この話、懐かしいな・・ということがあったので、取り上げてみます。ドラマについての話ですが、本ブログで書く内容は「ドラマそのものについての内容」すなわち面白いのかどうか、完成度がどうなのか、そんな内容ではありません。そんなことを書くブログでもないし、このドラマを見ていない、そもそも基本的に映画とアニメしか見ないので、書けるはずもありません。その点は注意してください。ちなみに最近は「とんがり帽子のアトリエ」が好きです。YOUTUBE配信の聖闘士星矢も見てますが。で、それなら書きたいこと、取り上げたいことってなんなのかといいますと・・「千歳」「万歳」の議論です。ご存知の方も多いでしょうけど、朝鮮半島の国は長い間「皇帝」を名乗ることができませんでした。皇帝が名乗れたのは、日清戦争の結果、朝鮮が独立でき、大韓帝国になってからです。
長い間、公式記録が残っているのは高麗時代からだ・・という話もありますが、朝鮮半島の国は中国とは「格」が違うものを使うしかありませんでした。結構多いですがその中でも(韓国のネットなどで)有名なのが、「千歳」です。「万歳」はもともと皇帝にだけ使う言葉で、諸侯国の王など「地方政権の責任者」のような立場の王に対しては、「千歳」を使いました。日本ではまずあまり聞かない言葉ですが。また、もう一つ本件と関連するものを紹介しますと、「旒(りゅう)」です。旗のなびく部分(はたあし)を意味する字ですが、ここでは、冠の飾り、あれ、三国志やキングダムなどにもよく出てきますね、糸で玉を繋げて、それを飾りとして「冠から垂らす」飾り、あれを意味します。皇帝は「りゅう」の玉の数が12個、諸侯国の王(など)は9個でした。すなわち、ちょっと短かったです。
これが付いている冠を、中国や韓国では冕旒冠と言います。十二冕旒冠、九旒冕冠、など。ちなみに、韓国ではイエス・キリストの「棘の冠」も、ガシ(棘)冕旒冠と言います。今回、「21世紀の大君夫人」というドラマが問題になっています。仮想の世界を描いた内容で、21世紀でも立憲君主制になっているという時代背景だそうです。そのドラマの最終回で、主人公が王に即位するシーン(見てないので詳しくありませんが、主人公が王の儀典を受けるシーン)が出てきますが、そこで臣下たちが「千歳」と叫び、王の玉の飾りも9個だった、とのことでして。
そこでネットなどでは「すでに大韓帝国から皇帝を名乗っていたのに、21世紀でなんで諸侯国のままなのか」という問題指摘が相次いだ・・ということで、ドラマ制作側は公開的に詫びし、修正を約束した、とのことです。台本などを販売していたようで、予約購入した人たちには該当部分を自分で修正できるようにシール(笑)も配布する、とかなんとか。日刊スポーツ(17日)はこう伝えています。以下、<<~>>が記事からの引用です。
<<・・これに先立って「21世紀の大君夫人」では、大君が即位する場面で臣下たちが「千歳」を叫ぶ演出が登場し、議論が起きた。「千歳」は、皇帝国に属する国で使われる表現で、自主独立国の象徴である「万歳」とは異なる意味を持つ。これに大君が皇帝の「十二冕旒冠」の代わりに、臣下の官服とされる「九旒冕冠」を着用した設定まで加えられ、批判が続いた。議論が大きくなると、制作陣は「劇中の即位式の場面で、王が「九旒冕冠」を着用し、臣下達が「千歳」と珊瑚する演出が、韓国の自主的地位を傷つけたという視聴者たちの指摘を重く受け入れている」と謝罪した。続いて「朝鮮の礼法がどのように変化したかを十分に検討できず、発生した問題」と頭を下げた(日刊スポーツ)・・>>
言い換えれば、世論は朝鮮時代には王が臣下の礼を取っていたことを「知っていた」わけです(笑)。独立運動の象徴のようになっていて、いまでも普通になにかいいことがあると普通に叫ぶ「マンセー(万歳)」という言葉。それが使えるようになったのは、実は日本のおかげであった・・昔は、使いたくても使えなかったこと。そこまで知っているのかどうか、知っていながら「知ってはいけない」としているのか、そこまでは知らないのか。この千と万の話は、多分、いつまでも続くでしょう。
ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。
・皆様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2025年8月30日)<韓国リベラルの暴走>です。韓国新政権のこと、日韓関係のこと、韓国において左派という存在について、などなどに関する本です。・準新刊は<THE NEW KOREA>(2025年3月2日)です。1920年代、朝鮮半島で行われた大規模な社会・経済改革の記録です。原書は1926年のものです。・既刊、<自民党と韓国>なども発売中です。岸田政権と尹政権から、関係改善という言葉が「すべての前提」になっています。本当にそうなのか、それでいいのか。そういう考察の本です。・詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。・本当にありがとうございます。