韓国シンクタンク「米国内で、韓国に対する信頼そのものに問題が発生しています」

本ブログで取り上げた情報だけでもそこそこの分量になると思いますが、米韓の間で、いろいろと意見の不一致が起こりつつあります。ある問題が発生し、それが解決される前にまた別の問題が起こり、さらには同じ案件で重複する形で問題が起こり、それが積もって、統一部長官の発言などを経て「噴出」される段階に来ています。韓国政府の対応は、「何が問題なのかわからない」の一点張りです。ここで間違えれば、いわゆる「自主派」全体の問題になるかもしれないからです。そんな中、チャンネルA(5月1日)に、毎月米国を訪れるというシンクタンク研究員が伝える「米国現地の雰囲気」が報じられていたので、今日、取り上げてみます。結論から言うと、「去年までは、ほぼ忘れ去られた存在だった(原文ママ)」とのことです。今年になってから、米国側の人たちから韓国関連の質問を受けるようになりましたが、基本的に「思わしくないこと」すなわち安保とか、米国企業への不当な待遇とか、そんなものばかりだそうです。

原子力推進潜水艦も、韓国側で期待されていることとは異なり、「米国内で」「韓国が米国に造船業関連投資を行った場合に限って」行われるだろう、とも。引用部分の最後が傑作(?)で、韓国内の米国専門家たちは、「韓国と米国の関係はまるで夫婦のようで、喧嘩するときもあるけど大丈夫だ」という認識を持っている、とのことです。いまは状況は思わしくないけど、あまりにも多くの部分で繋がっているため、結局は仲良くなる、と。しかし、この研究員は、「夫婦というのは、いつでも別れることができる仲だという見方もできる」としながら、「米国内では、韓国に対する信頼そのものに、問題が発生しつつある」と指摘しています。以下、<<~>>で引用してみます。




<<・・「1年前だけでも、韓国はアメリカから忘れられた存在のようでした」。毎月、米朝野の人たちと会っているチョビヨン世宗研究所研究委員に、「米韓関係に問題の兆候が初めて捉えられた時点は、いつなのか」と聞いたら、そのような言葉が返ってきました。「昨年までだけでも、米国の専門家からは、韓国より中国に関連した質問を主に多く受けました」というのです。米国の主な関心事は「中国牽制」であり、韓国はこのためのパートナー国家という認識が強かった、ということです。ところが、今年1月を起点に韓国に対する質問が多くなったというのが研究員の説明です。彼女は「去る1月から『クーパンがロビーを一生懸命しているけど、真実は何か』と尋ねるアメリカ朝野の人が増えた」と伝えました。韓国政府が米国企業のクーパンを不当に扱っているのではないかと気になったということです・・

・・研究員が2月に米国ワシントンDCを訪れた時、鋭い質問が多くなりました。トランプ内閣で名の知れたある共和党の人が、席に座るやいなや、研究員に「韓国で、対米投資の履行に進捗があるのか。韓国議会が対米投資特別法を通過させる意向があるのか」と質問したというのです(※そのあと、いろいろありましたが、通過しました。ただ、まだ具体的にプランが出ているわけではありません)。韓米は昨年11月、共同説明資料を通じて対米投資と韓国の原子力推進潜水​​艦導入、原子力利用権拡大などを発表したが、後続の交渉は開かれていません。研究員は、自らが出会った米国共和党の人たちの発言を取り上げ、安保交渉をめぐる「韓米の見解の差」を伝えました。




「米国共和党の人たちは、『党内部で、韓国の原子力推進潜水​​艦それ自体に反対する人はいない』と言いましたが、『それは米国で建造することになるし、それも韓国が造船業関連投資を展開した場合にのみ、可能なシナリオだ』とも説明しました」という。研究員はまた、李在明政権の対中国の歩みが、今後、米韓関係を左右する要素だと見ていました。「米国側の人たちは、韓国(李大統領)が中国の潜水艦に言及し、韓国に原子力推進潜水艦が必要だという主張を繰り広げたことは肯定的に評価するものの、それ自体が中国への対立意思を示したわけではないと考えています」・・

・・研究員は、当時会ったもう1人の米国共和党の人も「米国は、韓国を相手に赤字だという認識を表わした」と伝えました。「対米投資の遅れが安全保障交渉に影響を及ぼしているだけに、安全保障交渉のためにも韓国政府が対米投資に対する確信と期待を与えなければならないという声が強かった」と明らかにしました・・・・研究員が3月に米国を訪れた時、米・イラン戦争が真っ最中でした。当時出会った米国内の安全保障専門家たちは、研究員に全員が同じ質問を投げたと言います。「韓国はアメリカのために何ができるのか」・・・・3月には韓国の韓米連合訓練も話題でした。これに先立ち鄭東泳 統一部長官は「連合訓練の縮小」を主張しました。研究員は「訓練縮小発言に対する米国軍関係者の怒りは、思ったより大きかった」とし、駐韓米国大使候補としても取り上げられた米陸軍司令官出身者の言葉を伝えました。中国を取り上げ、「韓米連合訓練の縮小は『ありえないことだ』」と強く話た、というのです。

「韓米連合訓練は、もうこれ以上、北朝鮮だけを牽制する訓練ではないということです。中国が黄海に進出しようとしているのに、、連合訓練を強化するなら分かるけど縮小するなんてありえない、と」。この人は「駐韓米軍の立場からすると、韓米連合訓練は軍人の進級とも直結した問題」とし「韓国が一方的に訓練規模を減らし、訓練条件を保障してくれなければ、循環勤務をする米国軍人のキャリアにもクリティカルになる」と話したそうです・・・・国内の米国専門家たちは、しばしば韓米関係を夫婦関係にたとえて言います。あまりにも接触面が広いので、葛藤が激化することもあるけど、結局は何事もなかったかのように和解する、と。しかし、研究員はこのような楽観論を警戒しなければならないと強調しました。「米国内で、韓国に対する信頼が崩れ始めた雰囲気を体感できます。夫婦はいつでも、心を決めれば別れることができる関係ではありませんか」(チャンネルA)・・>>

 




ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。

・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
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   ・様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2025年8月30日)<韓国リベラルの暴走>です。韓国新政権のこと、日韓関係のこと、韓国において左派という存在について、などなどに関する本です。・新刊は<THE NEW KOREA>(2025年3月2日)です。1920年代、朝鮮半島で行われた大規模な社会・経済改革の記録です。原書は1926年のものです。・刊、<自民党と韓国>なども発売中です。岸田政権と尹政権から、関係改善という言葉が「すべての前提」になっています。本当にそうなのか、それでいいのか。そういう考察の本です。・しい説明は、固定エントリーをお読みください。・当にありがとうございます。