「家計債務経済」韓国、家計債務が2000兆ウォン突破・・このまま金利上昇期に

韓国の家計信用(household credit、一般世帯が金融機関や商店などから受けている借入金や販売信用すなわちカードの利用などを合わせた債務総額指標)が2000兆ウォンを超えました。どこの国でも、債務があっても資産があれば問題ないでしょうけど、いわゆる多重債務者が多く、しかもまた金利上昇期に入っているため、さらなる経済・景気への圧力になる・・という記事が、複数のメディアから出ています。19日、国民日報などです。ちょっと調べてみると、2013年(2014年掲載の各記事)に1000兆ウォンを超えました。ちょっと早すぎるのではないか・・な気がします。いつものことですけど。記事の引用に入る前に、ちょっと多重債務者関連の話を振り返ってみると、同じ2023年基準で「172万人(金融監督院データを国会議員が分析したもの)」という話もありますが、2024年2月12日聯合ニュースなどが報じている数値だと、「450万人(韓国銀行が別の国会議員に提出した多重債務者関連資料)」という話もあります。

なぜか最近は少ない方(前者)のデータだけ記事になっているようですが(笑)、個人的に、これは韓国銀行の多重債務者資料(450万)のほうが正確ではないのか、と思っています。韓国で言う多重債務者とは、確認が取れる金融機関(第3金融圏の一部、違法金融は除外される)3箇所以上から金を借りている人たちのことで、一般的に「かなり追い込まれている人たち」とされます。そんな中、家計債務がいつのまにか2000兆ウォンを突破。しかも金利上昇期に入る、株で損失を出した人も多い、などなど、と。ちなみに、2025年末時点の推計ではありますが、全借入者のうち22~23%程度が多重債務者であると分析されています(※債務がまったく無い人たちはこの「22~23%」の分母になりません)。さて、以下、<<~>>が引用部分になります。




<<・・韓国の家計が金融機関から借りたり、クレジットカードなどで取引した金額を合わせた「家計信用」が、史上初めて2000兆ウォンを超えた。住宅取引が増え、住宅関連貸付が増加したうえ、信用融資を中心にその他の融資まで大幅に増え・・・・韓国銀行が19日に発表した「2026年第4~6月期の家計信用(暫定)」によると、6月末の家計信用残高は2019兆8000億ウォンと集計された。前四半期末1993兆9000億ウォンより3ヶ月ぶりに25兆9000億ウォン増えて、初めて2000兆ウォンを越えた。家計信用は、金融機関の家計融資にクレジットカード割賦など販売信用を加えたもので、家計が担う全体の借金の規模を示す代表的な指標だ。韓銀が関連統計を提供し始めた2002年10~12月期以降、家計信用が2000兆ウォンを超えたのは初めてだ。

増加速度もまた急になった。家計信用は昨年4~6月期25兆ウォン増えた後、7~9月期に14兆8000億ウォン、10~12月期14兆3000億ウォン、今年1~3月期に14兆8000億ウォン増加した。しかし、4~6月期の増加額は25兆9000億ウォンに、再び跳ね上がった・・・・1年前と比較すると、家計信用は69兆8000億ウォン、3.6%増えた・・・・問題は、家計の借金が急速に増えるほど家計の消費余力が減る可能性が高くなった点だ。




所得の中で、元金と利子を返済するのに使うべきお金が多くなると、それだけ消費や貯蓄に使える余力は減少する(※内需不景気の大きな原因の一つです)。特に住宅購入のために大規模なローンを組んだ世帯が増える場合、家計負債が内需回復の足かせにあんる可能性があるという懸念が出ている。住宅価格や資産価格の上昇期にはローンの負担が相対的に軽くなることもあるが、景気減速で所得が減ったり、ローン金利が上がれば、元金返済負担が急速に大きくなるためだ。

高金利や景気鈍化など外部衝撃に対する家計の脆弱性が大きくなることも問題だ。借主の返済余力が落ちた場合、脆弱層を中心に延滞などが増える可能性がある。家計の借金が史上初めて2000兆ウォンを超えた中で、今後、住宅市場と金利の流れによって家計負債が韓国経済の消費と金融安定に及ぼす負担も一層大きくなるものと見られる(国民日報)・・>>

 

<<・・(※2024年2月12日の記事)インフレ負担のせいで金利引き下げ時点が遅くなっている間、これ以上借りるところもなく、返済できる道もありそうにない、限界の借主たちが増え続けている。450万人が3カ所以上で最大限の融資を集めており、279万人は所得の大半を借金返済するために使うべき立場と推定される。こうした金融脆弱階層の増加は、結局、消費萎縮につながる可能性が大きいというのが韓国銀行の警告だ・・・・12日、韓国銀行が国会企画財政委員会所属ヤン・ギョンスク議員(共に民主党)に提出した「多重債務者家計融資の現状」資料によると、昨年7~9月期現在、国内家計融資の多重債務者は450万人と集計された。韓銀が自家家計負債データベースを活用して分析した結果、多重債務者は3つ以上の金融機関から貸し出された借主をいう。高金利に最も脆弱なだけに韓銀・金融当局の集中監視・管理対象だ・・・・多重債務者が全体家計融資(1千983万人)の中で占める割合(22.7%)も、最大水準だ(聯合ニュース)・・>>

 




ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。

・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
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