韓国李在明大統領「なんで信用が低い人は金利が高いのか。これは間違っている」

家計債務関連で面白い(?)動きがあったので、取り上げてみます。李在明大統領が、「信用(借り手の返済能力や信頼性など)が低い人は高い金利で金を借りなければならず、余裕のある人(信用が高い人)は低い金利で金を借りることができる。これは間違っている」と主張しました。ノーカットニュース(8日)など多くのメディアが大きく取り上げています。金容範 大統領府政策室長という人がこの大統領の発言を広げています。この前の鄭東泳統一部長官の発言と同じく、大統領と近い人が「一緒に盛り上げる」パターンです。最近、多くの案件で見られる、「間違った平等」だと言ってもいいでしょう。この場合、高い信用を維持するために努力してきた人たちのことは考えられておらず、「平等のようななにかのイメージ」で偽装しているものの、本当に重要な「公正」は考えられていない、見方にもよりますが共産主義のような間違った主張にすぎません。でも、韓国では大統領の言葉がものすごい力を持っています。

民間金融圏(銀行など)は、この言葉から逃れることができないでしょう。前の尹錫悦大統領も、銀行の人たちを集めて「中央銀行が金利を上げたからってなんで金利を上げるのか」という無茶な主張をしたりしました。今回はもっとパワーアップ(ダウン?)した主張だとも言えます。そういえば、この前も韓国青年層の「休んだ」を紹介したばかりですが、一部の業種の好況でデータ上の数値は良くなっているものの、生活の負担は何も変わらず、家計債務は、その「負担」の慢性的な原因の一つでした。そのための「経済政策」のつもりでしょう。一部では、政府がやるべきこと(信用が低い人たちへの支援など)を、民間に背負わせようとしているだけだ、という話も出ていますが・・はてさて。ホテル経済論に続き、これは信用無用論とでも言いましょうか。以下、<<~>>で引用してみます。




<<・・「なぜ最も余裕のある人が低い金利を享受し、最も必要とする人たちが最も高価な利子を出さなければならないのでしょうか(金容範 政策室長が引用した李在明大統領の発言)。低信用者に冷たい金融圏の融資問題を直撃した李在明大統領の発言に続き、大統領府政策室長も「ひどすぎる金融」と問題意識を表明したことで、金融当局も動き出した。低信用の借主がより高い金利を負担するように設計された現行の信用評価体系と、融資市場構造を見直して、代替案を模索してみることにしたのだ。大統領府が明らかな問題意識を持って、強いドライブをかける状況に、金融圏ではこれに関する言及を控える雰囲気だ。しかし、それでも低信用者が高い融資費用、すなわち利子を払うようにしてきた長い原則を、無理に覆す場合、むしろ与信(※貸出など)が萎縮するなど、市場が歪んで金融圏の健全性に問題が生じる可能性があるという懸念が出ている。

李大統領は6日、国務会議で、金室長が最近SNSに上げた文について言及し、「間違ったことではない。進めるべきだ」と呼びかけた。金室長はこれに先立ち、もっとも苦しい人に対してもっとも厳しい金融システムを言及し、「危険は連続的なのに、金融はそれを容赦なく断ち切ってしまう」。その境界の外に追い出された人たちは、さらに高い費用を払って境界の外をさまよう」とした。それとともに「銀行が(低信用者ローンなどに伴う危険の)「回避」を合理的な選択だと信じる仕組みを変えなければならず、古い信用評価という枠組みを果敢に広げなければならない」とし「いつまで過去の延滞記録やカード履歴だけ見つめているのか。人々は毎日の消費や納付、プラットフォームの活用などで多くの人生の信号を作っている」とし、制度再設計の必要性を強調した。




これまで金融の公共性を強調してきた李大統領が金室長の意見に答える形で力を与える一方、金融当局などのシステム再点検と改善に、再度圧力をかけたものと解釈される・・・・資本市場研究院のイ・ソンボク先任研究委員は「簡単に投げられない問題なのに、重みをもって慎重に話題に上げた」とし「これまで銀行が「安全な営業」を超えて、過度に保守的な側面があっただけに、この時点で振り返る必要がある問題」と評価した。金融委員会と金融監督院は、これに内部役員を中心に意見を集めながら、可能な代替案を模索していると伝えられた・・・・業界の別の関係者は「信用評価、融資制度自体を直すのは、政策のパラダイムを変えなければ不可能なことだけに、当局が決定する次第だろう」としながらも「延滞率と健全性に問題が生じる副作用は、結局、金融圏が背負わなければならないことだ」と話した。

信用評価体系の改編によって利子策定など方式が変わると、結果的にリスク負担を負わなければならない金融圏であり、むしろ与信の供給不足のような歪みが現れる可能性があるという懸念も出ている。高麗大学経済学科のカン・ソンジン教授は「政府が中・低信用者に低い金利で融資を供給するために資金を使うのは望ましいと見ることもできるが、そのリスクを民間に背負わせるのは、市場を歪曲させる可能性があり、好ましくない」とし「この問題は政策資金や社会福祉資金など、政府がやるべきだ」と話した(ノーカットニュース)・・>>

 




ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。

・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
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