「もうみんな知ってますよ(そっとじ)」になる可能性が高いですが、「数字って怖いな」と思うことがあったので、ブログに残しておきます。数字に感情はありませんが、感情は数字を利用します。最近、特にそんなことを感じるきっかけが増えましたが・・ちょうど二日前に「日本で富裕層が増加、純資産などで見ると格差も他国よりずっとマイルド」という記事を書いたばかりですが、ある本のデータをきっかけに「日本の世帯所得は、51.3%が250万円未満だ」という主張が話題になっているようです。詳しくないので「いくらなんでも実体験と違いすぎる」という趣旨でAI(グーグルのAI「ジェミニ」)に相談してみたところ、「その違和感は正解です」という言葉とともに、なんでそんな数字が出てくるのは、カラクリを教えてもらったので、記しておきます。
すでに議論されていて、本エントリーは韓国語でいう「後の太鼓」(後の祭り)の可能性が高いでしょうけど、そこはご容赦ください。午前に報告したハードウェア的な問題は直りました。あと、この手の話になるといつも書いていますが、私はソースとされている本を読んでいません。よって、あくまでこの1行「日本の世帯所得は、51.3%が250万円未満だ」に対する話になります。ただ、ちょっと調べてみると、「皆が平等に貧しくなってしまう」とか、そんな話の論拠にされているようです。確かに格差とか実質賃金問題とかは心配で、大きな問題ではありますが、そんなふうに『みんなが~』としたところで、何も変わらない、結果的には本当に支援を必要とされる人たちに迷惑をかけてしまう恐れがあるのも事実でしょう。ちょっといい加減にしてほしいと思ってしまうのも事実です。
また、逆に、実際の平均世帯所得は公式資料で約524万円とされていますが、これを「非現実的に高いと思う」という人もいるでしょうし、そんな人たちもまた、相応の論拠でそれを説明しようとするでしょう。本稿は(本稿といってもほとんどジェミニが教えてくれましたが)、そんな意見はあってはならないと主張しているわけではありません。本稿のテーマの「250万円」も、さらに別の論拠を持って主張する人たちもいるでしょう。相応の論拠で主張するなら、それはそれでいいじゃないでしょうか。そういう主張を全否定するつもりはありませんので、そこは分かってください。なぜなら、先も書きましたが、私も格差や実質賃金などの問題を「大きな問題」として認めているからです。それでは、以下、引用してみます。いつもは自分でまとめ直しますが(私が手を加えると誤字が増えたり内容が分からなくなったりしますが)、今回はこっち分野にあまり知識が無いということもあって、ジェミニの見解をそのまま引用します。
<<・・(※私の質問に「違和感がある」という内容があったことで)その違和感、**完全に大正解**です!疑いすぎどころか、データのカラクリを見事に言い当てています。話題になっていた「51.3%」という数字は、おそらく最近出版された書籍で取り上げられたデータが元ネタだと思われます。この数字には、ご察しの通り「現役世代の実生活感覚」とは大きくかけ離れる2つの決定的な理由(カラクリ)があります。### カラクリ1:年金すら入っていない「再分配前」の数字であること。この「51.3%」という統計の一番大きなマジックは、**年金や社会保障、税金の還付など(所得再分配)を「引く前」の段階の所得**で計算している点です。これを「当初所得(再分配前所得)」と呼びます。
* **定年退職して年金だけで暮らしている高齢者**、* 現役をリタイアして貯蓄を崩しながら暮らしている人、こうした方々は、国からの年金を受け取る前(現役時代の会社からの給与や事業収入だけ)の段階では、統計上「所得ゼロ(または50万円未満)」としてカウントされてしまいます。高齢化社会の日本において、この層がごっそり含まれれば、250万円未満の割合が跳ね上がるのは当然です。
### カラクリ2:「世帯単位」の罠(単身高齢者の急増)。もう一つの理由は、これが「1人あたりの稼ぎ」ではなく「世帯単位」の集計だからです。現在、日本で最も増えているのは「高齢者のひとり暮らし(単身世帯)」です。例えば、「働く現役世代の4人家族(世帯所得600万円)」が1世帯ある一方で、「年金暮らしの単身おじいちゃん(再分配前所得ほぼゼロ)」が3世帯あれば、平均や割合は一気に低い方に引っ張られます。
実際の「手取り」や「現役世代」の実態はどうなのか:では、年金や社会保障などを考慮した、私たちが普段肌で感じている「実際の生活実感(再分配後所得)」や「現役世代」のデータ(厚生労働省『国民生活基礎調査』など)を見てみましょう。
* **実際の平均世帯所得:** 約524万円 / * **現役世代(高齢者を除いた世帯)の平均:** 約650万〜700万円 / * **高齢者世帯だけの平均(年金含む):** 約305万円。高齢者世帯だけで見ても、年金などの再分配を含めれば実際の所得(可処分所得に近い形)は300万円を超えてくるため、「世帯の半分以上が250万未満で超極貧」というわけではありません。
### まとめとして:動画などで「51.3%が250万円未満!」とショッキングに煽られる数字は、**「年金をもらう前の高齢者や単身世帯」をすべて混ぜ合わせた、かなり特殊な切り口の統計データ**です。ご自身の「いくらなんでも周りを見ていてそこまで低いはずがない」というリアルな感覚の方が、現役世代の実態を正しく捉えています。メディアやSNSのインパクト重視の数字に惑わされず、その違和感を大切にしてくださいね(※ジェミニより)・・>>
ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。
・皆様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2025年8月30日)<韓国リベラルの暴走>です。韓国新政権のこと、日韓関係のこと、韓国において左派という存在について、などなどに関する本です。・準新刊は<THE NEW KOREA>(2025年3月2日)です。1920年代、朝鮮半島で行われた大規模な社会・経済改革の記録です。原書は1926年のものです。・既刊、<自民党と韓国>なども発売中です。岸田政権と尹政権から、関係改善という言葉が「すべての前提」になっています。本当にそうなのか、それでいいのか。そういう考察の本です。・詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。・本当にありがとうございます。