韓国李大統領「青年が創業する国へ」・・青年雇用問題を「創業」へ転換か

本ブログだけでも結構な数を取り上げたと思いますが、韓国では若い層を中心に雇用問題が深化しています。政府や自治体による高齢層への「仕事ばらまき」が雇用としてカウントされ、「ただ休んだ」と言われる「これといった理由なしに経済活動・求職などをしない人たち」が青年層だけで数十万人を超えていることなどから、全体の雇用率・失業率は問題ないように見えますが、実は「雇用ショック」というキーワードがちらほら、そんな状況です。そもそも、就職がちゃんとできる状態なら「一発主義」投資がここまで問題になることもなかったでしょう。そんな中、李在明大統領が、「まだまだ青年雇用がくるしいじょうきょう」としながら、「創業中心の国家にならないといけない」と話しました。アジア経済(4日)などが報じています。創業による経済・社会発展はもちろん良いことですが、なんか、前に「仕方ないから」を付けたほうが、もっと説得力がある気もします。「仕方ないから、創業中心の国家にならないといけない」、とか。

というか、「2次創業(退職してから自営業者になる)」ブームの結果、いまの自営業問題があるわけですが・・それに、実はこれ、2008年~2012年にもまったく同じことがありました。大企業中心政策を進めていた李明博政権ですが、良質の雇用が増えず、結局は「これからは創業だ」という政策を掲げ、大規模創業支援などを行いました。当時、韓国の高速道路休憩所(日本のサービスエリアのような場所)には、青年たちが創業した屋台のような店がいっぱい増えたりしました。全部どっかに消えてしまいましたが。韓国日報(2008年6月12日)、ニューシース(2011年4月29日)などから、ちょっとだけ当時のニュースも引用してみます。そういえば、朴槿恵大統領の創造経済というのも、ひょっとすると創業を支援するものだったかもしれません。あれは、担当の長官(大臣)候補者すらも「創造経済が何なのかよく分かりません」と話したりしましたが。懐かしいですね。地下経済の陽性化、想像経済などを掲げていて、本ブログ・・というか日本のネットでは「想像経済」「妖精化」などの言葉が流行ったりしました。以下、<<~>>で引用してみます。




<<・・李在明大統領は4日、青年雇用の状況が依然として厳しいとして、既存の政策の枠組みを超える革新的な雇用対策を用意するよう注文した。人工知能(AI)の拡散によって企業の雇用余力が減り、雇用の質も低下している状況において、青年たちが自ら新しい雇用を生み出せるよう、大韓民国を「創業中心国家」へと転換すべきだと強調した。李大統領は同日、雇用労働部・中小ベンチャー企業部・公正取引委員会の業務報告の冒頭発言で「青年雇用の状況は依然として良くない」とし、「青年が望む良い雇用が拡大するよう、既存の枠組みを超える革新的な対策を用意してほしい」と述べた。

李大統領はAIを中心に産業と雇用の構造が急速に変わる中、既存企業への就職だけでは青年雇用問題を解決することが難しくなっていると診断した。李大統領は「産業の形態が変わり、良い企業に雇用される雇用の割合が徐々に減っており、雇用の質も落ちている」とし、「特に人工知能が一般化すれば、こうした傾向はさらに深刻になるだろう」と述べた。続けて「良い雇用を探す需要はどんどん増えている」とし、「結局は創業で突破しなければならないのではないかと考えている」と明かした。そして「大韓民国が創業中心国家へと大転換しなければならないようだ」と強調した(アジア経済)・・>>




<<・・李明博大統領が29日午前(※ニューシース2011年4月29日「李明博大統領、青年創業促進を強調」より)、ソウル市中区筆洞(ピルドン)の東国大学創業保育センターで開かれた第85回国民経済対策会議で、青年創業の促進を強調している・・>>

<<・・政府が今年の下半期から35歳以下の青年層に対し、最高5,000万ウォンの創業資金融資保証を行う。これにより、今後5年間で15万件の雇用を創出する計画だ。政府は11日、李明博大統領の主宰で開かれた「第1回中小企業成功戦略会議」で、このような内容の技術創業活性化対策を発表した。まず、35歳以下の創業予定者が銀行などで10年未満の長期資金を借り入れる際、信用保証基金が創業企業1社あたり5,000万ウォン以下を保証する予定だ。年間5,000社への保証を行う基準を用意している。今年の下半期に1,000億ウォン、来年に3,000億ウォンを保証する方針だ。

金融委員会の関係者は「職のない青年創業者は銀行から融資を受けるのが容易ではない状況を考慮したもの」と特例保証制度の導入背景を説明した。政府は青年失業者を対象に創業を積極的に誘導し、今後5年間で15万件の雇用を創出するという抱負も掲げた。中小企業庁は創業予定者が優れたアイデアさえ持っていれば創業できるよう、創業の全過程を一括支援する「アイデア商業化センター」を設立することとした(韓国日報、2008年6月12日、過去記事は特に日付に注意してください、特記されてないものだけ、今年今月の記事です)・・>>

 




ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。

・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
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   ・様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2025年8月30日)<韓国リベラルの暴走>です。韓国新政権のこと、日韓関係のこと、韓国において左派という存在について、などなどに関する本です。・新刊は<THE NEW KOREA>(2025年3月2日)です。1920年代、朝鮮半島で行われた大規模な社会・経済改革の記録です。原書は1926年のものです。・刊、<自民党と韓国>なども発売中です。岸田政権と尹政権から、関係改善という言葉が「すべての前提」になっています。本当にそうなのか、それでいいのか。そういう考察の本です。・しい説明は、固定エントリーをお読みください。・当にありがとうございます。