尹錫悦当選人側(引受委員会)、日本教科書検定の件に『立場表明せず』・・共に民主党は『利敵行為だ』と激しく反発

昨日から韓国メディアがもっとも熱くなっている日本教科書問題(本当は問題でもなんでもありませんけど)において、尹錫悦氏側、詳しくは大統領職引受委員会が、『立場を表明するのは適切ではない』とし、大きな騒ぎになっています。本ブログも今日は教科書3部作になってしまいました。

尹当選人側のキム・ウンへ スポークスマンがブリーフィングを通じて、この件について「まだ当選者の立場だから、個別的な外交事案に立場を表明することは不適切だ」と話しました。その前日に相星大使と話したことが『無』に帰ることを恐れてのことか、日本側を刺激しないためか、それとも深く考えず安易なスタンスを取ってしまったのか、それは分かりませんが、いままで外交事案にあれこれコメントをしてきたし、なにより、相手が日本です。ソース記事のニューシースなどによると、これから地方選挙を控えている共に民主党が、『利敵行為』という言葉まで使いながら、激しく問題提起しています。また、複数のメディアが『何も言わないつもりか』というふうに記事を出しています。始まる前から大ピンチですね、尹当選人・・こういう点だけは、素直に同情せざるを得ません。以下、<<~>>が引用部分となります。訳は、かなりマイルドな表現に変えてありますので、ご理解願います。

 

<<共に民主党の議員たちは、尹錫悦大統領当選者に日本教科書検定通過に関連した対処を促した。ホン・ヨンピョ議員はこの日フェイスブックを通じて「尹当選人と引受委員会は、日本政府に教科書関連で是正を強く促すべきだ」とし「今後も日本のワイ○ョクに対しては断固として対処するという意志を明確に示して」と要求した。

ホン議員は「日本政府が今は自国の検定教科書にまで、間違った歴史を公式化した。独○ 領有権を主張し、旧朝鮮半島出身労働者、慰安婦などを隠し、誤った内容を日本の学生たちに公式に教えるというのだ」、「長い時間、日韓関係の障害物だったこの問題が、一部政治家にとどまらず、未来世代にまで持続拡散するという点で懸念が大きい」と話した。また「尹当選者は2日前、駐韓日本大使に会い、韓日同伴者関係を強調し、未来志向的な協力を呼びかけた」とし「両国間の協力は、日本が間違いを認めて謙虚に反省することから出発するものだ」と強調した。

ジョンヨンギ議員もこの日、「端島を世界文化遺産に登載する際に約束した展示も拒否しているし、また佐渡金山の世界遺産登載まで推進、教科書まで3連続コンボだ。血が逆流しそうだ」とし、「さらに驚愕すべき事実は、尹当選人側が教科書問題と関連し『当選人が立場表明をするのは不適切だ』と発表したことだ」と明らかにした。

続いて「わずか数日前に尹当選人は駐韓日本大使に会い、『最近の日韓関係の梗塞局面を克服するためには、正しい歴史認識をもとに未来志向的な協力関係を構築することが必要だ』と述べた。その良い関係復元とやらのため、結局は沈黙を選んだというのか。李舜臣様にどれだけ怒られることか」、「これは、日本からの意図的な挑発であり、この時点で沈黙は、日本との歴史○争に降伏するという宣言に過ぎない。尹当選者は、挑発には立ち向かうと言った(※確か、北朝鮮に対して言いました)。それは、対象を選ぶものに過ぎなかったのか」と言った。また、「私も未来志向的な日韓関係の定立には同意できる」、「だが、過去史問題に対して日本右派の主張を認めるのは、併合を正当化する利○行為である」と主張した・・>>

 

他にも複数の記事が出ていますが、大して内容の差はありません。『国民の力』は急いで声明を出し、日本政府のせいで、尹当選人の関係改善努力が色褪せてしまいそうだ、と話しました。でも、同じく、検定を撤回するように、とも。なにかのフォローのつもりで出したのかもしれませんが、尹当選人側だけ、よけいに『浮いている』状態になったのではないか、そんな気もします。

オチとして書きたいことは、一つ前のエントリーですでに書きました。そう、誰が大統領になろうと、日韓関係においてこういう問題にぶつかることになります。さて、尹当選人、「1話」も始まっていない状態での大ピンチをどう切り抜けるのか。彼が、私が思っているよりずっと判断力と行動力に優れた人で、ピンチをチャンスに変えていく人材であることを願いたいですが・・いまのところ、難易度が高すぎるように見えます。そもそも、クリアーという概念が存在するゲームなのでしょうか、これは。

 

 

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