尹錫悦 当選人側「日米韓共同軍事訓練はしない。日韓関係は正しい歴史認識が前提だ」

3月30日から、文在寅政府が、日米からの共同軍事訓練提案を拒否した、というニュースが流れました。初めて報じたのは意外とハンギョレ新聞だそうで(by聯合ニュース)、「米国と日本政府が最近、韓米日高位級協議過程で、三国が朝鮮半島水域で軍事訓練をすることを提案したが、文在寅政府がこれに同意しなかった」という内容でした。

記事にもよりますが、2月12日にハワイで開かれた日米韓3箇国外相会議で、米国のブリンケン国務長官と日本の林芳正外相はともに「朝鮮半島海域近くでの3箇国共同国軍事訓練」を提案したけど、韓国の鄭義溶(ジョンウィヨン)外交部長官が、これを拒否した、とのことです。

外交部側はノーコメントとしていますが、どうやら報道のほうに信憑性があるとされている雰囲気で、『尹政府では、共同軍事訓練も可能ではないだろうか』という話が出てくるようになりました。ご存知かと思いますが、文大統領には「3NO」があります。米国ミサイル防衛網に入らない、THAADの追加配置はしない、日米韓3角安保共助が、軍事同盟化することはない(日韓軍事同盟はない)。この3つです。

共同軍事訓練となると、それは今までの安保共助より明らかに一歩前進したものであり、文大統領の3NOとの相反する動きとなります。もし日米韓共同軍事訓練が実現すれば、いままでに比べて大きな方向転換になるわけです。だから、安保を重視する人たちからすると、『尹政府では、もしかして』とい希望的観測が出てくるようになったわけです。ですが、聯合ニュースの記事によると、尹錫悦当選人側は、この可能性をあっさり否定しました。「日韓関係の基本は正しい歴史認識」という言葉も、繰り返したとのことです。思ったより、米韓関係においても(さすがに文政府よりは進展があるとしても)大した変化は無いかもしれない・・そんな気もします。以下、<<~>>がソース記事からの引用部分となります。

 

<<尹錫悦大統領当選者側は31日、韓米日3角協力と関連し、「韓米日共同軍事訓練は、韓米日安保協力とは次元が異なる問題」という立場を明らかにした。キム・ウンヘ スポークスマンは、引受委員会ブリーフィングで、韓米日三角協力に対する尹 当選人の立場を問う質問に、「韓米日三角協力というのは、軍事訓練を言うのか、安保協力を言うのか」としながら、このように語った。

キム スポークスマンは「共同軍事訓練なら、安保協力ではなく軍事訓練段階に入るものだ」とし「新政府では、韓米日間に実質的かつ効果的に安保協力を成し遂げられる方案を検討することになると思う」と説明した。韓米日3国の間に、実質的に安保協力は強化するものの、3国が実際の軍事訓練を共にする段階には入らないという趣旨だ・・>>

 

キムウンへ スポークスマンは、「韓日関係改善の大前提は、正しい歴史認識だ」、「それが改善されないかぎり、日韓関係の安定的、未来志向的な持続は成し遂げられない」という立場も繰り返し明らかにした・・とのことです。また、日米が尹当選者側に軍事訓練の提案したことはない、とも。

そうですね、中国との関係を気にして、言葉のまま『訓練しない』と話しただけかもしれません。でも、私は心が曇っているせいか、『共同軍事訓練してやってもいいから、日本が(歴史関連で)韓国に配慮せよ』と言っているようにも見えます。そうでないと、ここで正しい認識がどうとかの話をする理由があるのでしょうか。

 

 

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