は十分にあります。また、期日前投票(韓国で言う事前投票)率が高かった、というのがあります。中央日報の報道によりますと、「事前投票に参加した37%近い有権者は、出口調査から除外されるため、結果を正確に予測するのが過去より厳しくなったという指摘がある」とのことでして。

今回の期日前投票率は36.9%、1632万人を超えます。 2017年の大統領選挙では26.1%、2020年の総選挙のときには26.7%で、今回は妙に高かった、とのことです。JTBCによると、今回発表された出口調査結果は、今日実際に投票所で実施した現場出口調査に、世論調査公表禁止期間中に実施した電話世論調査と、事前世論調査の推移などを勘案した「補正」値を適用したものとなります。いろいろ書きましたが、結局は、これが実際の当選かどうかは分かりません。明日の朝早い時間でないと結果はわからないので、今日はこの出口調査結果をお伝えするのが限界のようです。

 

もしこのまま(放送3社の予測通り)尹錫悦氏の当選が確定するなら、韓国としては、最悪の選択は免れたのではないか、そう見ることもできるでしょう。ただ、一部で『李在明は反日だが、尹錫悦は日本に友好的』とする意見を目にしますが、それは間違いです。ちょうど拙著『卑日』にも同じ趣旨を書いたばかりですが、尹氏になったところで、韓国の対日外交は、大して変わりません。安保面においての、日米韓協力などは今までよりよくなるでしょうけど、それだけです。盧武鉉政府が終わり、李明博政府になった頃にも、同じく「もう日韓関係は改善される」という声がありましたが、結果は全然ダメでした。あの頃に似ている気もします。そもそも、左か、右かの問題ではありません。

そして、多分、文在寅大統領は、楽な老後を過ごすのは難しくなるでしょう。今までの大統領に比べると支持率がものすごく高いので(任期最後の年で45%)、下手に手が出せないかもしれませんが・・多分、何かの形で文(前)大統領に対する、捜査、またはそれに準ずる何かが始まる可能性は高いでしょう。いろいろありましたが、尹氏は『法治』を強調してきました。さて、どこまで出来るのか、あまり期待しないで注目したいと思います。

もしJTBCの調査どおり李在明氏の当選が確定するなら、それは、もう、韓国は『誰も経験したことの無い』未来へと進むでしょう。次の総選挙結果なども見てみないと分かりませんが、韓国の「左傾化(韓国基準での『左』ですが)」は、歴代最大レベルまで傾くはずです。本ブログでも紹介してきましたが、李候補はまさしく絵に描いたような左派思想家であり、『過程の平等』ではなく、『結果の平等』を夢見る人です。そのために彼が抱いている夢は、『大きな政府』そのものであり、特に土地などにおいて、『持っている人からお金を取って、持っていない人たちに配る』などを公約としてかかげています。彼は国家が、国民全員の人生が等しい結果になるよう、責任を持つことこそが、真の平等の実現だと信じている人でもあります。日本のことで『事実上の敵性国家』とするなど、対日外交のスタンスはもう説明する必要もないでしょう。本人と側近などは「決して反日ではなく、実用的なだけ」としていますが。確定結果は、明日の朝のエントリーで紹介したいと思います。

 

 

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