理由はどうであれ、日韓豪NZ4ヶ国会談が『開かれなかった』とした趣旨の昨日の(一つ前の)エントリー、申し訳ございませんでした。ソース記事も『4ヶ国会談は難しい』というものでしたが、結局、日韓豪NZの4ヶ国会談は開催されました。同じく、4ヶ国会談は霧散したとするメディアは他にも多く、多分、直前まで発表が無かったのでは、と思われます。それとも、急に決まったのでしょうか。
私見ではありますが、その直後に日米韓首脳会談もありました。日米韓の場合は、2~3日前から開催のための調整が行われている、という記事が結構出ていました。日米韓でのことを気にして、韓国側が急に参加を決めた・・とか、そんな展開だった可能性もありますが、さすがに推測にすぎません。昨日のソース記事の「大統領室関係者の発言」などが変わるわけではないので、ブログ本文はあえてそのままにしておきました。もちろん、『結局、開催された』ことも追記しておきました。
で、ここからですが・・どれだけ記事を探してみても、それらの会談も含め、尹大統領が話した内容は、『北朝鮮問題』以外にはこれといって見当たりません。あとは極めてマニュアル的なものだけです。朝鮮日報(朝鮮BIZ)によると、岸田総理とも4回も会えた(晩餐会、4ヶ国会談、日米韓会談、NATO同盟国・会員国首脳会談で)とのことですが・・大統領室関係者は、日本側から伝わる内容からは想像もできないほど、楽観的なスタンスを示しています。
岸田総理が尹大統領と会って話したことで、『この人となら出来る』と分かってくれた(ように見える)、というのです。なんでエントリータイトルからして「ように見えた」と書いたかといいますと、大統領関係者が『岸田総理の表情からそう感じられた』と話したからです。あと、本ブログのコメント欄でもよく出てくる、「非常に厳しい両国関係を健全な関係に戻すために尽力いただきたい」などの発言は、記事には一切出てきません。以下、<<~>>で引用してみます。
<<・・尹大統領と岸田首相は29日(現地時刻)まで晩餐、AP4(韓国・日本・オーストラリア・ニュージーランド)首脳会談、韓米日首脳会談、NATO同盟国・会員国首脳会議など4回対面した。両首脳の最初の出会いは前日(28日)スペイン国王フェリペ6世が主催した晩餐で行われた。岸田首相が先にユン大統領に近づいて挨拶を交わし、事実上略式会洞に近い4分間対話を交わした。両首脳は一声で両国関係の改善の重要性に言及した。特にユン大統領は「(7月10日)参議院選挙が終わった後、韓日間懸案を早速解決して未来志向的に進む考えを持っている」と話した。
当初、NATO首脳会議をきっかけに韓日首脳会談が開かれると観測されたが、日本側が来月10日に実施される参議院選挙を控えて負担を感じたことが分かった。尹大統領がこれを控えめに言及し、選挙後の関係改善にスピードを出すという意志を明らかにしたのだ。 「未来志向的」という表現は、両国間の懸案の解決法を本格的に模索するという意味を示したものだとの観測も出ている。
岸田首相は「ユン大統領が韓日関係のために努力してくれることを知っている」と期待感を見せた。続いて「韓日関係がより健康な関係に発展できるように努力しよう」と両国関係の早急な正常化を再び強調した(※日本側の記事では『非常に厳しい両国関係を健全な関係に戻すために尽力いただきたいとの趣を話した』となっています)。
大統領室関係者はこの日、記者たちと会って、「私が見たところ、ボトムアップではなくトップダウン(※首脳が決める)の雰囲気だ。両国共に、首脳同士では問題を解決する準備がもう出来ているいうことだ」とし、「残された課題は、各省庁がどれほど心を開き、率直な対話を発展させるかだ」とした。この関係者は岸田首相の反応について「選挙を控え、韓国と会話(会談)した場合、国内政治的に負担があるのではなないかと悩んでいた首相が、韓国大統領を(現場で)見て、話を聞いて、選挙が終わった後ならいくらでも会って実務協議で解決していく姿勢になっているということを、日本側が悟ったようだ」と解釈した。続いて「私たちも日本側が慎重しすぎるでのではないかと思ったが、日本の首相を見ると、かなり開放的であり、韓国に対して期待も大きく、うまくやっていきたいとする熱意が、表情から感じられた」と伝えた・・>>
ソースは『表情』・・といったところでしょうか。いや、そう見えたなら別にいいけど、普通に『良い雰囲気で会話できた』ぐらいにしておけばいいものを、なんでここまで話すのか、よくわかりません。例の「健全な関係に戻すため尽力を」「官房副長官会見」で検索してみると例の総理の発言もすぐヒットしますが、どう聞いても尹大統領のほうに『そんな努力を要望します』なニュアンスにしか見えません。そんなところを報じる記事は、読んだ記憶がありません。たまたま私が読んだ記事がそうだっただけかもしれませんが・・
あと、「表情」で一つ思い出したことがあります。パク・チウォン国家情報院長が菅総理を表敬訪問したときのことです。あのとき、新しい日韓パートナーシップ宣言を提案したと言われています。あのとき、パク院長は記者たちに、『菅総理はずっと笑顔だった。マスクをしておられたが、ハッキリ分かった』と話しました。一応、それを肯定的に受け止められたとする根拠(のようなもの)にしたわけです。パク院長の場合、本件の大統領室関係者のように直接的には話しませんでしたが・・ 結果的に、それから何もありませんでした。
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