8月の訪日韓国人観光客、177万人・・海洋放流の後にも日本旅行予約は33%増加

8月に日本を訪れた韓国人観光客の数が、177万7000人だったことが分かりました。これは、今年になってもっとも多い数値です。8月基準で見ると、最高記録の2018年の8月の190万人ほどではないものの、2019年8月の150万人を上回るもので、2番目の記録となります。デジタルタイムズなどが報じています。個人的に、明らかに現在の社会雰囲気とは真逆の動きであり、もっと大きく取り上げられてもいいと思いますが・・あまり話題にはならないでいます。他にも、朝鮮日報の場合「関連集会に出てくる人の数がどんどん少なくなっている(同じ集会で7000人→6000人→2000人)という記事も載せており、水産物消費も前と変わらない、むしろ増えているというデータも出ています。でも、やはり大きな話題にはならないでいます。

調査機関にもよりますが、各種世論調査データを見てみると、約6割~8割の人が処理水海洋放流の「影響」を批判していることになっていますので、これらの数値は、あきらかに不思議(?)現象です。世論調査などでは、『義務的に』そう答えているのでしょうか。そう答えるのは義務で、旅行で遊ぶのは権利だから別にいいだろう、とでも思っているのでしょうか。7月、海洋放流を批判する国会決議案を発議した「共に民主党」のキムヨンジュ国会副議長が、国会本会議中に知人と北海道旅行に関するメッセージをやり取りしたことで、話題になったことがあります。最近、韓国メディアの記事のほとんどが処理水関連であることを考えると、副議長と同じ現象が、広範囲にあらわれているとも言えるでしょう。

 

こういう話が出ると、観光客本人たちはこう答えたりします。「前に予約しておいたので『仕方なく』来た」、と。それもまた、そう答えないといけないという考えによるものかもしれませんが・・実際、放流が始まったのが8月24日だから、8月の観光客データにあまり影響しなかった可能性もあるにはあります。でも、もう少しデータを見てみると、そうじゃないことがよく分かります。8月30日のソウル新聞の記事を見てみると、24日に放流が始まってから、日本旅行予約は33%も増えました。ソウル新聞が大手旅行会社などから25~29日の予約分を調べ、その直前分と比べた結果です。円安の影響もあるし、9月28日から秋夕(チュソク、旧暦お盆)連休が始まる影響もあるでしょうけど、当時、韓国メディアがどれだけ大騒ぎをしていたかを考えると、おもわしくない意味で不思議です。以下、各ソース記事を<<~>>で引用してみます。

 

<<・・8月、日本を訪れた旅行客が今年最も多かったと集計された。8月基準では2番目に高い水準であることも分かった・・・・10日、仁川空港公社の統計によると、8月訪日旅行客は177万7000人と集計された。これは8月基準、2018年8月(190万8000人)以後、歴代2番目に多い・・・・今年1月に133万3000人を記録した日本路線旅行客は、2~5月に130万~140万人台を維持したが、6月に入って152万9000人、7月に173万9000人など休暇シーズンが近づき、ますます増えた。 先月には7月より4万人余りが増えた。新型コロナ直前と比べても今年が多い。2019年8月には150万2000人で、今年はこれより約18%ほど増えた・・

・・先月、日本政府が放流を開始し、一部では日本旅行客数が急減するという観測が出ていた。全体の海外航空需要が現象するだろうという見通しも慎重に提起されていた。環境保健市民センターと環境運動連合海委員会が最近調査したアンケート調査によると、回答者1000人のうち64.6%が「日本旅行をしない」という提案に参加すると答えていたためだ(デジタルタイムズ)・・>>

 

<<・・海洋放流が始まってから、むしろ国内消費者の日本旅行予約率が増加したことが分かった。(※8月)30日、ハナツアーなどによると、放流開始翌日の25日から29日までの予約人数が、直前4日間に比べて33%増加したことが分かった。ハナツアー関係者は「日本旅行予約がむしろ増加したことが分かった。放流を理由に日本にいかないなどの影響はないと見ている」と話した(ソウル新聞)・・>> 

 

 

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