当然のことを否定すれば先進的だと勘違いする人たちもいるけど、実は、当然のことを当然としてやる、それこそ先進「国」です。もちろん事案にもよりますが、今回の話はまさに「当然」の実行だと言えるでしょう。なんでもかんでも、そこにAIはあるんかい~な展開になっている昨今。スカイツリーの近くにスカイネットができるのではないか、そんな今日この頃。日本が自衛隊に国産AIを採用することを決めました。いまのところ「サカナAI」が有力視されている、とのことです。開発チームも日本国籍者に限定する、とも。オリジナルは読売新聞が報じたとのことですが、韓国ではファイナンシャルニュース(10日)が伝えています。ミリタリーは自信ない領域の話なので、いつもよりジェミニ(グーグルのAI)に「頼りました」率が高いですが、「Sakana AI(サカナAI)」とはこういう会社だそうです。
設立は 2023年7月(東京)、創業者は、ライオン・ジョーンズ(Llion Jones)さん。Googleの歴史的な論文『Attention Is All You Need』(現在のChatGPTや生成AIの基盤となった「Transformer」アーキテクチャを提唱した論文)の著者8人のうちの1人です。デビッド・ハ(David Ha)さん。元Google Brainの日本代表であり、Stability AIの最高研究責任者(CRO)を務めた世界的人工知能研究者。伊藤 錬(Ren Ito)さん。元外交官で、メルカリの執行役員などを歴任したビジネスリーダー、とのことです。
日本の優れたインフラ、豊富なコンテンツ・データ、そして欧米とは異なるAIに対する受容性の高さを評価し、「東京発の世界最高峰AI研究拠点」を目指して設立されました。主な技術的特徴は、自然の摂理に学んだ「進化型AI」。巨大なデータセンターと数兆円規模の資金で超大型モデルを1から学習させるOpenAIやGoogleの手法(スケーリングロー)に対し、Sakana AIは「生物の進化や群れの知能(Swarm Intelligence)」からインスピレーションを得た画期的なアプローチをとっています。
ソース記事でも言及された「Sakana Fugu(サカナ・フグ)」や関連技術は、小さな専門AIモデル群を司令塔AIが束ねて協調動作させる「オーケストレーション」技術を活用しています。単一の巨大モデルを動かすよりも動作が非常に軽快で、軍事・防衛現場のような通信環境や計算資源が制限されるエッジ環境(現場)でも高速に機能させることが可能です。Sakana AIは、アイデアの創出から実験、論文執筆・査読までをAIが自律的に行う「The AI Scientist」を発表するなど、世界のAI研究界に大きな衝撃を与え続けています・・とも。AIに他社AIのことを聞いてちょっと悪いな、とも思いました。
日本の防衛省および日本政府は、自衛隊の実際の作戦判断を支援する「指揮統制システム」に、初めて国産人工知能(AI)を投入する方針を固めました。無人機(ドローン)、人工衛星、各種センサーから収集される膨大な情報をAIが急速に収集・分析・評価し、ミサイル防衛などの緊急時において指揮官の迅速な意志決定を支援することが目的です。本構想の最大の特徴は、「国産AIを中核に据えつつ最高水準の外国製AI(米国製等)と連携させる一方で、セキュリティ上の懸念から中国製AIモデルを厳格に排除する」点にあります。これにより、安全保障分野における「AI主権(AI Sovereignty)」を確保しようとしています。以下、<<~>>で記事からの引用です。
<<・・日本が自衛隊の実際の作戦判断を支援する指揮統制システムに、初めて国産人工知能(AI)を投入する。無人機・衛星・センサーから送られてくる膨大な情報をAIが収集・分析・評価し、ミサイル防衛など指揮官の迅速な意志決定を助けるためだ。国産AIを中心に置き、最先端の外国製AIと連携させつつも、中国製モデルは排除することで安全保障分野の「AI主権」を確保する構想である。8月10日付の読売新聞によると、日本政府はこの内容を年内に改定する「国家安全保障戦略」など安保関連3文書に盛り込む予定だ。自衛隊の指揮統制にAIが導入されるのは今回が初めてとなる。
指揮統制とは、脅威の状況を把握して部隊の対応計画を立て、命令を下すまでの一連のプロセスである。無人機や衛星、センサーの活用が拡大する中、膨大なデータを短時間で処理し、ミサイル防衛などで迅速に判断する能力の重要性が高まっている・・・・国産AIの中で最も有力な候補として挙がっているのが、日本のスタートアップ企業「Sakana AI(サカナAI)」が開発する「Sakana Fugu(サカナ・フグ)」である。司令塔の役割を果たすAIが複数のAIに作業を分配する「オーケストレーション(Orchestration)」方式を採用しており、低コストで高いパフォーマンスを発揮するのが特徴だ。
日本政府はこれを米軍などが使用する最先端の外国製AIと連携させ、国産AIが持つ高いセキュリティ性と海外製AIの高度な処理能力を相互に活用する策を検討している。Sakana AIは開発過程で一部中国製AIモデルも活用していたが、防衛分野に供給するシステムからは中国製モデルを完全に排除する。また、開発チームのメンバーも日本国籍者に限定する方針だ。日本政府関係者は「データやシステムを外国に依存せず、自国で主体的に管理する『AI主権』を重視する政府の方針に合致している」と説明した。
なお、米軍はすでに米国のAI企業「Palantir Technologies(パランティア・テクノロジーズ)」が開発した「MAVEN Smart System(メイブン・スマート・システム)」を指揮統制に導入しており、対イラン軍事作戦など実戦で活用している。防衛省も去る8月7日に公開した「国家防衛戦略」などの安保関連文書の改定骨子において、AI支援によって意志決定の速度と正確性を高める方針を明記した。自民党も今年6月、AIを自主的に選択・運用できる「AI主権」の確立を政府に要請していた(ファイナンシャルニュース、あとは『AI指揮統制に伴い、装備品自体のサイバー防衛も強化』していく、という内容です)・・>>
ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。
・皆様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2025年8月30日)<韓国リベラルの暴走>です。韓国新政権のこと、日韓関係のこと、韓国において左派という存在について、などなどに関する本です。・準新刊は<THE NEW KOREA>(2025年3月2日)です。1920年代、朝鮮半島で行われた大規模な社会・経済改革の記録です。原書は1926年のものです。・既刊、<自民党と韓国>なども発売中です。岸田政権と尹政権から、関係改善という言葉が「すべての前提」になっています。本当にそうなのか、それでいいのか。そういう考察の本です。・詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。・本当にありがとうございます。