久しぶり・・な気がしますが、韓国の「廃紙(古紙)拾い」高齢者たちの関連話題です。いつもの、「市長など有名人が、一緒にリヤカーを押して(手伝う演出)写真を撮る」イベントがいろいろあったようですが、久しぶりに何人いるのかの内容もあったので、取り上げてみます。地域にもよりますが、韓国(ソウルあたり)の場合、夏に暑いのは日本(東京あたり)とあまり変わりません。去年、首都圏あたりで40℃超えるとか超えないとかそんなニュースが話題でした。冬は日本(東京あたり)が圧倒的に温かいですが。そんな中、久しぶりにこのニュースが出たわけですが・・前からこの件を追ってきたこともあって、「自治体の調べによる数字と、市民団体などが主張する(実際に民間団体が支援などをしている)数字とあまりにも差がある」という指摘は、前から何度も目にしてきました。個人的に、新型コロナもあったし、政府が高齢者向けの「簡単なお仕事」をばらまいていることもあって、さすがに数は減っているのでは・・と思っていましたが。
事実、かなり減ったようで、全国で「古紙拾い高齢者」は訳1万5千人だそうです。ちょっと減りすぎですね。2010年あたりまで「170万人」と言われていましたが(笑)。さて、これが本当に減ったならいいですが・・どうでしょうか。2017年5月11日、この件を大きく取り上げたクッキーニュースの記事を見ると、古紙拾いは170万人規模で、これは古物商(実際にその古紙を買い取る店)が出したデータに基づくもので、統計庁も概ねその数に同意している、という話が出てきます。「これは前からそうですが、道を歩いていると、古紙を拾うお年寄りをよく見ます。実際に、こうして生計を立てている人はどれぐらい多いのでしょうか」、「全国古物商連合会は、全国的に古紙拾いのご老体は170万人だと推算しています。 統計庁の調査も同様です。私たちが考えるより、多くの人たちが街で生計をかけてこの仕事をしているのです」、などの内容です。
しかし、いつからか、各メディアの報道には、「1万5千人」「2万人ぐらい」と、急に少なくなった数字が出てくるようになりました。そして、2026年の記事でも1万5千人となっているからちょっと反応に困ります。1万5千人を超えてはならないという何かの内部ルールでもあるのでしょうか。一例として、2023年12月28日のKBSの記事を見ると、「全国に4万5千人」「来年から全国自治体が本格的に調査を行う」となっています。全国で本格的に調査するなら数が増えるはずなのに、それからも「1万5千人」「2万人」ということになって、今年2026年の、8月4日の国民日報、7月9日京畿日報などを見ると、やはり「1万5千人」となっています。はてさて、どういう魔法か、それとも手抜き調査なだけか。内容よりも、この数字の変化が中心内容かもしれません。以下、<<~>>で引用してみます。KBSだけ、時期(年度)に注意してください。
<<・・全国の古紙回収を行う高齢者が約1万5千人に達することが調査で明らかになった中、京畿道は全国で2番目に古紙回収の高齢者が多い地域であることが分かった。保健福祉部は昨年発表した「古紙回収高齢者支援対策」の一環として、全国の地方自治体を対象に実施した古紙回収高齢者の全数調査結果を9日に発表した。調査によると、全国229の市・郡・区にわたり古紙回収活動を行う高齢者は計1만4,831人と集計された。このうちソウル特別市が2,530人で最も多く、京畿道と慶尚南道がそれぞれ2,511人と1,540人でそれに続いた。また、全国の廃品回収業者(※韓国で言う「古物商」)7,335か所のうち、古紙回収の高齢者が取引する業者は3,221か所(44%)で、業者1か所あたりの平均活動人数は4.6人だった(※京畿日報)・・>>
<<・・古紙回収を行う高齢者の10人中9人が70歳以上であることが分かった。3人中2人は生計を目的として古紙を拾っていると把握された。ソウルだけで約1,600人の高齢者が記録的な猛暑の中でも、食べていくために古紙を拾っていると推定される。ソウル市は実態調査の結果、ソウルで古紙を回収する高齢者が約2,400人と集計されたと4日に発表した。年齢層別で見ると、80代以上が52%、70代が39%と調査された。全体の91%が70歳以上ということになる。古紙を集める理由としては「生計費の準備」(67%)が最も多く挙げられた。約1,600人は生計維持のために古紙を拾っている計算になる(※たとえば他に収入があって、それでも副収入が欲しくて古紙拾いをしている人は、この中には含まれません)。
市は古紙回収の高齢者が公共の仕事を得て、安全な環境で働けるよう案内している。脆弱階層の猛暑被害を最小限に抑え、安定した収入源を提供することが目的だ。ただし、古紙回収の高齢者の59%は「他の仕事に参加する意向はない」と回答した。その理由としては「古紙回収の仕事は一人で自由にできるから」(55%)、「慣れた仕事だから」(25%)などを挙げた。公共の仕事に参加しても古紙集めの仕事を継続すると答えた割合は66%に上った(国民日報)・・>>
<<・・古紙を拾って得た所得で生活費や小遣いを賄う高齢者が全国で4万人を超えることが分かった。保健福祉部は本日(28日)、古紙回収高齢者を対象とした初の実態調査結果を発表した。福祉部は今年6月から今月まで、古紙回収高齢者1,035人と廃品回収業者105か所を対象に実態調査を実施した。「古紙回収による所得は月15万9千ウォン…「最低賃金の13%水準」」(※見出し)。調査の結果、全国の古紙回収高齢者の規模は約4万2千人と推定され、平均年齢は76歳だった。該当の高齢者たちは1日平均5.4時間ずつ古紙を拾い、1週間に6日働いていることが把握された。古紙を拾って得た所得は月15万9千ウォンと集計され、時給換算すると最低賃金の13%水準である1,226ウォンだった。福祉部はこのような実態調査結果をもとに、▲古紙回収高齢者の管理体系の構築 ▲高齢者雇用事業との連携 ▲保健福祉サービスの連携、という3つの軸による支援策を用意すると明らかにした。
「集計されていなかった「古紙回収高齢者」の発掘を開始」(※見出し)。来年からは地方自治体で古紙回収高齢者の全数調査を実施し、定期的な現状把握に乗り出す。各市郡区にある廃品回収業者などを通じて古紙回収高齢者の身元情報を把握し、サービス支援の現状を把握する。また、古紙回収高齢者支援標準条例案を案内し、自治体が条例の制定・改正を通じて古紙回収高齢者を支援できるようにする。自治体はこうして確保された名簿をもとに、古紙回収高齢者を高齢者雇用事業へと誘導する。高齢者の年齢や能力、就労意欲などをもとに、75歳以上には公益活動型の仕事を、就労能力が高いか高い所得を希望する高齢者には社会サービス型の仕事へと案内する(KBS、2023年12月28日)・・>>
ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。
・皆様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2025年8月30日)<韓国リベラルの暴走>です。韓国新政権のこと、日韓関係のこと、韓国において左派という存在について、などなどに関する本です。・準新刊は<THE NEW KOREA>(2025年3月2日)です。1920年代、朝鮮半島で行われた大規模な社会・経済改革の記録です。原書は1926年のものです。・既刊、<自民党と韓国>なども発売中です。岸田政権と尹政権から、関係改善という言葉が「すべての前提」になっています。本当にそうなのか、それでいいのか。そういう考察の本です。・詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。・本当にありがとうございます。