日本のタンカー船、ホルムズ海峡を通過・・増える「日章丸事件」関連報道

さて、前に日本のLNG船がホルムズ海峡を通過したときにも、複数の韓国メディアが「なんで韓国の船は通過できないのか」という趣旨の記事を載せていましたが・・今回、出光興産のタンカー船が、ホルムズ海峡を通過しました。通行料は払わず、日本とイランの話し合いの結果だ、とのことです。聯合ニュース(29日)など多くのメディアが報じています。韓国でも結構話題になっていますが、記事に付いているコメントなどを読んでみると、「金を払ったに違いない」という意見が圧倒的に多いようです。万が一、払ったとしても、「払ってないと話せる条件で(払ったと公表し阿たほうが、イランには圧倒的に有利ですから)タンカー船が通過できた」なら、それはそれで外交の成果に違いない、そんな気がしますが。各記事に、日章丸事件が載っています。また、1953年の日章丸については、最近出番が増えてきたジェミニさんの説明を要約して載せてみます。以下、<<~>>が引用部分です。

<<・・(ジェミニたんの説明要約)1951年、イランは石油産業の国有化を行いましたが、反発したイギリスが全世界にイラン産石油のボイコット(輸出封鎖)を敷き、経済危機に陥りました。出光興産の創業者である出光佐三は、英海軍の妨害をかいくぐって石油を買い付けることを決断しました。イギリスから拿捕や妨害の圧力を受けながらも、日章丸は無線を封印して巧みに航行し、同年5月、無事に川崎港へ帰還することに成功しました。この快挙は、当時世界の石油市場を支配していた巨大資本(国際石油資本:メジャー)に対する挑戦として、世界中を驚かせました。イランにとっては貴重な外貨収入を得る突破口となり、日本にとっては戦後の窮乏期に安価な石油を確保できたことで、両国の友好関係の礎となりました・・>>




<<・・日本のタンカー1隻がイラン当局の許可を受けてホルムズ海峡を通過したと、イラン国営プレステレビが28日(現地時間)報道した。報道によると、日本企業が所有するパナマ船積み超大型原油運搬船(VLCC)出光丸号が、原油200万バレルを積み、この日の午前、湾岸海域(ペルシャ湾)から出発してホルムズ海峡を抜け出した。日本精油会社の出光興産の子会社が運用するこのタンカーは、先月初め、サウジアラビアのジュアイマターミナルで原油を出荷した後、湾岸海域に停泊し、現地時間で27日午後遅く航海を始めた。船舶追跡サイトを見ると、この船はイラン当局が公知の「安全航路」であるゲシウム島とララク島に近い航路で運航した。

日本経済新聞は29日、船舶自動識別装置(AIS)の情報を引用し、このタンカーの目的地が日本名古屋港だと思われるとしながら、ペルシャ湾から日本まで約20日かかるとし、来月の中旬には日本に到着すると予想した。出光興産の関係者は、輸送状況について「船舶の安全のために答えることができない」と日本のメディアに明らかにした。プレステレビはこのタンカーがイラン当局の許可を受けたとしても、いわゆる「通行料」を出したかは伝えなかった。日本経済新聞と朝日新聞は、日本政府のハイレベル関係者の言葉を引用し、海峡通過に通行料を出さなかった、と報道した。




同関係者は、日経新聞に、出光丸号が62日ぶりにホルムズ海峡を通過したのは「日本政府が交渉した成果」と話した。駐日イラン大使館も29日明け方のX(旧ツイッター)に文を投稿し、イランと日本の長い友好関係が、今回の出光丸号のホルムズ海峡通過に影響を及ぼしたことを示唆した。駐日イラン大使館は1953年にあった日章丸事件に言及した。日章丸号は、イランが石油施設の国有化措置などで国際社会から隔離された当時、日本がイランの石油を秘密裏に輸入するために使用したタンカーだ。日本の日章丸号派遣で、イランが国際封鎖を突破できることが証明された。日章丸号も、出光丸と同じく、出光興産の所有だった。駐日イラン大使館は日章丸事件に対して「両国間の長い友情を証明するものであり、この遺産が今日までも大きな意味を持っている」と書いた(聯合ニュース)・・>>

 

ちなみに、「アメリカが今のようなやり方を続けるなら、多くの国がイランに有利な方針を取るだろう」という趣旨のものですが、ブルームバーグも4月2日の記事で日章丸を取り上げています。象徴的な出来事であり、そんな趣旨のことが世界的に起こるかもしれないんよ、と。 <<・・(※日章丸は)通産省の指導の下、安価な輸入燃料と国有化後の中東石油産業との緊密な関係は、日本の工業化の礎となった。今日に至るまで、日本はイランと非常に良好な関係を保っている。このエピソードは、西側諸国を懸念させるはずだ。ホルムズ海峡を通常通る石油・天然ガスの約85%をアジア諸国が輸入している。1945年以降、それらの国々のエネルギー政策は二つの柱に支えられてきた。

一つはペルシャ湾からの確実な石油供給、もう一つは荷揚げする港にタンカーが無事到着することを保証する米国の安全保障の傘だ。それら両方の柱が今、崩れつつあり、速やかな見直しが必要だ。短期的にイランは前より多くの友人を得るだろう。石油とガスが底を突くまであと数週間という状況になれば、イランが「非敵対国」に課す安全航行の保証料(1隻当たり200万ドル=約3億1800万円)は、不確実な海上保険の費用(500万ドル以上、※イラン事態によって保険費用がものすごく上昇しています)と比べ、かなり競争力があると思われる(ブルームバーグ)・・>>




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