韓国の大統領選挙、尹錫悦氏が『当確』

いろいろありましたが、尹錫悦(ユンソクヨル)氏が次の大統領選挙、『当確』となりました。本エントリーは3時40分時点で書いており、まだ開票が終わったわけではありませんが、開票97%超えの時点で、尹候補48.6%、李候補47.8%。KBSも『当確』としていることで、更新し、もう寝ることにします。

すでに何度も同じ趣旨を書いてきましたが、韓国としては、最悪の結果は免れたと言えるかもしれません。また、これも繰り返しになりますが、「李在明氏は反日で、尹錫悦氏は日本に友好的」という考えは非常に危険です。日韓関係について尹氏は、『(首脳会談などで)一括妥結する』という趣旨は話したことがありますが、何一つ、具体的なことは言ったことがありません。去年6月29日ハンギョレ新聞から、大統領候補に正式に出馬した際の尹氏の発言を紹介します。<<~>>が引用部分になります。

<<尹錫悦前検事総長が29日、尹奉吉記念館で開かれた大統領選挙出馬記者会見で文在寅政府の韓日関係悪化と関連して・・「現政府が政権末期になってから日韓関係の収拾を試みているけど、うまくいかないようだ」と現在の状況を分析した彼は、「韓日関係では、過去の歴史は過去のことで、私たちの子孫が歴史を正確に記憶するために真相を明確にしなければならない問題があるが、未来は私たちの次の世代のために実用的に協力しなければならない関係だと思う」と語った。また「この政府になって壊れた慰安婦問題、強制徴用問題、韓日間安保協力や経済貿易問題、このような懸案を、全部一つのテーブルに置いて、『グランドバーゲン(※一括交渉)』をする方法で、問題にアプローチしなければならない」と述べた。

ユン前総長は具体的には言及しなかったが、日本が執拗に求めてきた安全保障協力の分野で足並みをそろえる対価として、過去史問題などで多少の譲歩を得ようとする構想だと解釈することができる。しかし、日本政府が示し続けてきた冷淡な姿勢を考えると、日本が「グランドバーゲン」構想に好意的な反応を示してくれるとは期待できそうにない状況である。日本は強制動員被害者の賠償問題などの懸案で、韓国が先に納得できる解決案を出さなければならないという意思を曲げていない・・>>

また、慰安婦イ・ヨンスと会って、「日本の謝罪を受ける」と約束するなど、尹氏も慰安婦合意など日本との合意を守るつもりは無いということも、忘れてはならない部分です。 <<尹錫悦国民の力大統領候補が11日、イ・ヨンスさんに会って、「日本の謝罪を必ず引き出し、おばあさんの心の傷を治す」と約束した。ユン候補はこの日午後、大邱市中区慰安婦記念館を訪れ、イさんと面談をして「国際司法裁判所に行って完全な判断を受け、慰安婦問題を解決してくれる人を探している。公約できるのか」とするイさんの質問に、このように答えた。ユン候補はこの日イさんに会って、「もっと早く訪れるべきだったが、ご健康のようでなにより」と挨拶した・・・・ユン候補は「おばあさんたちを助けるとしながら多くの団体が寄付も受けたり、政府の支援も受けたりしたけど、ちゃんと使わなかったことが、少し前に明らかになった。これからはそんなことがないように、公職者だった一人として申し訳なく思っている」と述べた。慰安婦問題を必ず解決してほしいというイさんの要請には、「必ず謝罪を引き出す」と指切りして約束した・(韓国の『毎日新聞』、去年9月11日)・・>>

 

安保関連、例えば北朝鮮問題での日米韓共助などにおいて、「尹大統領なら大丈夫だろう」とし、日米側が韓国に接近すると、尹大統領は間違いなく、日本の譲歩を迫ることでしょう。その際、どう対処するのか。そこが問題になります。また、あまりにも僅かな差なので、この副作用はかなりのものだと思われます。文在寅氏の老後(?)問題とともに、そちらも気になる所であります。

 

 

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