尹錫悦氏の「グランドバーゲン」構想、日韓議員連盟側からも冷たい反応・・「まずは国家間の約束を守りましょう」

包括的解決、一括妥結、グランドバーゲン。記事によって違うものの、尹錫悦(ユンソギョル)氏の対日外交は、主に『いろんな事案を一気に解決』と表現されます。具体的な話は、何一つ出ていません。ただ、時間がないので、全て一気に解決する、というのが尹当選人の主張です。

尹当選人の外交ブレーンの一人と呼ばれているパク・チョルヒ教授も、尹当選人が主張している『一括妥結』について、強く支持するとしながら、「懸案が多すぎで、一つずつ解決しようとしたら、政権5年(※大統領の重任はできません)が終わってしまう」、「大胆で包括的に解決すべきだ」としました。ちなみに、同じ場で「韓国が正解(解決策)を用意してきたら、日本がそれを採点するというアプローチは、通用しない」、「関係の進展は私たちの努力だけによるものではなく、日本も共に努力すべき部分がとても多い」とも話しました。過去エントリーでパク教授の話をもう少し詳しく取り上げましたので、未読の方はお読みください。個人的に、これはとても重要な発言だと思っています。

 

で、このように、「よく分からないけどこれでいくぞ」モードのグランドバーゲンですが、これに対して日本側の国会議員からコメントがありました。私が知っているかぎりだと、日本の現役政治家がこの件に意見を示すのは初めてとなります。日韓議員連盟の武田良太幹事長です。日韓議員連盟だから何か好意的なことを言ったのではないか・・そう思って読んでみましたが、たしかにそう刺激的な内容は無かったけど、『国家間の合意を守ることを示してほしい』『国家間の約束を守らないなら、別の案件の話をしたところで、意味がないじゃないか』など、意外と普通の対応でした。

日韓議員連盟の方からこう言われるようでは、どうやら、グランドバーゲン構想、日本での反応はいまいちということでしょうか。普通、そうなるでしょうし、そうなら、少しは安心です。以下、聯合ニュースの記事から引用してみます。<<~>>が引用部分となります。問答の部分は引用が終わってからもう少し詳細に紹介します。

 

<<武田良太 日韓議員連盟幹事長は、新しい尹錫悦政府が2015年の日韓合意を履行することが両国信頼回復の第一歩になるだろうと主張した。武田幹事長は24日、日本衆議院第1議員会館で持っている連合ニュースとのインタビューでこのように明らかにした。彼は昨年12月、韓日議員外交で中枢的役割をする日韓議員連盟幹事長に就任した。日韓議員連盟は韓日議員連盟の日本側パートナーだ。

武田幹事長は、尹錫悦大統領当選者が韓日の間の数々の懸案を包括的に解決すると明らかにしたことについて、「包括的解決という方向性もあるだろうが、2015年日韓合意に、尹錫悦政府がどのように対応するかが、より重要なポイントだ」と強調した・・・・武田幹事長は「私たちとしては2015年の日韓合意に対する明確な対応を、ユン当選者に期待している」、「それを突破口にして、未来志向的な新しい日韓関係をしっかり構築したい」と合意履行を重ねて強調した・・>>

 

以下は、問答部分にもう少し詳しく載っているので、重複する部分は略して、もうちょっと紹介します。まず、「日本は尹当選人にどのような期待をしているのか」という質問に、武田さんはこう答えました。「国家と国家の間の約束を確実に履行してほしいという期待感を持っている。2015年の日韓合意が履行されていないのが、現実だからだ。これは、自民党だけでなく、日本全体が望んでいる事項である」。

「いわゆるツートラック、安保や経済などの分野での両国協力を先に構築するのはどうか」という質問に対しては、このように答えました。「私たちも様々な問題に対して準備を進めているが、国家と国家間の約束が守られない関係なら、その後の話をしたところで、また守られない可能性があるではないか。結局は、信頼の問題だと思う」。質問は違うのに、返事は同じですね(笑

繰り返しになりますが、日韓議員連盟からこんな話しか出てこないようでは、尹政府のグランドバーゲン構想は、全然期待されてないと見てもいいでしょう。それもそのはずです。何一つ具体的な話は見えてきませんから。とにかく、(人の観点にもよりますが)親韓的だと言われる日韓議員連盟の方でも、『国家間の約束を守るのが急務』という反応を示していることに、少しは安心できます。

 

 

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