ホルムズ海峡の韓国貨物船で「爆発」が起こった件、調査結果が発表されました。政府公式発表の内容は、「外部攻撃によるものだと思われるが、攻撃の主体が何なのか(どこの国によるものなのか)はまだ分からない」です。中央日報(11日)などが報じています。でも、同じタイミングでなぜかイラン大使を外交部に呼んで「説明」をしたといいます(笑)。どこの国がやったのか分からないなら、なぜイランにだけ説明したのでしょうか。これまで韓国政府は、調査結果を待つという前提のもとに、「攻撃だとは言いきれない」とし、複数の韓国メディアも「外部からの攻撃とは思えない(船体に穴などがない、内部火災による可能性がある、など)」と報じてきました。
しかし、イラン側から攻撃したという内容の声明が出て、トランプ大統領も「1人で動こうとして叩かれた」と話すなど、攻撃が既成事実とされてきました。それでも韓国側が「まだ分からない」としていたのは、ホルムズ海峡への派兵または何かの形での貢献を避けようとしているからです。しかし韓国の船がイランから攻撃を受けたとなると、さすがに何もしないわけにはいかなくなるし、米国からの圧力も強くなります。他の国に比べて、「参加しない名分」が弱くなるわけです。しかし、調査結果が出て、実際は船に大きな攻撃の跡(ドローンがぶつかったと思われる大きな穴、ロイターなどに報じられています)も発見され、「ドローンにやられたのが間違いない」という事実が明らかになりました。
いまこの時期にドローンで体当たりするのがどこの国なのか・・が「分からない」となっているのは、そういう事情によるものでしょう。どこの国のドローン(韓国政府は「未確認飛行体の衝突」としています)なのかまだ分からないとしていますが、多分、この結果が発表されることは、しばらくは、ないでしょう。以下、<<~>>で引用してみます。
<<・・政府が10日、ホルムズ海峡で発生したHMM貨物船のナム号の爆発原因を「未詳の飛行体による外部打撃」として公式化した。政府は打撃の主体はまだ確認できないと明らかにしたが、飛行体エンジンの残骸などが発見された点で延期ドローン攻撃にあった可能性が提起される。外交部スポークスマンは10日午後、政府合同調査団の1次調査結果を発表し、「去る4日、未詳の飛行体2機が約1分間隔でナム号船尾左舷を2回打撃したことを確認した」と明らかにした。打撃地点である船尾外板は幅5m、深さ7mほど毀損され、破損位置が海水面上1~1.5m地点である点を考慮すると、機雷や魚雷による可能性はそうないと調査されたという説明だ。調査団は、飛行体が撮られたCCTV映像を確保し、現場で飛行体エンジンの残骸などを回収して精密分析に着手した。船舶エンジンなどでは特異点が見つからず、内部欠陥による火災の可能性は事実上、無くなった。精密調査が残っているだけに、攻撃の主体などを特定するには、一応、慎重な態度を維持するものと見られる。
飛行体のエンジン残骸が発見されただけに、分析を通じて具体的にどの飛行体なのか把握することが可能と思われる。CCTVに写った飛行体の見た目だけでは機種特定などが容易ではないという・・・・専門家たちはイラン製ドローンに重さを置く雰囲気だ・・・・イラン側はナム号に対して多少交錯したメッセージを出した。イラン国営プレスTVが6日、「イランが新たに定義した海上規則に違反した韓国船舶1隻を狙ったのは、イランが物理的行動で主権を守護するという明確な信号」と明らかにすると、駐韓イラン大使館は即刻声明を通じて「イラン軍(Armed Force)がかかわったといういかなる主張をも拒否する」と述べた。
外交部はこの日、駐韓イラン大使を呼び、調査結果を説明した。イランが関連国である点を考慮した「情報共有」の次元だという説明だが、政府の今後の後続措置とかみ合っているという解釈が出ている。パク・ユンジュ外交部1次官と面談した大使は、取材陣に「今回の事故(accident)に関する一般的な問題の一部を議論した」とし「質問は(韓国)外交部にしてほしい」とだけ答えた後、庁舎を去った・・・・今回の調査をきっかけとして、米国の軍事的支援の圧迫も激しくなる可能性もある。いったん終戦交渉が進行され、米国の全面的軍事作戦はしばらく大人しくなっているが、ドナルド・トランプ大統領は4日、トゥルースソーシャルと米国ABC放送インタビューで相次いでこの件を取り上げ、「韓国船舶が単独で航海して打撃を受けた。韓国が即時人力を派遣した」などと書いた。トランプが5日、船舶救出作戦(プロジェクトフリーダム)の一時中断を宣言したが、休戦交渉の経過によっていつでも派兵の圧力は再び強化される可能性がある(中央日報)・・>>
ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。
・皆様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2025年8月30日)<韓国リベラルの暴走>です。韓国新政権のこと、日韓関係のこと、韓国において左派という存在について、などなどに関する本です。・準新刊は<THE NEW KOREA>(2025年3月2日)です。1920年代、朝鮮半島で行われた大規模な社会・経済改革の記録です。原書は1926年のものです。・既刊、<自民党と韓国>なども発売中です。岸田政権と尹政権から、関係改善という言葉が「すべての前提」になっています。本当にそうなのか、それでいいのか。そういう考察の本です。・詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。・本当にありがとうございます。