何度もお伝えした、ゼレンスキー大統領の韓国国会演説の件。国会でのヌルい（？）反応と武器提供拒否などが、ロシアメディアのヘッドラインで報じられたことはすでに過去エントリーでお伝えしましたが、もう完全に「道具」とされてしまったようです。
ロシアのある教授が、韓国国会での反応について、「ガラガラの席を見よ。彼らはロシア産キングクラブにもっと興味がある」、「アジアでの（ウクライナ事態に対する）関心は、こんなものだ。日本以外は」とツイートしました。以下、MBN、アジア経済、そしてオチ代行（？）として、チャンネルAから連続で引用してみます。MBNとチャンネルAは、「ロシアの宣伝にされてしまった」と書いています。以下、各紙、＜＜～＞＞が引用部分となります。
＜＜アルトゥーン・ルキン ウラジオストク極東連邦大学教授が、ゼレンスキー ウクライナ大統領の韓国国会演説の写真をリツイートし、「アジアがウクライナに関心が無いという、もう一つの証拠だ」と主張しました。ゼレンスキー大統領の演説に対する韓国国会の態度が、ロシア教授の宣伝素材として利用されたのです。「日本は例外」とも書いています。
もとのツイートは、ゼレンスキー大統領の国会オンライン演説当時、座席のあちこちが空いている写真を載せ、教授は掲載しながら「韓国国会は最低出席者数を記録した。空いている席を見ろ」、「韓国が国際社会の軍事的支援のおかげで生き残った。同様の脅威に直面した状況で、ゼレンスキー大統領は助けを要請しているが、多くの韓国政治家たちには聞こえていないようだ」と批判する内容のものでした・・（MBN）＞＞
＜＜・・イ・グァンジェ外交通商委員長は、議員たちの出席が低調だったことに対し、「午後６時に演説の約束があったけど、国会議員は5時には（※夕方の用事や退勤で）出かけるものではないか」とし「３党の代表と指導部が集まったことが重要ではないか」と説明した。一方、ルキン教授は去る10日にも、韓国でロシア産キングクラブの価格が下がって人気が高まっているという記事を共有しながら、「一般的な韓国人には、おいしいシーフードを手に入れることが、東ヨーロッパでのことよりもはるかに重要だ」と書いたことがある（アジア経済）＞＞
すでに昨日も書きましたが、「やらなければよかった」というのが、私の個人的な結論です。確かに、これはロシア側からするとかなりの好材料でしょうし、これならやって何の意味があったのか、と。不幸中の幸い、ほとんどのメディアが国会のスタンスを批判する記事を載せていますが、もし今が政権交代期でなかったら、こんなに多くのメディアが批判的な記事を出すことができただろうか・・そんな気もします。それでは、最後に、オチ代行として、チャンネルAを引用して終わりにします。
＜＜ゼレンスキー ウクライナ大統領、韓国だからって、相応の期待が大きかったのでしょうか。朝鮮戦争のときのような国際社会の助けが欲しいと、心から訴えました。しかし、韓国の国会議員たちは演説の場に来なかったし、聞きませんでした。「アジアが、関心がないという証拠だ」と、むしろロシアの宣伝道具にされてしまいました。外通委員長はこういう言い訳をしました。現地時間に合わせたせいで、議員たちは夕方時間なのであまり参加できなかった、と。どの政党も、大統領選挙の時は、ウクライナ大使を呼んで助けてやると、あれほど言ったのに。ゼレンスキー大統領は、ガラガラの国会を見て何を考えたのでしょうか＞＞
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