米軍が、韓国関連で、「原子力潜水艦は国の格(国の地位)のために持つものではなく、はっきりした理由が必要だ」と話しました。インド太平洋、いわば中国関連で、明確に運用目的を明らかにせよ・・という意味だと見るのが妥当でしょう。連合ニュース(10日)などが取り上げています。引用部分にダリル・カードルというなまえが出てきますが、これ、2025年11月17日にも本ブログで取り上げたことがあります。当時訪韓中だったダリル・カードル米国海軍参謀総長が、もし台湾でなにかあったら、韓国軍にもかならずや何かの役割があるだろう(それがどういう役割かは具体的に言及せず)と話しました。今回も、韓国側に対して「原子力潜水艦を運用する、明確な理由」があるべきだとしながらも、「その理由は、私たちが決めてやるものではない」としています。言い方などに、やはり何かの決まりごとなどがあるのでしょうか。2025年11月16日のソウル新聞の記事内容も、必要な部分だけ、引用してみます。<<~>>が各紙からの引用部分です。
<<・・米海軍が9日(現地時間)、韓国の原子力潜水艦(原潜)導入に関して、単なる象徴的なレベルではなく、なぜ必要なのかについての明確な目的が裏付けられるべきだという立場を明らかにした。韓国が昨年、米韓首脳会談を機に原潜建造協力を本格的に推進し、米側と後続の協議を続けている状況でなされた発言であり、注目される。米海軍関係者はこの日、ハワイの統合基地で韓国をはじめとするアジア・太平洋地域の取材陣と会い、韓国の原潜導入に関する質問を受けると「韓国は原子力潜水艦を保有すべき妥当な理由を見つけなければならない」と述べた。
同関係者は「韓国が単に国格の象徴(status symbol ※地位などを表すもの)のために原潜を購入するのであれば、それは間違った理由だろう」とし、「費用が途方もなくかかることだからだ」と説明した。続いて、過去にダリル・カードル米国海軍作戦部長が韓国の原潜導入推進に関して「韓国が近隣海域を一度も出ないのであれば、原潜は必要ないだろう」という趣旨で言及した事実を紹介した。そして「私たちがその理由を定めてやることはできない」とし、「韓国自らが妥当な理由を見つけなければならない」と強調した。
カードル部長は昨年11月の訪韓時、韓国の原潜推進について「その潜水艦が中国を抑止するのに活用されるだろうというのは自然な予測だ」と述べていた。また「韓国が原潜を自国周辺海域で運用し、その環境で韓国の潜水艦とともに私たちが活動することも十分に可能だ」との言及もなしていた。このような米海軍側の発言は、韓国の原潜保有が現実化するためには、朝鮮半島周辺での対北朝鮮抑止任務を超え、より広いインド太平洋海域での作戦参加の必要性や役割についての議論が伴わなければならないという趣旨と解釈される。また、同関係者はロシアの支援によって北朝鮮の潜水艦戦力が強化される可能性について「ロシアが北朝鮮を支援することは懸念される」とし、「相当な性能の潜水艦を多数保有するのであれば、相当な戦力になり得る」と述べた。
ただ、北朝鮮の潜水艦保有自体がすぐさま実質的な作戦能力を意味するわけではないとし、「これまでのところ、私たちが深刻に心配するような兆候は見られていない」と評価した・・・・韓国や日本など、米国以外の海外造船所で米海軍艦艇を修理・整備する問題については、「米国の外で私たちができることには法律的な制約が伴う」とし、「法が改正されない限り、常に限界があるだろう」と述べた(聯合ニュース)・・>>
<<・・先立って李在明大統領は先月(※2025年10月)29日、米韓首脳会談で原子力潜水艦の必要性をドナルド・トランプ米大統領に説明しながら、北朝鮮だけでなく中国についても直接言及したことがある。直後、大統領室は「特定国家の潜水艦を指したものではない」と火消しに乗り出したが、中国は外交チャネルを通じて韓国に懸念を表明した。カードル総長はただ、「韓国が自国の主権資産である艦艇を、国益によってどのように運用しても、米国が関与したり制限する事案ではないだろう」とし「韓国が原子力潜水艦を自国周辺海域で運用し、その環境で韓国潜水艦と共に私たちが活動することも十分可能だ」と付け加えた・・
・・カードル総長は最近、黄海構造物など中国の「灰色地帯挑発」に対しては、「そのような行動を放置すれば、時間が経つにつれ、そのような行動が『正常のもの』とされる危険がある」とし、一定の線を越える場合、韓国と共にしっかりと対応すると明らかにした。彼は「台湾有事の際、駐韓米軍や韓国軍が役割を果たさなければならないと思うか」という質問には、「強大国間の衝突が生じれば、戦力総動員に近い状況になる」とし、「具体的にどのような方式になるか言うことはできないが、明らかに一定の役割はあるだろう」と話した(ソウル新聞、2025年11月16日)・・>>
ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。
・皆様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2025年8月30日)<韓国リベラルの暴走>です。韓国新政権のこと、日韓関係のこと、韓国において左派という存在について、などなどに関する本です。・準新刊は<THE NEW KOREA>(2025年3月2日)です。1920年代、朝鮮半島で行われた大規模な社会・経済改革の記録です。原書は1926年のものです。・既刊、<自民党と韓国>なども発売中です。岸田政権と尹政権から、関係改善という言葉が「すべての前提」になっています。本当にそうなのか、それでいいのか。そういう考察の本です。・詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。・本当にありがとうございます。