「平和経済」の現状

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新刊「文在寅政権の末路」でも、平和経済について述べた部分がありますが・・短く言うと、韓国社会においての平和経済とは、「南北ラブラブパワーで日本を超える」というやつです。「日本を超える」は余計な気もしますが、このフレーズが入るのと入らないのとは、韓国では説得力の差が大きいですから。

韓国のキム・ヨンチョル統一部長官が、「朝鮮半島インフラフォーラム」という韓国の複数の政府機関が取材したイベントで、「今のような状況(米朝関係が悪化している状況)でも、平和経済が現実的だと言えるのか」という質問を受けました。誰がやった質問なのかは分かりませんが、良い悪いではなく「現実的なのか」とするあたり、なかなか鋭い質問です。

以下、キム長官が答えた内容です。

 

(ここから「続きを読む」の後になります)

・むしろ今このような状況だからこそ切実な悩みが必要だ

・平和が「土壌」であれば、経済は「花」だ

・美しい花を咲かせるためには、地は肥沃でなければならず、花が散ってこそ地も肥沃になることができる

・経済と平和がどのように好循環できるか悩みが必要な時点だ

https://news.v.daum.net/v/20191211161306841

 

読んでみて、私はまっさきに「経済構想というより、出来の悪い詩だな」と思いました。具体的に案が無い、出来ることが無いならそうだと言えばいいのに。

他にもキム長官は、金剛山韓国側施設撤去問題でも「もう少し視野を広くして、両者が利益を得ることができる互恵的な方法の未来構想を介して創造的解決策の準備に乗り出す必要がある」という極めて曖昧なことを述べました。

言い換えれば、統一部長官といえども、これが「平和経済」の実状でありましょう。具体的なものは何もない、詩で誤魔化すしかない存在。

他に、南北インフラ建設において「南北関係がうまくいかないなら、中国、ロシアと一緒にできる様々な多国間協力方式も考えなければならない」と赤系の話はしたものの、そこに日米の青系の話はありませんでした。

 

 

 

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