南北共同声明の内容(9月19日)※追記しました

南北共同声明の内容が発表されました。注目されているものだけ、紹介します。

まず、(マスコミの書き方にもよりますが)一部で「非核化の具体的なプロセス」と評価されているのが、以下の内容です。

<文在寅大統領と金正恩北朝鮮国務委員長は19日の首脳会談で、ドンチャンリ(東倉里)のエンジン試験場とミサイル発射台を、関係国の専門家の参観の下に永久廃棄するなど、非核化方案について合意したと発表した。

金正恩委員長は、米国が後に「相応の措置」を取る場合、ヨンビョン(寧辺)の核施設の恒久的な廃棄などの措置も追加で取るという意思も明らかにした・・>

https://news.v.daum.net/v/20180919120959380?rcmd=rn

 

(ここから「続きを読む」の後になります)

寧辺の恒久閉鎖が「米国の出方次第」になっていることに注目しないといけません。

もしこれが、「北朝鮮がAをやる」→「米国がBをやる」→「北朝鮮がCをやる」→「米国がDをやる」・・・なものなら、賛否を離れて、具体的な非核化のプロセスだと言えるかもしれません。

でも、「エンジンテスト場と発射台を閉鎖する」の後に、米国が何をどうすれば「寧辺の閉鎖」につながるのか、それが一切提示されていません(AとCはともかくBが何なのかは提示されていない)。「米国の真正性のある対応を待っている」というふうにしか見えません。

また、明らかにギブアンドテイクとなっており、「相応の措置が無いと非核化しない」という既存の話と大差ないこともわかります。

 

他には、2032年オリンピックの共同開催のために協力する、金正恩氏がソウルに来る、などの話があったとのことです。

また、一つ前のエントリーの軍事合意書にも署名した、とのことです。「敵対関係を終える」などの、既存のリークと同じ内容だと言われています。

 

※追記

文大統領が、鉄道と道路の南北連結を「今年中に着工する」と公言しました。本ブログでも何度も取り上げましたが、韓国は前回の首脳会談のときからこの鉄道・道路連結(特に鉄道の連結)を集中的に強調していました。

この件は大々的な「経済協力」となります。北朝鮮側に多くの資材と資金が流れていくことでしょう。事実上の「支援」になる恐れがあります。

どうしてここまで「年内」に拘るのか・・・って3ヶ月も残ってないですけど。

https://news.v.daum.net/v/20180919115453550

 

 

 

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