韓国専門家「米軍は『外国軍』と言っていい存在ではない。そもそも、韓国が軍事力5位ってどこがソースなのか」

4月29日にお伝えしましたが、李在明大統領が「韓国は軍事力順位で5位だし、外国軍隊が無いといけないと思う必要はない」と話しました。詳しくは、韓国の軍事力が世界5位であることを強調し、年間国防費支出が北朝鮮の国内総生産(GDP)より1.4倍も大きいという点なども取り上げ、「そうなのに、なぜ何度も、私たちが外国軍隊がなければ、まるで自ら防衛が難しいような、そんな不安感を持つのか」、と。最近、また(現政権になってからずっとそうですが)自主派と同盟派の対立が強くなっていて、その自主派を擁護するための発言です。そういえば、前にも「占領軍」と発言して問題になったことがあります。戦後そう言われる時期もありましたが、これは「北朝鮮に来たのは解放軍だ」という主張を強調するための発言でした。すなわち、独立できたのは北の方だ、と。

これは、韓国の左側政治家たちの持論でもあります。発言のレベルは下がった(外国軍になった)ものの、その繰り返しだと見てもいいでしょう。ちなみに、自主派は「自主国防」を掲げる主張のことで、同盟派は米韓同盟をもっと強化すべき(メインにすべき)という主張のことです。ですが、デイリアン(4月30日)に載っている国民大学政治大学院長出身の専門家によると、その5位ソースがそもそも「何のサイトかよくわからない」ところからの情報で、「韓国の人たちがそのサイトの数字を喜んでよく読むから、どんどん順位が上がるのではないか」となかなかダイレクトな皮肉をしています。以下、<<~>>で引用してみます。

 




<<・・李在明大統領は4月28日の国務会議で、「なぜ、こう何度も、私たちは、外国軍隊がなければ、まるで自ら防衛が難しいような不安感を持つのか」とし、「国家とは、国家自ら守らなければならないものなのに、外国に依存するのか」と話した。一方、米国のある民間分析機関の発表だとし、韓国が「駐韓米軍を除いても、自らの軍事力水準で世界5位」と話した・・・・ほかはともかく、米韓同盟を維持する根幹でありながら、韓米連合司令部(CFC)を作り、韓国軍と共に北朝鮮の挑発を抑制し、挑発時に勝利を保障しようと努力している米軍を「外国軍」と呼ぶのは適切ではない。

韓国はもちろん、世界のほとんどの学者たちは、米韓同盟のおかげで韓国がこれまで北朝鮮を抑制でき、経済発展に成功できたと評価している。ところが、大統領は「外国軍」と言いながら、私たちが望んでもいないのに、米軍が私たちを干渉するために米軍が駐屯しているかのように言ったのだ。「国家自ら守らなければならない」という言葉は、正しい言葉だ。しかし、自分で守るためには、膨大な国防費を支出する覚悟をしなければならない。北朝鮮のように、若者のほとんどが軍隊に行って10年ほど服務しなければならないだろう(※北朝鮮の服務期間は何回か変更されており、いまは男性が約8年、女性が5年だと言われています。しかし、これはあくまで公式のもので、直接的な服務期間以外まで考えると、もっと長いという主張もあります)。そうすれば国家経済の発展も難しく、幸せな国民生活を保障することも難しい。




そのため、日本、NATO、韓国など相当数の自由民主主義国家は、米国と同盟を結んで国防費と国防に投入される努力を節約する。最近、米国が問題を指摘し、NATO国家たちはやがて国防予算を増加させ、経済発展と福祉のための投資が制限されるしかないと懸念している。同盟は、単独で防衛するよりも効率的であり、私たちが選んだものであり、誰が強要したものではない・・・・さらに深刻な問題は、われわれは核武装した北朝鮮と休戦状態で対峙しているという事実だ。李大統領は、北朝鮮が使用する目的ではなく、体制維持のために核兵器を開発したと思っているようだ。ところが、この言葉は北核を心配する今までの保守政府の論理を批判するために、一部が作り出したものにすぎない・・・・北朝鮮は、体制維持のために核兵器を開発したと言ったこともないし、北朝鮮首脳部は、彼らの体制を不安だとも思っていない。北朝鮮は朝鮮戦争の休戦協定が議論された1952年に、すでに核兵器開発に着手していた。

そして、韓国軍事力を5位と評価したと李大統領が言及した民間機関だが、GFP(Global Firepower)というところだ。ところが、このGFPはいかなる研究機関でもない。ウェブサイトだけ存在する。ナムウィキ(韓国のウィキサイトの一つ)はこのウェブサイトを「数値算定基準や評価者の正体、規模や諮問ソースも一切知られていない非公認エンターテインメント系列の、ウェブサイトまたはブログに近い」と評価しながら、「このように公信力が不足しており、情報伝達の目的や学術的目的としては引用するに相応しくないサイトだが、一部のメディアが無分別に当該サイトの情報を受け入れ、再配布することが問題となっている」と懸念を表している。一部の韓国人が、彼らの結果を悦び、クリック数を増やしているので、毎年、韓国の軍事力順位を上げてくれるのではないだろうか(デイリアン)・・>>

 




ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。

・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
エントリーにコメントをされる方、またはコメントを読まれる方は、こちらのコメントページをご利用ください

   ・様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2025年8月30日)<韓国リベラルの暴走>です。韓国新政権のこと、日韓関係のこと、韓国において左派という存在について、などなどに関する本です。・新刊は<THE NEW KOREA>(2025年3月2日)です。1920年代、朝鮮半島で行われた大規模な社会・経済改革の記録です。原書は1926年のものです。・刊、<自民党と韓国>なども発売中です。岸田政権と尹政権から、関係改善という言葉が「すべての前提」になっています。本当にそうなのか、それでいいのか。そういう考察の本です。・しい説明は、固定エントリーをお読みください。・当にありがとうございます。